千葉には山が無い?鋸山がありますよ【遭難・熊事情にも注目】

千葉には山が無い?鋸山がありますよ【遭難・熊事情にも注目】

2022年8月12日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

千葉県には鋸山がありますよ。登山初心者や女性子供にもおすすめです。

 

という話をする理由は、

「教えてください。千葉県に山はありますか?」

このように尋ねられたことがあったことを思い出したからです。

 

ズバリ、日本百名山の親、深田久弥氏に選ばれなかったエリア、千葉県ですが、

そんな千葉県を代表する ”鋸山” を紹介するとともに、千葉県の登山について色々と触れてみたいと思います。

 

これをきっかけに、千葉県の山にも注目してもらえればと思いました。

それでは、レッツゴー!

 

 

もくじ

・千葉県には山が無い!?

・千葉県の代表的な山の1つ 鋸山(のこぎりやま)

・千葉県の山における遭難・熊事情

・まとめ

 

千葉県には山が無い!?

そういえば、昭文社の山と高原地図には千葉県のラインナップがないんですよね。

千葉県には山が無いかと言うと、そんなことはなく、例えば代表的な山の1つに「鋸山」がありますが、山と高原地図に千葉県の鋸山はありません。

また、その鋸山も100名山の親、深田久弥氏の選出されることもなく・・

 

したがって、千葉県が地元なら別ですが、名高い山がたくさんある日本において、わざわざ他県から千葉の山を登りに行くことはなかなか想像できないわけです。

当ブログの登山記事に千葉県の山は1つも含まれていませんし、本格的に登山を始めた2016年以降、なんと一回も千葉県の山に行っていませんでした^^;

近いのにもかかわらず。

 

しかし、今まで述べてきたことを否定するようですが、千葉県にも山があり、登山を楽しむことが出来ます。標高が高くないから本格的な登山やトレッキングと言うよりかは、ハイキング、散策といった表現が合うかもしれませんね。

とはいえ、侮るなかれ。

高原地図が無いので、地図情報の入手が簡単ではないし、整備されていない低山がメインとなる千葉県でのハイキングは冒険感が満載だと私は思っています。

探索する喜び、意外な発見もあるでしょう。

不明瞭な低山ほど遭難の恐れがあり、舐めてかかっては大変です。

遭難については後述します。

 

房総横断トレイル&アウトドアクエスト70K

イセエビCUP16K

房総丘陵養老渓谷トレイル28K

 

トレイルランニングのレースでも上記のような大会が千葉県で行われております。

※私の知ってるレースであり現在も開催されているかは不明です

 

ロングにミドルにショート。距離のバラエティもあるじゃないですか!

イセエビCUPなんかはもはや山というより海だった気がしますけど(笑)

 

ということで、千葉県には千葉県なりのトレイルの楽しみ方があるということで、次に登山初心者におすすめできる千葉県を代表する山の1つ「鋸山」を紹介します。

 

 

千葉県の代表的な山の1つ 鋸山(のこぎりやま)

千葉県富津市にあります鋸山。正式名称は乾坤山(けんこんざん)ということですが、この正式名称で呼ばれることはあまりありませんね。信仰の山です。

この写真は私が登った時に撮影したものですが、もう10年近く前。このカメラ(キャノンパワーショット)の被写体として鋸山を選んだのでした。

それ以降、千葉県の山に行ってないことになります・・・

 

フジテレビ系列の番組『なりゆき街道旅』では、2021年のオンエアで澤部佑、六平直政、二階堂高嗣の3人が鋸山を登っていましたね。

引用:KIs-my母さんのブログ なりゆき街道 より

六平さん、散々文句言いながら登っていましたが、そんなにキツイ山ではないですよ。

(ロープウエー乗ってるし・・)

 

私が登った時は当初、7歳くらいだった息子にはロープウェーは使わせませんでした(笑)

運動とハイキングを兼ねて、ロープウェー無しで登ってもらいたい山です。

気持ち良い緑が楽しめますよ

 

まるで人工物のような山です。昭和初期まで採石場だったために、このような形となっております。

 

ここが山頂のすぐ横、「地獄覗き」と呼ばれる絶景スポットです。

 

地獄覗きを下から見るとこんな感じです。

 

そして内房を望みます。ホントいい景色ですよね~。

 

山、石切り場、砕石・採石跡地、日本寺と大仏、

とにかく、見どころ満載ですよ。行ってみたいと思いませんか?私もブログ書きながらも行きたくなってきましたよ!

