ゲーム「マインクラフト」で学ぶ心理学マズローの欲求5段階説
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
子供が小学校の頃よく一緒にやっていたゲームに「マインクラフト」というソフトがあるのですが、これが当ブログで度々例えに出す「マズローの欲求5段階説」を体感的に知り学ぶのにちょうど良いのではないかと思い記事にすることにしました。
私達は生きる上で誰もが持つ欲求があります。
その欲求には優先順位があり、その様をゲームで学ぶことが出来ます。
心理学を学ぶきっかけとして、ご覧ください。
この記事は以下の通り構成されています。
- マズローの欲求5段階説とは
- マインクラフトとは
- ゲームをしながら学ぶ
マズローの欲求5段階説とは
マズローの欲求5段階説とは一体何か。
こちらの図の通り、人間の持つ欲求をピラミッド状に表したものである。ピラミッドの最下層のものは生命を維持する上で必要最低限かつ不可欠であり、並びにこれが維持できなければ生命の維持は難しい。
これを1940年代に提唱したのがアメリカの心理学者 ”アブラハム・ハロルド・マズロー” である。これはより人間的な心理学と言われ、経営学などでもよく例えられる。
私も社会生活や目標設定の話をする時に、度々例えています。よろしければ後ほど目を通していただければ良いのでは、と思います。
5段階とは次の通りです。
- 生理的欲求
- 安全欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
1~2・・と、欲求が満たされるほど、より高度な欲求を求めるようになります。
生きている→安心して生きている→他者と関わる→他者に認められる→目標を実現する
といった具合に、欲求にはそれぞれのフェーズがあると言えます。
これを、体感的に味わえるのが、ゲーム「マインクラフト」である。
マインクラフトとは
見たことある方も多いのではないでしょうか。Maincraft(マインクラフト)略してマイクラ。小学生を中心にプレイステーションなどで2011年発売後から一世風靡したほどの流行ぶりでした。
一説によると、世界で売れているゲームソフトの中で、テトリスに次ぐ販売本数を誇っているとの事。
そんなマインクラフトは、マイクロソフトの子会社「モージャン」が開発したサンドボックス型のゲームである。
サンドボックス型のゲームとは、特にストーリーや目標は強制されず、ゲーム内の空間で好きなように行動していく自由度の高さが特徴になります。
この特徴故に、好き嫌いは分かれるが、幼児がブロック遊びをするように、自分の空間をどう作り上げていくか、自分の社会を創り上げる一種の知育遊びとして注目もされている。
まさに、子供から大人まで楽しめるゲームなのだ!
このゲームにはゴールは無いが、ゲームオーバーはある。
時間は刻々と経過し、やがて夜にもなる。その時間の経過とともに空腹やモンスターなどからの攻撃で体力が ”0” になればゲームオーバーだ。
これだけ聞くと単なる普通のゲームですが、これが結構ハードで・・・
ゲームスタート後、突然、見知らぬ草原に放り出され、コントローラーの操作方法とか確認しているうちにどんどん夕方が近づき、あっという間に夜になり当然、明りなんてものは無いので、何も見えなくなる。
夜になると、どこからともなくゾンビが湧いて出て襲ってきたり、スケルトンが遠くから弓矢でこちらの心臓を射貫いてくる。
初めての方は恐らく、ゲーム開始1日目を生き残ることは出来ない。
そうならないために、必死に生きようとする、やがて雨風凌げるようになると徐々に余裕が出てきて、更にこのサバイバルゲームを満喫しようとしたり、より楽しむための工夫を考えるようになる。それも自然と。
これがまさに、
- 生理的欲求
- 安全欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
マズローの5段階説を段階的に体感できる仕組みとなっている。
しかしながら何もないところから始めるというのは、そういうことだ。
次に、実際にゲームをしながらとりあえず生命を維持できるレベルのところまでのイメージを紹介したいと思います。
先ずは生き残れ!
ゲームをしながら学ぶ
ゲーム「マインクラフト」はどのように始まり、どのようにマズローの欲求5段階説を体感することが出来るのか?
