【高コスパ】昭文社・山と高原地図 千葉登場!? リニューアル情報も!
TOPの画像は昭文社ホームページより引用
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
みなさんは『山と高原地図』使っていますか。
当ブログでは昭文社の『山と高原地図』をおすすめしています。
山と高原地図の基本的事項と魅力などをお伝えしていますので、よろしければお読みください。
登山中に ”ガサガサ” とおもむろに地図を取り出し、珈琲を飲みながら眺める仕草にロマンを感じます。
今回、久しぶりに高原地図について書きますが、
・コスパが高い理由
・山と高原地図の特徴
・2024年のリニューアル情報
この3つの話題に絞ってお話します。
お読みいただけたら嬉しいです。
コスパが高い理由
私は『山と高原地図』はコスパが高いと思っています。
その理由は、丈夫で破れにくいからです。
このようにクシャクシャにしても、折り紙のように折り曲げても破れないのだ。
というのも、山と高原地図の素材は水に濡れても破れにくい耐水性紙「合成紙ユポ」を使用し、破れにくくしているのです。又、破れにくいだけでなくインクの脱落防止のために「ニス引き加工」を施してあることも含め、屋外で何回も使うことを想定しているであろうことを、使ってみて納得実感。
屋外だけでなく、屋内で使用することも多々あるだろうが、紙でありながらにして、破れにくいので、取り扱いに神経をすり減らす必要がなく、本当に使い勝手が良い。
写真のように、モンベルのロールアップマップケースなどに折りたたんで入れたり、自在に折り曲げて使える。しかも繰り返し。
紙の時代は終焉と言われているが・・
とは言え、地図もいまやスマホアプリが主流になりつつある。
それはそれで便利で良い事なのだが、電子地図は他サービスとセットにした、いわゆるサブスクのような月額がかかったりするもの。数百円でも数年、数十年とチリも積もれば何とやらである。
その点、紙の地図は買い切りなので、千円ちょっと支払えば紛失したり破いたりしない限り、半永久的に使えるので、地味に高コスパ!
仮に落としたとしても(私は過去に2回落としています・・)千円ちょっとなので、痛手は小さい。
とにかく使って実感して欲しい。その丈夫さを。
山と高原地図の特徴
山と高原地図は、昭文社より毎年発行される山岳地図で、主に深田久弥に指名された日本百名山を全て収録するほか、山が豊かな日本の主たる山地を幅広く網羅する。
これが、50年以上も続くロングセラーであり、その信頼感と安心感は半端ない。
このブログも「山と高原地図を片手に週末登山します」と謳っているほど愛用しており、
単独登山でも ”ひとりじゃない” そんな気持ちにさせてくれる相棒なのです!
地図が、地形図が進むべき道を語りかけてくれるのです。
さて、毎年地図が発行されるのだが、あまり目新しく変化する箇所は少ない。山小屋の閉鎖等の最新情報の他、通行止めや廃道など多少の更新はありそうだが、それならばインターネットでも取得できるわけであり、
火山や大地震、大規模土砂崩れなどの天変地異でも起きない限り、山はほとんど姿を変えない。
すなわち、登山道はそう変わらないのだ。だからこそ、よほど神経質にならない限りは毎年買い替える必要は無いと私自身は考えている。
例えば、私は「丹沢」の地図を2017年に購入したが、2024年の今も絶賛利用中である。
登山道の情報もだいぶ変わってきてはいるが、地図としては全く支障なく使える。今悩んでいる所でもあるが、定期的に通う山域であれば10年ごとくらいに買い替えようか検討中。
逆に言えば、それだけ使えるという事。先ほどの話に戻りますがコスパが優秀と判断できるでしょう。
加えて、山と高原地図は一般的な地形図には書かれていない現地の情報や登山に必要なミニ情報がスペースに所狭しとふんだんに書かれている。
水場、コースタイム、作業道や廃道など破線ルート情報、景色が良い事や道が荒れていることなど、調査した方のワンポイントが有難い。
別紙に付属している冊子には、山名の由来に高山植物の情報、お勧めルートと難易度、観光情報など。これも『山と高原地図』の付加価値と言えよう。
付録の冊子(写真左)
