今のうちから熱中症に注意しましょう【コロナ禍前/後の熱中症を比較】

今のうちから熱中症に注意しましょう【コロナ禍前/後の熱中症を比較】

2022年5月1日 オフ 投稿者:

※この記事は2022/04/30に執筆しています

 

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

いよいよGW。爽やかな晴天に恵まれる日も多く、レジャーやお出かけを予定されている方も多いのではないでしょうか。

ゴールデンウイーク。思いっきり楽しみたい!

 

かといって、感染症のリスクがゼロになったわけでもない中で、マスクの着用が半分義務になっているような世の中なので、早めに熱中症の注意喚起が出来ればと考えました。マスク着用の世の中だからこそ!です。

 

最近の熱中症事情や、コロナ禍前後の比較などをしながら、これから汗ばむ季節を迎える前に熱中症の注意喚起をしていきたいと思います。

是非、お読みください。

 

気温に応じて熱中症に用心したい

熱中症は、統計を見るところ、例年6月くらいから救急搬送が増えてくる傾向にあります。湿度、気温から考えて当然のことですね。

それを踏まえて、5月頃から注意喚起の話題が上がりますが、

季節や月で意識をするよりも、気温に応じて用心するように心がけた方が良いと私は伝えたいです。気温次第では4月でも10月でも熱中症になるということです。

熱中症は気温35℃オーバーで急増すると言われますが、湿度や体感温度などの状況によっては25℃あたりから熱中症の可能性はあります。

 

又、直射日光が差す屋外をイメージしがちですが、屋内も熱中症は発生します。

室内は猛暑なら当然、エアコンをつけるのでまだ安心です。それよりも、エアコンを付ける程でもない気温のほうが危ないです。

職場など、節電を掲げて6月までエアコン使うなとか、27℃以上でないとエアコン使用不可などルールがきっちりしている場合もリスクとなります。

 

換気や風通りが悪く、湿度が高く蒸し暑い状態で、完全マスク着用で、

「暑い~暑い~」

とか言って、我慢していませんか?

 

猛暑日でなくても、熱中症になる可能性がありますので、エアコンを使うかどうか微妙な季節は尚のこと、用心してください。

加えて、気温は外気温だけでなく、室温も確認するようにしてくださいね!

屋内に居る方はむしろ、室温を気にしてください。

 

単独で部屋で熱中症で意識を失ってしまったら助けも呼べません・・・。

・熱中症は夏だけではない。気温でリスクを判断する

・室内でもリスクがある事を認識する

 

 

マスク着用が熱中症のリスクを上げている

マスクをしている場合、着用していない時と比べて、

・体感温度が高い

・喉が渇きにくい

・マスクで口が塞がり水分補給の機会が減る

・呼吸数が増え体温が上がりやすくなる

パッと思い浮かんだことだけ箇条書きにしましたが、喉が渇きにくいことと、水分補給の機会が減ることの合わせ技は、マスク着用が成せるリスクだと判断せざるを得ません。

マスク着用のリスクはサラヤ株式会社でも注意喚起のポスターを出していました。

出典:SARAYAホームページ マスク着用時の熱中症予防ポスターより

 

また、以前私も記事にいたしましたが、厚生労働省がマスクを外しましょうと呼びかけています。

マスクをはずしましょう【厚労省】

(1) マスクの着用について
 マスクは飛沫の拡散予防に有効で、「新しい生活様式」でも一人ひとりの方の基本的な感染対策として着用をお願いしています。ただし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
 外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。

出典:厚生労働省 <「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント>

 

感染症対策の1つとしてマスクの役割は大切ですが、それ以上に、マスクを着けることによる熱中症のリスクに注意して欲しいということではないでしょうか。

全ての注意喚起を鵜呑みにすることをお勧めはしませんが、自分自身の体を守るために、最善の判断を自分自身が行うようにしていただきたいものです。

 

 

コロナ禍前後の熱中症患者の統計を調べる

コロナ禍になり様々な場所でマスク着用が義務付けられておりますが、

マスク着用の世の中と、それ以前の世の中で、どれだけ熱中症患者数に差があるのか、とても気になりますね。

この調査を忘れてはいけません。

 

総務省消防庁の統計データより、コロナ流行が始まる以前の2019年、コロナ禍以降の2020年、2021年のデータをまとめて比較したグラフを作りました。

比較はいずれも「6月」で行いました。

これはコロナが流行する前の2019年6月。

 

一方で、

2019年と比較していかがでしょうか。搬送者から重症者までの数が倍近くまで伸びていますね!?ちなみに、中等軽症者と重症者、死者を足しても搬送者の数と合わず疑問に思われますが、これは他に「その他」という分類があるためです。

不自然なほどに増えた数は、マスクを頑なに外さないことが少なからず影響して熱中症搬送が増えたことを断定できないまでも、否定できません。

この事実又は予測から、いち早くマスクを外しましょうという啓発が始まったのではと推察しています。マスク外しましょうポスターは2020年6月には出していたのでタイミング的にドンピシャです。

では、2021年はどうでしょうか。

搬送者については、2019年、つまりは例年通りに落ち着いているようです。

マスクが熱中症のリスクになり得ることを多くの方が理解したことが功を奏したのでしょうか。水分補給や温度管理を強く意識した結果或いは、感染リスクの少ない場所で適宜マスクを外したなど、総合的な取り組みによる結果であろう。

重症者、死者についてはコロナ禍以前に戻らないところが引っ掛かるが。気にしすぎかもしれないが。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実際に私も過去に熱中症に何度も陥っています。

ランニング後のラーメン屋で一口食べた瞬間、猛烈な吐き気と共にぶっ倒れそうになった思い出です。

皆さんはこうなりませんように。

 

 

気温が高すぎない20℃台でも注意が必要なこと、マスクを着けていると熱中症のリスクが高まること、室内に限ってはエアコンを付ける程でも無いけど暑い日に注意して欲しことなどに留意して、夏を迎える前の早い段階から熱中症に気を付けていただけたらなと思います。

ではまた!

果物とかによる水分補給もお勧めです。カリウムなども豊富に含んでいる果物は熱中症予防にもうってつけです。