峨山道トレイルラン攻略【能登半島の修行道でTJAR戦士とデッドヒート】
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
今回は2018/10/14に参加した峨山道トレイルランの攻略レポートを記事にいたします。
峨山道トレイルランは石川県の能登半島で開催されるので、東京からだとちょっとアクセスが大変だった。諸事情でレース明けに休暇が取れないので、色々考えた上、自家用車でアクセスしたが、良い子はマネしてはいけない内容になってしまった・・・
完走してみて思ったことは、70km級のトレイルランレースの中では、この峨山道トレイルランは個人的にはかなり走りやすい部類に入ると思っている。
全体的にアップダウンが控えめだったし、テクニカルな場所は少なかった。
その上、永光寺から総持寺を結ぶ修行道を厳かな気持ちで走り抜ける感覚が楽しく、決して短い距離ではないが、最後まで楽しむことが出来た。
是非、また出場したいと心から思うレースとなったので、サブタイトルにもあるTJAR戦士とのデッドヒートも合わせて報告したいと思う。
レース概要
日時:2018/10/14
天候:快晴
エリア:石川県輪島市
レース名称:峨山道トレイルラン
運営:峨山道トレイルラン実行委員会
距離:73km
累積標高差:約2,900m
制限時間:15時間
私の記録:11時間57分10秒(総合150位 種目別135位)
会場までのアクセス:東京関越道から北陸自動車道で新潟、富山を経由し金沢方面から前日受付の羽咋武道館まで
レース概要にもあるように、決して短い距離ではないが、累積標高差もほどほどで、制限時間も長めである。
受付は前日受付が前提である。宿に泊まるも良いが、そのまま武道館で雑魚寝することも認められていた。
私は受付終了時間間際にギリで到着し、受付を無事済ませると、食事と銭湯に入った後、武道館横の駐車場で車中泊をした。
新幹線でアクセスすることが望ましいが、レース明けの月曜日は仕事を休めない事情があり、レースの完走タイムによっては東京へ向かう新幹線の最終時間に間に合わせられない可能性があったので、大事をとって自動車でのアクセスとなった。
ただ、レース終了後に約650km程度の道のりを運転するわけだから最大限安全運転に配慮しましたし、レース中も帰りの運転の体力などを考えたり精神衛生上は良くなかったかもしれない。
遠方の選手は後泊をして、能登を堪能しましょう。
レースのコンセプトを一部抜粋します。
コンセプト
トレイルランニングを通して、歴史とストーリーに溢れた古道と能登に育まれた禅文化、そして豊かな里山の自然を全国の皆さんに発信することを目的とし、大会を開催します。
セルフサポート
本大会は、峨山禅師が永光寺と總持寺の両寺院を往来した修行の道をイメージしているため、エイドでは水と塩を提供し、食糧(塩おにぎり等)は限られたエイドでの提供としております。
また、ロードレースとは異なる山岳レースでありますので、「セルフサポート」(他者からのサポートを受けない)を基本的な考えとしております。引用:峨山道トレイルラン公式ホームページより
面白いじゃないの!
レースの状況
お待ちかね。レースのレポートです。
当日は、朝2:30には起床し、レースに備えます。
スタート地点行きバスに1時間近く乗っていた記憶があります。3:00にバスに乗って、4:00会場着、ストレッチなどしながら時間を潰し、5:00スタート。ざっくりこんな感じでした。
レースのエントリー名簿を見ていると、トランスジャパンアルプスレース(TJAR)の選手が招待選手として、多く出場しているではないですか。
恐らくは、勝ち負けなどあまり意識していないと思いますが、山のスペシャリストからいろいろ学ぶチャンスだなと思いましたし、一緒に走れることが光栄に思いました。
北野聡 選手
大原倫 選手
竹内雅昭 選手
石田賢生 選手
このときはまさか、レースの終盤でデッドヒートを繰り広げることになるなんて想像もしていませんでした。
永光寺と燃え上がるたいまつが神々しく、厳かな雰囲気が漂う中、まだ夜が明ける前の闇の中、スタートとなる。
夜間は単独で走るより仲間と行動を共にした方が何かと有利だ。
一緒に参加した友人(写真右)と私(写真左)
25km地点くらいまで一緒に同行する形をとった。
ここであのTJAR戦士、竹内雅昭 選手と並んだ。
少し会話をした後、「若いもんはもっと前に行かなきゃダメだろGO!GO!」
こんな感じで激を飛ばされ(笑)お礼を言い、先行することに。
写真中央左が私 竹内選手は右
TJAR戦士の中ではこの時点で竹内選手が先頭だったと思われるので、一応、形上は全員抜かしたという構図になる。
ただ、後方からじわじわと石田賢生選手が追い上げてきていたのだった・・・
レース終盤、70kmを越えたあたりで、石田賢生 選手が猛スピードで飛び出してきた!
私はその勢いに驚いたが、必死に必死に食らいつきました。その距離なんと、ゴールテープの手前100mくらいまでの約3kmを抜きつ抜かれつのデッドヒート!長かった!!
最後に負けました(笑)
強すぎです。
まとめ
峨山道トレイルランは、70km級のロングレースの中では比較的容易な難易度であると判断します。
完走を目標にするランナーへのアドバイスといたしましては、
後半に同じようなアップダウンを繰り返すパートがあるので、しかも、登りはそれなりにきついので、そこだけ覚悟をしておくと良いと思います。
あとは、各エイドステーションに設けられた関門時間をしっかりチェックし、ゆっくりしすぎないように気を付ければあとは多少ペースが速くても流れに乗って進んでもなんとかなるかと思います。
制限時間が15時間あるので、時間一杯景色を楽しみながらレースを味わうのも楽しいと思いますよ。ではまた!
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