 

記憶は定かではないが、運動靴で問題ないレベルの山だったはず。アスファルトや階段がよく整備されているため。

かといって、コンビニに行くような感覚ではなく、山ですからね。一応。

鋸山なめてましたごめんなさい” というハッシュタグまで発生しています(笑)

登り甲斐、景色、諸々に期待以上だったのでしょう。 

 

 

千葉県の山における遭難・熊事情

千葉県は標高の低い山で構成されています。面積は広くないにしても方向感覚を失うとすぐに遭難に直結します。私は、普通に遭難事例は多いだろうなと予想します。

直近の遭難事情はどうなんでしょうか。

標高が高くない「低山」でもご注意を 県内では半年で遭難8件発生

標高の高い山が無い千葉県内で、山岳遭難が今年半年間で8件発生し、昨年1年間を3件上回った。最近はコロナ禍も背景に、近場の登山を楽しむ人が増えている。夏休みを前に県警では、「低山といえども遭難者が出ている。準備して登山に臨んで」と注意を呼びかけている。

 県警によると、山岳遭難の発生件数は昨年は5件5人(死者0人)で過去5年間で最も発生が少なかったが、今年は6月末時点で8件9人に上り、うち1人が死亡した。

中略

年齢別では40~64歳が4人で最多。3月19日には富津市の梨沢大塚山(234メートル)で、登山道から滑落したとみられる40代男性の死亡が確認された。

遭難の原因は「道迷い」が4件と半数を占める。県警は「県内は最高峰でも愛宕山(君津市)の408メートルと標高が低く、目立つ目標物がないため道に迷いやすい」と分析する。

 低山は高山に比べ携帯電話がつながりやすい。一方で、森林限界を超える標高はないため、山頂付近でも樹木が生い茂り、遭難者の発見には困難が伴う。

引用:朝日新聞デジタル 2022年7月9日 10時00分 記事より

私からすれば、標高の高くない低山だからこそご注意を。と声を大にして言いたい。

理由としてニュース記事に十分書かれているではないか。

標高200~400mなので、確かにかなりの低山である。

 

一方、結構大きな遭難騒ぎになった事例もある

昨年11月末、房総半島南部(千葉県)の低山に日帰りハイキングに出かけた55歳から83歳までの30人が、道に迷って一晩ビバークする事故がありました。ビバーク翌朝には全員無事に下山したのですが、地元では前夜からの170人態勢に加え、翌早朝からはヘリコプター3機、300人態勢で捜索する騒ぎになりました。この山行は、君津市の養老渓谷付近から石尊山、麻綿原高原を経て天津小湊町の清澄山へ向うものでした。「千葉こまくさハイキングクラブ」では、かつて会員が同じようにこの山域で道に迷った様子を報告した文章を、事故直後に発行された会報「こまくさ便り」12月号に再録して、改めて注意をよびかけています。

出典:「石尊山に踏み迷う」に学ぶ 千葉の低山での道迷い・ビバーク事故

30人が一晩ビバークですよ!これは驚きましたね。

地元の山岳ハイキングなので、それなりの経験者だと思う。だからこそ無理せず安心してビバークできたのかもしれないが、要は道が分からなくなるのは、いかなる経験者であってもたやすく陥ってしまうという事をこの事故が証明していますよね。

本人らにとっては青天の霹靂であり、下山したら世の中エライことになっていたってやつですね。

ハイキングをするにしても、GPSも駆使して、このような地形であることを認識して慎重に挑みたいものです。

 

最後にもう1つ、千葉県房総半島にツキノワグマは生息しているか?について考えたい。これはツキノワグマに強い興味を持つ人にすれば幻想的かつ浪漫あるテーマかと。

人によっては、いるはずがない、そんなの幻だ。で一蹴りされる話でしょう。

 

このブログでも取り上げていますが、居ないと言われていた静岡県の伊豆半島でツキノワグマが発見されています。

 

山の中をすべて確認することが難しい以上、居ないと判断するのは簡単だけど、断言するのは難しい。無論、地形から考えて生息しているとは到底思えない。

伊豆半島であれば、富士、箱根、丹沢からの個体群が流入することも考えられるが、千葉だと来ようが無い・・、東京、埼玉からの流入しようがなく、唯一あるとすれば茨城県だ。茨城からの流入が無ければ、房総半島にもともと生息していた種があれば。という話になる。茨城も、元来生息しているとは認識されておらず、福島県からの流入により数年に一度目撃されるかどうかといったところ。

インターネットで検索すると、比較的茨城県側にある大網白里での目撃情報がある。とは言っても、イノシシ等大型獣との見間違えが有力だろう。

そう考えると茨城からの流入も難しい。まさかつくばエクスプレスに乗車するわけにもいかないし(笑)

 

千葉県では ”キョン” という大型獣が増殖して問題になっているという。

キョンとは鹿の一種で中国が生息地である。千葉県などで動物園から逃げ出した個体が数を増やしてしまったとされている。

Wikiの情報によると、同県に4万頭は生息していると書かれています。恐ろしい。

 

結論として、野生のツキノワグマは生息していないとされていいますが、とはいえ、今後の目撃情報や痕跡の情報などにも注視していきたいところ。

キョンの写真

 

 

まとめ

千葉県の山岳事情、いかがでしたでしょうか。

総じて標高は低く、山と高原地図にも収録されていないエリアになりますが、豊かな自然と山があります。遭難には注意しましょう。

そんな中で、鋸山はファミリーハイキングにおすすめできる素晴らしい山です。

私も千葉県を散策する機会があれば、レポートしていきたいと思います。

ではまた!