筑波連山天空ロード&トレイルラン攻略【灼熱の耐暑レース】

筑波連山天空ロード&トレイルラン攻略【灼熱の耐暑レース】

2019年9月14日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

今回は2018/08/26に参加した筑波連山天空ロード&トレイルラン大会の攻略レポートを記事にいたします。

筑波連山全体は山と高原地図の収録エリアにはありませんが、隣接する筑波山が、山と高原地図「赤城・皇海・筑波 榛名山」に収録されています。

 

トップの写真は大会公式ホームページのものです。

http://teamsportsjapan.jp/tukubarenzantrail

※写真は2019年の大会のものですゴメンナサイ!

 

さて、この筑波連山天空ロードではトラウマになるほどの苦痛を味わったレースとなった。

先に言うと、私は約50kmの地点でタイムアップによる失格でリタイア(DNF)となってしまったのだ。何が攻略だ(笑)と言われそうですね。すみません^^;

 

私が参加したのはロング(75km)の部で、このレースは75kmのうち、35kmはロードを走るコースになっているので、ロングレースの入門に良さそうと判断したからだが、実際はまったく別物であった。

その証拠として、2018年大会の完走率は 31.9% であることが、レースの過酷さを物語っている。

 

ロードが35kmもあるから楽と思うなかれ、問題なのは開催時期。

8月26日ということで、お盆明けの夏後半ではあるが、ロードは遮るものが無く、天候次第ではサブタイトルにあるように「灼熱の耐暑レース」という地獄のレースとなる。

 

暑さに対する慣れや忍耐力、熱中症にならないための上手な補給などレースマネジメントを兼ね備えているものがゴールテープを切ることを許された。上級者が挑むレースだと思うし、ITRAポイントが3というのも納得がいかない。

そんな筑波連山天空ロード&トレイルランをたっぷりと紹介していきます。

 

レース概要

日時:2018/08/26

天候:晴れ(灼熱)

エリア:茨城県石岡市

レース名称:筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか大会

運営:石岡トレイルランクラブ

距離:約75km (ミドル48km ショート25kmもあり)

累積標高差:約3,656m

制限時間:13時間

私の記録:DNF(約50km地点のエイドにて時間切れ)

会場までのアクセス:東京首都高から常磐道高速道路で千代田石岡ICで降り、前日受付会場の八郷総合支所へ

 

 

レースの詳細と攻略について

ロングの部だが、参加資格としては大きく2つ。

・過去1年以内に30km以上のトレイルランニングレースを完走していること

・前日受付が可能である者

ということで、ロングレースの中では敷居が低い条件である。

前日受付の時から灼熱の晴天で、この状況で走るとおもうと気が重くなった。

前日受付とコース説明会が終わると、それぞれ宿泊地に散らばったようだが、車中泊派の選手は、道の駅とか適当に見つけて寝床を確保する必要があるぞ。

八郷総合支所は駐車場がかなり広く一杯になることはなさそうだ。しかしながら、ここでの車中泊は認められていないとパンフレットに記載があったと記憶している。

 

翌朝、会場でスタートの準備をしていると、重そうな甲冑を着た武者ランナーを見かけた。

※画像はイメージです

 

「今日は間違いなく暑くなる・・・出走を取りやめます(DNS)」

と、侍はおっしゃった。

 

脱げばいいのに(笑)この時期この格好で走ったら命にかかわるよと思ったことは言うまでもない。正しい判断であることは間違いないですが。

 

このレースの特徴として、ロードの35km地点のエイドで、シューズ交換、ドロップバッグの受け取りが可能なシステムになっている。

それゆえに、スタート地点に並ぶランナーが非常に軽量なのが気になった。トレイルラン、というよりはマラソン大会かと思うほど。

タンクトップにポシェットのみのランナー多し!

このドロップバッグとシューズ交換が攻略ポイントの一つとなる。ここで着替えをしたり、リュックから補給食を取り出したり、マラソン用からトレイルラン用のシューズに履き替えたり、後半のトレイルに備えるのだ。

一方、敢えてシューズもバッグも受け取らず、スルーして無駄な時間のロスをしない戦略をとる選手もいた。ここは、それぞれのランニングスタイルによって、事前にじっくりと戦略を立てて欲しい。

 

スタートは朝5時だが、順調に走り出すも6時の時点で異様な暑さを感じる。水分補給はこまめに行ったつもりだが、35kmのロード最終地点で既に体が重く、頭がぼーっとしていた。

エイドステーションはコース中、全10か所あるが、水、スポドリ、コーラという水分のみのシンプルなところが多い。大きなエイドステーションでは、加えてフルーツや塩飴などがあり、基本は水分補給といった利用になる。長い距離になるので固形物の食料が必要であればザックに忍ばせておきたいところだ。

私はシューズ交換をしたあと15分程、熱中症気味の体を休ませることにした。

ロードとは言ってもトレイルに向かう道、登り基調だから当然きつい!しかも灼熱の夏!さらに私はロードが苦手。35kmを3時間30分で走ってきたが、飛ばしすぎな感が否めない。それでも制限時間に余裕はない。

こりゃ、無駄に時間をロスしていたらゴール出来ん!!

得意の(?)?トレイルで巻き返しを図ろうと意気込んでトレイルに入ったものの・・・

トレイルもきついーー

トレイルは急斜面のアップダウンが結構エグい、倒木など障害物も多く低山ながらかなりしっかりしたトレイルだなという印象。

しかもしかも、順位は真ん中くらいに関わらず、到着したエイドでは水とスポドリが売り切れで、なんとコーラしか残っていない状況。コーラオンリーで進まざるを得ず・・(下位の選手はコーラもなかったと思います)

 

こりゃあ結構サバイバルだぞ!このレース!

 

コーラオンリーのエイドの先のチェックポイントで、多くのランナーがリタイア申請をしていた。ギラギラと照り付ける太陽。景色は最高なのだが・・

 

熱中症気味になりながらふらふらと走るも、障害物を飛び越えた際に着地もままならず、足首を何度もひねり、捻挫状態でありながらも執念でひきずり歩く。

(レース後、全治2か月の捻挫 泣)

 

その先、約50キロ地点付近のエイドのチェックポイントでタイムアウトを告げられリタイアとなり、リタイアバスに収容された。

 

 

俺の夏は終わった・・・・・

 

 

後で聞くと、約200名が出走したこのレース。完走したのは60名程度だったらしい。これは暑さが起因している。この過酷さを体験したければ、エントリーをおすすめしよう。

私は、リタイアというのが悔しいので、どこかで1回は完走したいと思っていますが、ちょっとここまでロードが長いのはコース配分的には好きではないので、完走出来たら卒業しようという考えです。

 

ただ、運営もスタッフも親切で大会自体はとても良いと思いますよ。

ロードが長いからと言って侮ることなく挑んでくださいね!

ではまた!

 

大会で使用したゼッケン

参加賞は、野菜セット、梨、弓豚、ぶどうからランダムで支給されます。私は梨をもらいました。美味しくいただきました!!