三浦半島横断トレイル攻略【迷いの森へようこそ】

三浦半島横断トレイル攻略【迷いの森へようこそ】

2019年3月1日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

今回は2018/02/24三浦半島横断トレイルに出場した内容を記事にいたします。

このエリアは「山と高原地図」に収録されていないエリアとなります。

この大会は、NPO野外活動事業団というところが主催しており、他に奥多摩、鎌倉(現在は中止)でも同様のトレイルレースを開催している。規模は小規模でレース参加者は200名~300名ほどのである。そういったこともあり、スタッフも少数で運営しなければならないだろうから、運営陣は大変そう・・・

このレースの特徴は、この三浦半島を味わい尽くすことにある。海岸、砂浜からスタートし、市街地、住宅地、時には民家の敷地すぐ横の脇道を通りながら三浦アルプスを縦走する形だ。三浦海岸から横須賀、横浜(港南台)へと抜けていく。

何といっても、「迷う」ことで有名なレースであり、ネットで検索しても道迷い、コースロスト、などがいっぱい出てくる。迷うなんて超楽しそうと軽々しく思いエントリーしたが、私なんかGPSも持ってないから確実に迷うだろうな。

 

レース中は、道を知ってそうなランナーの後ろに付けてズルい走り方をしたが、残念なことに結局一人ぼっちになると道が分からなくなり、案の定コースアウト!20分はわけもわからない草むらをさ迷った(泣)この間に一体、何人に抜かれたか・・ 今思い出しても悔しい・・でもそれは他の選手も一緒。

このレースの参加資格は、30km以上の山岳レース経験者で、ルートを制限時間以内に完走できる自信のある者としている。つまりはルートが分かっている、又は、事前に試走していることが前提ということなのだろう。

三浦アルプス散策【桜が見頃2月の三浦海岸】

↑こちらは、このレースに向け下見をしに行った時の記事だ。ここでも散々な目に遭っている・・・

距離はロングで44km、ショートの部で20kmというのもあるから、初心者にもおすすめできる。ロングの累積標高は約1600m、制限時間は9時間。フルマラソン程度の距離で標高差1600m、9時間というのは、比較的、他のガチレースより易しい設定ではある。

集合は三浦海岸駅から徒歩数分のホテル、マホロバマインズだ。神川県と言っても、三浦半島の奥になるので、東京からのアクセスでも始発で出発するくらいでないと時間が厳しい。車のアクセスでもよいが、スタートとゴール地点がまったく違うのであまり向かない。(それでも私は車で行った、無料駐車場はないので全くおすすめできない、次は絶対電車で行く)受付会場までは他の選手がたくさんいるので付いていけば迷うことはないだろう。また受付時に荷物をトラックに積み込む際、ゴミ袋等の半透明又は透明のビニール袋を持参しよう。持参が無いと100円有料で取られる。又、その荷物袋に自分のゼッケン番号と名前を書くために、マジックかボールペンなども持参しよう。小規模大会なので、自分で用意できるものはする。といった姿勢で挑もう。

スタート会場は三浦海岸。受付会場から数分で砂浜だ。こんな波打ち際でスタートなんて、こりゃテンション上がる!

市街地への迷惑にならないよう、又、トレイルでの渋滞を避けるために一斉スタートではなくウェーブスタートといった時間差スタート方式をとっている。そんな中、私は第1ウェーブでスタートだった。先頭を狙える(笑)

スタートとともに、ダッシュ、ダッシュ・・砂浜に足が取られ、疲れるー。

波打ち際ぎりぎりの砂が固いところが有利か、それとも足元は沈むが、歩道に近い砂浜が有利か、これについては正直、どっちが良いとも言えない。私ごときでは判断ができなかった。私は歩道側に近い砂浜を走った。

先頭集団でスタートを切り、好順位につけた。砂浜を抜けた1キロ通過時点で5位、その後、住宅街を抜け三浦富士に向かうトレイルに入る。トレイルに入った直後で一度3位くらいまで上げたが、10キロに到達するころには20人~30人には抜かれた。まあ、結局はいつもの展開。体力に余力はあるが、とにかく道が分からない。

登山道は後半まで基本的に痩せ尾根やシングルトラックが多くスリリングで楽しく、こういうトレイルは好きだ。でも転倒には注意ね。低山特有の複雑な分岐で見晴らしがとれない分、迷うことは避けられないだろう。コツはたまーに見受けられるコーステープを絶対に見落とさないことです。上位の選手はわざわざ地図を出してませんでした。道間違え前提でガツガツ走っていきます。抜かしていないはずの同じ選手に3回も抜かれるのはこの大会ならではだ。

私も事前に配布された地図を持参しているのだが、汗と、給水のこぼした水とで濡れてしまい滲んで読めない地図になってしまった。まあ、読めたところでどこ走ってるかすら分からないから意味ないんですけどね

人数が少ない大会なので、数十キロ走ってバラけてくると、誰も居ない状況もある(市街地エリア除き、誘導スタッフは、ほぼ居ない)のでご注意ください。ゴール手前で大きく道を間違えようとしていた私に声をかけて助けてくれたベテランランナーの方、本当にありがとうございました。感謝です。

エイドは、オレンジ、バナナ、チョコ、あんぱん、よもぎ餅にスポーツドリンクなどなかなかよかったぞ。ゴール後にも補給食をもらえたし、温泉券ももらえた。

ルートが分かりにくいことについて、様々な意見があるかも知れない。でも案内板は必要最低限、あとは自分の力で地図やコンパスでルートファインディングをする。山岳レースのあるべき姿とも思えますし、こんなレースがあっていいじゃないかなって、素直に思えました。満足です。

レースで使用したゼッケンと完走証