ここではゲーム攻略はせずに、サッと紹介するにとどめます。
ランダムでフィールドが生成され、そのワールドのどこかに放り出されサバイバルが開始される。
近くに木や資源が豊富で比較的平らな草原なら良いが、高低差の激しい山の中だったり、地下に落ちてしまう穴だらけの場所が開始地点だった場合、すぐさま安全な場所に移動しなければならず、初心者は最悪開始1秒で詰む。
結構な緊張感があるのだ。
すぐに夜が訪れる・・・
うかうかしていると、あっという間に日が暮れ、夜になると暗すぎて行動が出来ない上に、ゾンビが徘徊していて見つかると、これまたあっという間にゲームオーバーになる(笑)
そうならないために、5段階欲求の1番と2番、生理的欲求と安全欲求を満たさなければならない。
生理的欲求は空腹を凌ぐことであり、安全欲求はモンスターから身を隠す場所を確保することだ。
この2つは、そう易々とは成し得ないのだ。現実は厳しい。
だから日が暮れるまでに急いで、食料と仮住居を作る必要がある。
このように、掘った土や木のブロックなどで壁を作って凌ぐのも最悪この手段で生き残れる可能性はあるが、高さがないとゾンビは入ってくるし高い位置からスケルトンが弓を放ってきて、プレイヤーにゴールインする可能性も(笑)
なにより、ゾンビにおびえながら、まったく身動きできず長い夜を過ごすのはしんどすぎる。
なので、この図のように、木を切り倒して木材にして、作業台を作り、斧やツルハシを作ってより素早く資源採集できるように速攻で動く!木材は序盤で重要なので多少多めに採掘しておく。それに木を切っておくと稀に「りんご」が落ちてきて、なんとか飢えを凌ぐことが出来る。但しりんごだけでは飢えを凌ぐには効率が悪く、これだけでは【生理的欲求】を満たすには至らない。
そうしたら、ツルハシで丸石を数十個採集しておき、かまどを作る。夜を凌ぐには明りが絶対必要でその松明(たいまつ)の燃料を生成するためだ。
次に、雨風を凌いで敵から身を守るための簡易的な仮住まいを作る。勿論、本格的な家を作っても良いが、建築は非常に多くの時間と資源を必要とするため、ゲーム開始一日目では到底できない。
とりあえず、こんな感じになるだろう。
ハウスの中はとりあえずこのような個室になるが、松明(たいまつ)を設置すれば夜でも明るく、さらに住居の周辺にもいくつか松明を設置しておけば、その付近にモンスターが発生しにくくなり、生活しやすくなる。
ただそれ以前に、明りがあることの安心感は半端ない!
それは夜行登山で夜明けを迎えるときの安心感に匹敵するほどだ。
初日の日没までに、最低限ここまで出来れば、マズローの5段階説の【生理的欲求】については及第点と言える。
とはいえ、これでも完全に安全とは言えないから、翌日以降にじっくりと固めていくと良い。昼は外で資源を採集し、夜は家で採集した資源からより便利なアイテムをクラフトしていくなどがルーティーン化してくるはずだ。
やがて【安全欲求】が満たされてくると、野菜や家畜を生産して、マップのどこかに居るであろう村人と物々交換をしたり、武器や装備を整えて一応ボス的な敵キャラに挑んだりと、【社会的欲求】【承認欲求】を満たすことに進む。
一通りやり尽くすと、その先は【自己実現の欲求】という形に発展するだろう。
芸術的な建物を作るのか、村人を増やして人口を増加させるか、珍しいアイテムを収集するか、装備を最強にするか、農業や釣りなどでほのぼのと暮らすか、ゴールは無いので何を突き詰めるにも自由である。
発想はあなた次第。
ただ、それを実現するには、生理的欲求と安全欲求が満たされていることがベースにあることを忘れてはならない。
いかがだっただろうか。マインクラフト。マズローの5段階説を体系的に学ぶとっかかりとしては非常に優秀なゲームソフトだと思う。
私は安全が満たされて満足だったので突き詰めるようなことはしませんでしたが、きっと多くの人がハマると思います。
PC、プレイステーション、ニンテンドースイッチ、スマホ等多くのゲーム媒体で楽しむことが出来ます。
これはswitch版
連休などを利用してやってみても良いかも!ではまた!