山頂の景色と絵画の共通点に迫る!【ルノワール・アネモネ】
Topの画はPOLA美術館ホームページより引用しております。
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
山頂から見る景色って素晴らしいですよね!
私は、有名な画家ルノワールの「アネモネ」が好きなのですが、
思うに、山頂から見る景色と心惹かれる絵画は色褪せることなく美しいという共通点があるなと感じています。
何度も同じ山に登りますが(私の場合は)いつ来ても飽きることはありません。
なぜでしょうか。
結論から申しますと、五感で味わっているからだと私は考えます。
その時の体調、気分、天候、季節、時間帯で感じ取れる印象が異なるからだ。
その人にとって唯一無二ものもは、何度見ても色褪せるものではありません。
今日はせっかくなので、
幸福の画家、ルノワールについても簡単に紹介していきます。
ご覧ください。
若き日のルノワール
皆さんは、画家「ルノワール」をご存じですか?
・・喫茶店の名前ではありませんよ(笑)
印象派を代表するルノワールは「幸福の画家」と称される。
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841~1919)
フランス中西部で生まれたルノワール。
13歳頃から磁器工場の絵付師として才能を発揮していたという。
同じく10代のうちに画家への道を歩み始める。
20歳で印象派の活動に参加する。
当初は動乱の世であり、本人も普仏戦争に参加する時期もあった。がしかし、健康不良につき除隊となる。
その後も粛々と画家としての活動を続けるが、当時の印象派の評価は厳しく苦労していた時期もあったようだ。
そんな中、印象派の仲間らと共に自ら開催した印象派展をきかっけに、徐々に注目を集めるようになる。
ルノワールの代表作
ルノワールの代表作はたくさんありますが、特に私が好きな作品2つを挙げます。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
出典:Wikiより
コロナ禍においては、たいへん密な状態ですが(笑)
素晴らしく惹かれる絵画です。パリのモンマルトルに実在するダンスホールで描いたものだという。浮かび上がってくるような立体感、木漏れ日、とても楽しげな様子ですね。
見たことがある人も多いのではないでしょうか。
アネモネ
出典:POLA美術館のホームページより
これです。これ!私の最も好きな絵画の1つ「アネモネ」
アネモネ自体が個性的な花の形をしていますが、それがとても生きています。
ルノワール自身もこのアネモネを愛していたのでしょう。
微妙な遠近感と立体感。優しい書き味とボテッとした濃厚な色味。
家にも飾りたいと思ったんですけど、家具の配置や色、壁紙との相性を考えてなんとなく合わないような気がしてやめました。
トイレとかに飾ったら良いかも知れません。
家に飾るなら子供が描いた絵とか飾りたいタイプなのです(笑)
ルノワールは晩年までこのアネモネを描き続けます。
晩年のルノワール
晩年のルノワールは家族と共にパリを離れ、南フランスに住居を移します。
その頃は、リウマチと関節炎を患い車いす生活を送っていたと言われています。
それでも尚、ルノワールは絵を描くことに情熱があり、鉛筆さえ握れなくなってしまった指に、縛り付けて描き続けていたそう。
そして、最後に描いたとされたのも ”アネモネ” だったようです。
彼は、鉛筆を外し こうつぶやいた。
「やっと何かが分かり始めたと思うよ」
これがルノワールの最期の言葉であると伝えられています。
こうして78年の人生に幕を閉じます。
唯一無二のものは色褪せない
登山でみられる景色は、絵画のように目に焼き付くほどの印象を残してくれます。それはいつ登っても色褪せることはありません。
写真に残すのも良いでしょう。
目に焼き付けて心に残すのもそれはいいものです。五感で感じ取るとはそういうもの。
山の景色は何故、色褪せないのか。
死ぬまで登り続けて「やっと何かが分かり始める」ものなのかもしれません・・
ではまた!
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