ZAO SKYRUN(蔵王スカイラン)攻略
タイトルに攻略としておりますが、レース紹介や完走目標に向けた内容となっております。
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
2022/09/04(日)山形県蔵王で開催される蔵王スカイランニング、ロングの部に参加してきましたので、詳細に報告したいと思います。
東北の大会が初だったのと、意外な猛暑に加え、稜線上では日光を遮るものがなく、思いの他苦戦したレースでした。
トレイルランニングの中でも「スカイランニング」には初めて参加し、スカイランの定義でもあるコース距離に対する標高差やテクニカルさなどが、やや上級者向けであることが分かり、勉強になりました。
2019の茨城国体参加以来、一切レースに出ていないブランクがどう出るか、無事に完走は出来るのか。
蔵王スカイランに参加したことがない人に、この大会のイメージが伝われば嬉しいです。
レース概要
日時:2022/09/04 日曜日
天候:快晴(前日は雨)
エリア:山形県蔵王(宮城県の県境)
レース名称:ZAO SKYRUN 2022 -MAIN RACE in 蔵王温泉- ロングの部
運営:ZAO SKYRUN実行委員会 合同会社スカイランニングジャパン
距離:約25km
累積標高差:約1,900m
制限時間:6時間
私の記録:5時間32分16秒(総合98位)
会場までのアクセス:首都高速経由から東北自動車道で国見ICで降り、横倉国設駐車場で駐車、蔵王温泉ロープウェイ山麓駅の正面、横倉ゲレンデで前日受付へ。
大会公式ホームページ:https://www.zaoskyrun.com/
雨と濃霧の中、明日の開催が危ぶまれる。開催できたとしても、コース短縮となる可能性が高い。
無事、前日受付を済ませた私は、車中泊の場所まで車を走らせました。
雨が止むと良いのだが・・・
翌日
すっかり晴れて、気温も上がり、コース上に大きな危険は無いとして、コース短縮されることなく開催へ。よっしゃー!
スタートラインに並ぶ選手達。写真真ん中よりやや右、黄色い矢印が私です(笑)
先に、スカイランニングの定義について説明しておこうと思う。
スカイランニングの定義
山岳スポーツであるスカイランニングでは、水平距離よりも垂直距離や標高差が重要な要素となります。つまり、スカイランニングにおける「ランニング」の意味は、陸上競技とは異なり、「走る」というよりも「駆け登る(下る)」ということになります。水平方向への走りやすさは求めていないため、競技会においては急峻でテクニカルな斜面や標高2000m以上の高山をコースにする場合が多くなります。
標高2000m未満の低山においても、ランニング形式の快速登山はスカイランニングと表現できます。ワールドシリーズ戦や大陸別選手権などの国際的な競技会も、ISF基準を満たしている場合、イギリスや香港など低標高の地域で開催される場合もあります。また、山岳での駆け登りから派生した都市型のスポーツとして超高層ビルやタワーの駆け登り競技もスカイランニングのひとつとなっています。バーティカルランニングと呼ばれる種目として、ワールドサーキットが世界各国の主要都市で開催されています。
トレランと類似していますが、ちょっと違いますよね。
レースの状況まとめ
コース図はこちらです
引用:蔵王スカイラン公式HPより
さて、このコース図を見てどう戦略を立てるかだが、できれば高低差図も合わせて確認されたい。(公式HPより確認が可能)
エイドが偏った場所にあるので、離れた場所かつ中間距離でもある第3エイドのライザワールド以外はほぼスルーしようと考えた。
残念ながら、その判断は間違いであることを身にしみる程感じる羽目に。
9:00 レースが始まる
ゲレンデの激登りからはじまるレースは、私の苦手な始まり方です 泣
長い登りなので、上手に抑えながら水分補給を十分行わないと熱中症になります。(なりました)
テクニカルということはないが、とにかくゆるい傾斜も含めると、延々と登り続けるコース配分だ。登るか下るかといった特徴はまさにスカイランと言えよう。
長い急登が序盤であるため、渋滞はまったく問題にならない。幅広いゲレンデは走れる人はどんどん抜かしていけるし、歩ける人は歩きながら譲ることも出来る。トレイルが塞がって立ち止まらなければならない状況を心配することなく安心して温存作戦を生かすことが出来る。
爽快感があって気持ち良いですが、日光を遮るものはありません。
第2エイドを通過。
景色がとーっても楽しいですよ。
これがスカイランか。樹林帯を走ってピークはちょっとだけという一般的なトレランとはまた大きく異なる雰囲気であり、正直なところ景色を楽しめるほどの余裕が無くても、このあまりにも素晴らしい景色は認めざるを得ない。
空を泳いでいるよう? そんな、感覚。
第3エイド ライザワールドに到着。
ただ、その後に熱中症でダウン。
しばらく横になる。かなりの順位を落とす。仕方がない。実力です。
後半の熊野岳ピーク手前で「御釜」の横を走るという素晴らしいロケーションがあります。記録を狙う方は撮影する余裕はないと思いますが、完走目標の人はここで記念撮影したり、眺めながら軽食をとったりする。
悲しいことに完走目標の多くのランナーは常に制限時間に追われる展開なので、ゆっくりのし過ぎも後半はあまり許されない雰囲気であった。
でも、このレース、景色が楽しい!
第4エイドを超えて、最終エイドの樹氷高原。
この樹氷高原が、冬になると美しい樹氷が広がるとか。
ひたすら長いゲレンデの下り。本当は飛ばしたいのに、熱中症疲労により思う走りが出来ず、歯がゆかった。
感動のゴール♪
無事にゴールできたのは良かったです。しばらくレースを離れているとここまで走れないものなのか、コースを上手く攻略できなかったのか、熱中症(気味)が足を引っ張ったのか、加齢で能力が落ちてきているのか、にわかには原因を特定できなかったが、これが今の実力であることは事実であるという事です。
この点については、今後他のレースに出た記録と比較しながら評価していきたいと思っている。
使用したゼッケンプレートと、完走証。
参加賞は、マルコメの甘酒屋こうじなどの自然食品でした。
スカイランニングのオリジナルシャツがあれば欲しいですね。
レース前の車中泊動画、レース動画 2つ用意いたしました。
さらに詳しく把握されたい方は是非、ご覧になってくださいね。
ではまた!