信州戸隠トレイルランレース攻略【爆走!!戸隠古道】

信州戸隠トレイルランレース攻略【爆走!!戸隠古道】

2019年1月26日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

今回は2017/09/10信州戸隠トレイルランレースに出場した内容を記事にいたします。

大会及びコース概要、一部の写真について、http://www.togakushi-trail.com/ 大会ホームページより引用しております。

ここのコースは山と高原地図№18「妙高・戸隠・雨飾」のエリアに該当します。

 

信仰と修験者のメッカとして栄えた歴史ある戸隠。
 その名残が現在も戸隠神社や各宿坊にみられ、近年のパワースポットブームの影響もあり、毎年数多くの観光客が訪れています。また、戸隠は有名なそばどころです。その戸隠そばの由来も、修験者の携行食料として、そばが戸隠にはいってきたと伝えられています。そんな今の戸隠の歴史をつくった修験者たちも、現在のトレイルランニングのように、戸隠の野山を駆け巡り修行をしていたとされています。この信州戸隠トレイルランレースはそんな奥深い戸隠の歴史を感じながら、神々の地を巡る、他に類をみないトレルランニングレースです。
 秋に色づきはじめる一歩手前の戸隠連峰の山々。歴史的な戸隠古道を走破する何ともいえない高揚感。ランナーを飽きさせないトレイル率95%。森林保全に配慮された走りやすいコース設定。そのほとんどが妙高戸隠連山国立公園に指定されたこの大会コースエリアは、戸隠の大自然の魅力を存分に味わうことができるレースといえます。

出典:信州戸隠トレイルランレース大会ホームページより

この紹介文の通り、スタートラインの戸隠神社は神々しく、歴史を感じながら戸隠古道を走り抜けるといったなかなか神秘的なレースとなっている。私はロングに参加。距離は50km、累積標高差はおおよそ2,500m。

一番上の写真は私が一番気に入っているもので、最後の力を振り絞り戸隠古道を爆走しているときに、プロのカメラマンに撮ってもらったものだ。

最後の力とか言ってるけど、まだ半分も来ていないんですけどね。

このレースは、「フィールズ」というところが主催している。秋のシーズンは人気レースが目白押しであり、ちょうどこのレースも裏では白馬国際トレイルカップが開催されており、参加人数が分散された関係で定員に余裕があるようだった。人気が無いのか!?と思ったが、このフィールズが主催するレースはコースが面白いと一定の評判があるらしい・・・。だが実際走ってみるとその評判通り、かなり面白いコースであった。そして失敗もたくさんした。でもこの失敗が良い経験値となり今後、ロングレースに積極的に参加することになったきっかけとなったレースとなる。そんなレースを紹介しながら振り返る。

土曜日の前日受付はここ、戸隠スキー場で行われる。メイン会場はここで、レース当日はゴール地点となる。私は前夜祭に参加し、じゃんけん大会で勝ち、3,000~4,000円の価値はあろうBuff(バフ)をget!!ラッキーだった。今では登山にレースに帽子として大活躍だ!

戸隠エリアのペンションなど宿泊施設での前泊がレース参加の条件となっている。前夜祭のあとは、ペンションで静かで優雅なひとときを過ごす。

これはサプライズだった。あのプロトレイルランナー石川弘樹選手が応援に駆けつけてくれた!

石川弘樹選手プロデュースの大会、奥三河パワートレイル参戦記はこちら!

奥三河パワートレイル攻略【千枚田でナンマイダ~】←クリック♪

レースが始まって2つ目の山、飯綱山山頂あたりだったか、私が「石川さん、こんにちは!」と声をかけると、「登山者にぶつからないように気をつけて走って!」と返事をもらう。残念ながら登山者にタックルできるほどの勢いはもうなく、足もときどきつっていた。

なぜなら、この飯綱山、岩場が多く足へのダメージが蓄積されるのだ。ここでペースを一気に落とす。最初のゲレンデの登り、瑪瑙山(メノウ山)、飯綱山、スタート直後の3大嫌な区間を足を残して通過することが攻略ポイントとなる。

3大嫌な区間をやり過ごすと、待ってました!戸隠古道!!ここが本当に気持ちよく走れるんだ!・・だが、私の体力と脚力はほとんど残っていない。後悔だけが残っていた(笑)だが、もういい。もう走れなくなってもいいから思いっきり疾走したい。最後の力を振り絞った。まだ20kmくらいしか走っていない。

息も絶え絶えようやくエイドステーション。そう、このレースはエイドステーションが3か所しかない。なのでそれを考慮して走る必要がある。水分、食料、そして補給のタイミング。それらを上手くマネジメントできるものがレースを制す。戦いはレース前の計画段階から始まっている。

第3エイドは牧場エリア。ここで牧場を周回する形で通過し、川を渡渉するシーンがある。足首から膝くらいまでの水深で結構勢いがある。流されたら大変だ。心配ならロープがあるからしっかりつかまって!え?足が濡れちゃうって!?何言ってんの!ジャブジャブ行こうぜ!これぞアドベンチャー!躊躇しているランナーを一気に抜き去る。

調子にのっているが、3つ目のエイドステーションで空っぽになったハイドレーションに水を入れるのをすっかり忘れていることに気が付いていない。

残り10km、3大嫌な区間の1つ、瑪瑙山にもう一回登るという嫌がらせ(トレイル界のパワーハラスメント)が待っている。炎天下に水切れ。白目になりながら100歩いては休み、を繰り返し、さっき抜き去ったランナーに抜き返され、さらには制限時間まで気にしなければならないくらいの展開となる。

まさか、水切れでここまで精神的に追い込まれるとは、そしてここまで苦戦するとは誰が予想したか。

 目の前に水が・・幻覚が見える!?

自分の経験値の足りなさを認め、リタイヤの検討も含め、一旦冷静になる。あきらめず、一歩、一歩進む。

大きな丘を越えたとき、遠くでDJの声と大会の旗が見えた!

やった!ゴールだ!!あとは一気にゲレンデの下りをダッシュするのみ!

感動と安堵の気持ちで涙が出ると思ったが、喉が渇きすぎて涙は出なかった。そのままダッシュでゴール。・・長い、そして楽しい旅だった。

レースで使用したゼッケンと完走証

参加賞のTシャツ 今でも愛用している

2018年度は・・・

2018年もエントリーした。距離は60kmに伸び、コースレイアウトも変わったと思われるが台風により残念ながら中止となる。後日、参加賞のTシャツが送られてきたがそれが結構かっこいい!アップしようとしたらシャツが見当たらなかったので、見つかればアップします。