好き嫌いが分かれる点としては、シンプルに地形図だけが見たい国土地理院の地形図派の方々にとって、山と高原地図は縮尺が5万分の1なので、詳細には分かりにくい点にあります。
2万5千分の1や、1万分の1を好む登山者も一定数います。私も正直言うと、2万5千分の1の方が当然分かりやすいけど、使い分けると感覚がおかしくなりそうなので、5万分の1の高原地図だけに敢えてしています。
5万分の1だと「?」の箇所や不明瞭なエリアでは地図との厳しい戦いになる。そういう面もあるけど、私のようにスピードハイクで1日に長距離移動するとなると、5万分の1がルート全体を瞬時に把握するのに便利と言う利点もある。
だいたい半日で上記の白い線を往復するくらい、私は移動する。となると、長距離縦走では地図が2枚も3枚も必要となってしまい正直煩わしい。
私の登山のほとんどのケースでは5万分の1縮尺の高原地図で事足りる。
山と高原地図の特徴はなんとなくお分かりいただけただろうか。
山と高原地図 2024年のリニューアル情報
高原地図の2024年度版も、この記事を書いている2022年2月初旬ではまさに発売直前を迎えているタイミングになります。
プレスリリース記事などで読みましたが、今年は結構大幅なリニューアルがあるそう。
「大雪山」「北摂・京都西山」の全面改訂版に加え、新刊2点も! 昭文社の定番登山地図『山と高原地図』2024年版を発売
2022年夏発売の特別版『筑波山・加波山』『三浦・房総』も正式ラインアップ化で63点に
これはビッグニュース!全面改訂もそうですが、このブログでも「山と高原地図は千葉が無い!」と散々言ってきたので(笑)その声が届いたか、
なんと、千葉房総の地図が正式ラインナップだそうですよ!そこの奥様!
この記事もかなりの反響がありました。
山と高原地図 特別版 三浦・房総 (山と高原地図特別版) 地図
山と高原地図 特別版 筑波山・加波山 高鈴山・奥久慈男体山 (山と高原地図特別版) 地図
ご覧のように、実は2022年8月に特別版として三浦・房総半島、筑波山、加波山が出ていましたが、満を持して正式ラインナップとの事。
うーむ。この特別版も、値が上がる前に買っておきたいところ。両方とも大好きな漫画ではないか!買うしかないだろ!
大きな山のない三浦半島、房総半島に、筑波から奥久慈までの茨城の山。関東在住者としては嬉しいニュースですね。
また、各ラインナップのデザインもご覧のように一新されている。フレッシュな感じがする。
スマホ用アプリも好評のようで、これは昭文社の株も買い直した方が良いか!?と思ったり。
追加情報としては、昭文社ホールディングスより、アフターコロナの最新登山事情として、5つの調査報告トピックスが報告されている。以下に引用します。
■ アプリDL数TOP3は不動!「槍ヶ岳・穂高岳」「八ヶ岳」「北岳・甲斐駒」の人気に揺るぎなし
■ 今シーズンは、日帰り可能でバラエティーに富んだコースの多いエリアが人気上昇傾向
■ コロナ禍の影響?夏山シーズンを越える勢いで「秋ピーク」が到来
■ 「登山歴10年以上」のベテランの5割近くが「コロナ禍で登山頻度が減った」と回答
■ コロナ禍を受け「日帰り登山が多くなった」との回答多数。宿泊登山の復活に注目出典:昭文社ホールディングス 「山と高原地図」アプリ分析&アンケートから紐解く「アフターコロナの最新登山事情」より
この調査結果を見て、私個人の肌感覚としては、正にその通り!だと思いますね。
ここまで語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。山と高原地図。
山に登らずとも、手に取って読み込むだけで有意義な時間となることでしょう。
関東在住者の初心者にオススメするのは、
埼玉=飯能、秩父 東京=高尾 神奈川=丹沢 です。
山と高原地図 奥武蔵・秩父 武甲山 2023 (山と高原地図 22) 地図
山と高原地図 高尾・陣馬 2023 (山と高原地図 28) 地図
山と高原地図 奥多摩 御岳山・大岳山 2023 (山と高原地図 24) 地図
この4冊があれば、私だったら一生分の山歩きが出来る気がします。
私もいつかは丹沢の地図製作に関わる調査員をやりたいです。ではまた!
地図は読図の経験によって読めるようになってきます。
山を登る以上、地図は読めた方が良いです。