丹沢から新たな日本酒が生まれた裏話

丹沢から新たな日本酒が生まれた裏話

2023年8月14日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

今回は、丹沢から人知れずこっそりと新発売された日本酒についての裏話。

古くから利用される丹沢の名水

ここ最近は丹沢山地、相州アルプスの麓である愛川町近辺を色々と調べていたため、偶然私は知った。

別に裏話ってほどではないけれど、よほど地元ニュースに詳しい人や観光などで知った人を除けばかなりローカルなので中々知られないはず。

そんな2023年4月誕生! 丹沢の伏流水を利用した日本酒を紹介したい。

 

商品名は「よこすか無双龍」

出典:横須賀市ホームページ

純米大吟醸、720mlで販売価格は¥3,300-(税込み)

なかなかいいお値段。

さて、商品名もさることながら、画像の出所が ”横須賀市” であることが少し気になるところ。

 

これには深い歴史があった。

横須賀と愛川縁結ぶ日本酒

戦前に「軍港水道」で結ばれた縁から、愛川町の大矢孝酒造が丹沢の伏流水で仕込んだ純米大吟醸の日本酒「よこすか無双龍」の販売が、横須賀市内で始まった。

旧海軍が1921年(大正10年)に完成させた軍港水道は、愛川町の半原水源地と横須賀市の逸見浄水場を結ぶ延長53キロの軍専用水道。戦後は市に移管され、2007年まで市民の水道として利用された。

 日本酒は、上地克明市長の「横須賀の新鮮な魚に合う酒がほしい」との発想で誕生。すっきりとした飲み口と後味のよさが特徴といい、両市町の物語を伝える土産物として期待される。720ミリ・リットル税込み3300円で、横須賀海軍カレー本舗などで販売。

引用:讀賣新聞オンライン 地域>神奈川ニュースより

大正時代に旧海軍により軍港水道として丹沢の水が引かれていたのだ。

神奈川県内ならばやはり水源は丹沢になるだろう。それが割と最近まで市民の水道水として利用されていたんだなぁ。

水源の愛川町半原から横須賀まで距離延べ53㎞。軍港水道完成から100年が経過し、それを伝えるべく、横須賀で企画。そこで生まれた「よこすか無双龍」は、今のところ同横須賀市内のお土産センター等でのみ購入ができるようだ。

 

丹沢と言えば、いくつかの日本酒があるが、私も2回ほど購入して飲みましたがいずれも「甘口」の印象がある。そう、丹沢の日本酒といえば甘口なイメージ。

 

横須賀のイメージに合わせるには、新鮮な海産物、刺身などに合う日本酒が求められるが、となると、甘いよりも辛さやキレ、すっきり感ではないか。

 

味について調べるところ、

「きれいな吟味と後味のキレの良さ。横須賀らしく刺身など魚料理に合う」と評価されているよう。

意外。丹沢から ”さっぱり系” 或いは ”辛口系” が誕生。

 

醸造は丹沢、愛川町の大矢孝酒造によるもの。

残草蓬莱(ざるそうほうらい)が主力商品の酒造です。

舌にピリッとした感触、飲み進めほどに奥行きを感じられる日本酒だそうですね。

これも飲みたいな。

 

丹沢の伏流水、米、麹で作られるお酒。

丹沢を親しむ者としては、機会を作って是非飲みたいものである。

ではまた!