クマ冬眠シーズン終了! 熊鈴を買おう!

クマ冬眠シーズン終了! 熊鈴を買おう!

2024年4月28日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

すっかり春になりました。

熊の冬眠シーズンは地域にもよりますが11月から4月と言われており、どちらにしても冬眠シーズンは終了したと考えられます。

 

春と言えば冬眠から覚めた熊が可愛らしい子熊と共にエサを探したりするシーンが微笑ましい自然の1ページだったりしますが、実際に遭遇したらシャレになりません(笑)

 

2022年頃から、クマによる事故などのニュースが多く、気にする登山者も増えています。

したがって、既に持参している人もいるかもしれませんが、

春登山開始の前に、クマ対策の1つである「熊鈴」を買っておくことをおすすめします。

 

と、いうことでクマと熊鈴について今日はお話していきます。

ヒアウィーゴー!

 

クマ対策で最も手軽なアイテムが熊鈴である

クマ対策のアイテムはいくつかある。

ナイフなどの刃物、ラジオスピーカー、熊鈴、集団行動、クマ除けスプレーなど。

 

ナイフやスプレーは取り扱いが簡単ではないし、ラジオはかさばるし、電池切れや防水に気を付けなければならない。そう考えると、クマ対策を考えるうえで最も手軽なのが「熊鈴」だった。

ポケットに入るサイズ、安価で丈夫で、紛失してもお財布のダメージは比較的小さい。

使う前から熊鈴の優秀さが際立ちます。

 

 

ぶっちゃけ、熊鈴は役に立つのか?

熊鈴の話になると、必ずこの話題に行き着く(笑)

役に立つかどうか、それは人ぞれぞれの答えがありそうだ。

 

まず、熊鈴は完璧ではないと前置きしたうえで言いますが、

熊鈴は私にとっては無くてはならない、本当に欠かせないアイテムです。

ツキノワグマと遭遇したことがある私が経験を元に感じていることを述べていきます。

 

クマの一番の対策は熊に遭わないことです。クマの生息する山を登る以上は、その可能性をゼロにすることは出来ません。ですから、クマが先でも人間が先でも良いので存在に気づき、避ければ良いという事になります。

クマも基本的には人間と遭遇したくありません。なので、人間を発見すると距離を取るのが普通です。

 

そこで、いち早く存在を知らせるために、熊鈴が有効になります。できれば人間が先にクマに気づきたいところですが、嗅覚も聴覚も優れた熊に人間は勝てないと思うので、先にクマに気づいてもらって逃げてもらおうという事です。

 

私が早朝や夕方、人の歩かない山を歩く時、先の方からドドドドっと大きな音を立て山を駆け降り逃げていく”何か” の音を耳にすることが時々あります。

これが熊である可能性も考えると、熊鈴のおかげで「バッタリ遭遇」を避けられていることになります。

バッタリ遭遇して行き場の無くなったクマは止むを得ず攻撃する行動に出る可能性がグッと高まります。

 

何故、タケノコ採りのケースでは熊に襲われるパターンが多くなるのかと言うと、忍者のように静かに黙々と作業をしているので熊が気づかないこと、タケノコの生息地が熊の餌場であること、そのエサには野生動物特有の執着心がある事がその理由であると考えられています。

クマのエサに対する執着心に火が付いた時点でもはや熊鈴は意味を成さない場合があり、そう言った時には熊スプレーやナイフなどの武器を段階的に使えるようスタンバイするべきであると思います。

 

 

どのような熊鈴が効果的か

クマの鈴は色々なものがあり、

ジャラジャラと鈴の音がするようなもの、

カンカンと金属の缶を鳴らしたときのような音、

リンリ~ンと鐘の音を鳴らしたような音、

ざっくり3つに分類します。

 

私がいつも参考にさせていただいている、日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦さんは以下のように見解を述べていました。

クマに遭うこと3000回、私はこうして助かってきた

井田: 40代男性千葉県の方からメールをいただきました。「熊鈴は効果がないという意見もあ  るようですが、実際はどうなんですか」
米田: 鈴は2種類あって、教会みたいな釣り鐘型、神社みたいにガラガラなるタイプがあるでしょう。チーンと鳴るのとガラガラ鳴るのと。チーンと鳴るやつがいいです。音がすごく届いているという点で。
井田: 鈴は効果があるっていうことですね。
米田: 聞こえている、という点ではですね。

引用:NHKラジオ 読むらじる より

米田さんによると、チーン!となるやつがいいです。との事。

リンリーンと鐘の音のような音がする鈴を指します。このタイプの鈴は高額なものもありますけど、確かに音がよく遠くまで響きますよね。

私はトレイルランニングもするので、流石に煩すぎるしこのような重たいタイプは付けないのですが、そのかわり、体の前面に付け、音を前方に届けるようにしているのと、音の異なる2つの鈴を着けて効果が発揮されやすくなるように心がけています。

また、曲がり角や、バリエーションルート、沢の近くなどではより警戒するようにしています。

 

今私が使っている熊鈴の1つがコレです。

【日本製】マイルート(mai route) 心地いい音色の熊鈴 ワンタッチ消音機能付で快適な熊よけ鈴 小型 軽量

こちらの鈴は消音モードもあり、登山にはオススメです。音も缶と鐘の音の中間くらいの商品の文言通り心地良い音色です。静かすぎず煩すぎず。

 

一方で、音をより響かせたい方はこちらの方がお勧めかもしれません。

熊鈴 消音機能付き 熊よけ鈴 【プロ登山家推奨商品】 熊よけベル 登山 トレッキング 山歩き 山菜取り 熊 鈴 ベル

登山用品店などにいくと、さらに高額で重くて音が凄い(大きい)のがありました。

 

熊鈴の功罪

熊鈴はうるさく、近隣に住む住民がうんざりしている場合もあるでしょう。熊鈴がうるさいから付けたくない、静かに登山をしたいと考える人も一定数居ます。

もちろん、クマの居ない山、夜間の山小屋や、周囲に人が多い登山道などでは使用を控える必要もある。

だが、そうでない時は、着けるように心がけています。

 

いざという時、着けていれば良かった・・ではどうしようもないからだ。

冬でも穴持たず(冬眠しない熊)がいる場合がある。雪山を黒い塊が動いていてそれが熊だったケースも時々聞かれる。なので、クマが生息している山では対策をした方が良い。

クマが生息する山では登山道の数百メートル離れたところでクマは普通に生活しています。

 

ラジオも人間の声が心細さを補ってくれるという付加価値もあるけど、つい聞き入ってしまい、肝心の周囲への音を聞き漏らしてしまうことがありそうで、私は使っていない。

 

静かな山歩きをしたいのに、熊鈴の音が聞こえて台無しになった・・等の登山記事が結構多い。

これに対しては静かな山歩きをしたければ、時間をずらすか、登山道をずらすだけで、全然静かに楽しめますよ。

 

丹沢など首都圏の山でも、朝4時~7時はメイン登山道でもかなり静かですし、ややマイナーな登山道を選ぶだけで終日静かなエリアはいくらでもあります。

 

熊鈴も ”義務” ではないので、着ける人着けない人どちらもいますが、山は皆ものもの。同じ登山者同士では許容し合うしかないと思うんです。

 

熊冬眠のシーズンは終了し、活動期に入っています。

熊鈴は熊だけではなく、銃を持ったハンターにも人間の存在を知らせるうえで有効です。

既に持参されている方も多いかと思いますが、少なくとも、ザックには忍ばせて、必要な時に使えるようにして、春の登山を楽しんでもらえれば幸いです。ではまた。