「日本の地獄」と言われたネスカフェの”立ち寝”ボックスについて

「日本の地獄」と言われたネスカフェの”立ち寝”ボックスについて

2025年11月24日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

少し前に遡りますが、2023年頃、ネスカフェこと、ネスレ社が運営する「睡眠カフェ」が、立ったまま寝ることができる「ジラフナップ」を紹介しました。

 

それはまるで・・・・・・・・

ムムムっ!!

 どーん

引用:ドラニュー

ドラえもんが「よからぬ」道具を出したときのような感覚に襲われました。

その”じわり”とくる強烈なインパクトから、SNSではちょっとした騒ぎに。

 

そういえば、あの立ち寝ボックスは、今どうなってんだろ?消えた?

と気になったので、独自調査で追いかけてみます。

 

 

これが、giraffenap(ジラフナップ)だ!

そう。これがそのジラフナップです(笑)

出典:デジタルプラスさんより

仮眠の重要性はだいぶ世に浸透してきてはいるものの、立ったまま”寝る”という発想は、あまりにも究極過ぎてネットでは嘆きの声が。

「日本の地獄」

「社畜だと言う事に気が付いて!」

「現代社会の縮図」

「強制収容所みが出てきた」

「こんなになってまで働かなきゃならないのか人間は」

「虚構新聞じゃない・・だと」

あまりの言われように、すみません。笑ってしまいました(笑)

 

出典:デジタルプラスさん

中はこんな様子になっています。勿論、これは外から丸見えなはずはなく、しっかりと扉が閉められる。

肩と腰、膝の位置、角度からクッション性まで、人間工学に基づき、休息に最適になるよう考えられて造られているように思う。

実際、このタイプの椅子を我が家でも子供用に導入していた時期もあります。

よろしければお読みください。

学習机の椅子からゲーミングチェアに変えたら子供の成績が伸びた話

 

出典:デジタルプラスさん

外観のタイプは、近未来的なスペーシアと、ナチュラルテイストなフォレストの2種類から選べるとしている。

近未来的なスペーシアは、なんかアドレナリンが出て来そうでむしろ睡眠が阻害されそうだw そうなると右側の木目調のフォレスト一択な気がしなくもない。

この”ジラフナップ”は、ネスカフェの製品と誤解されそうだが、学習机のイトーキの製品になります。椅子の構造を見ると納得ですね。

「日本の地獄」と言われてしまったのは宣伝のイメージの見せ方がちょっとアレだったかも知れませんね。

実は、はじめに今回のことを調べるために「ネスカフェ 日本の地獄」で検索したら、AIに「ネスカフェにそのような事実はありません」とめちゃ怒られましたw

ただ、この「日本の地獄」という言葉は、この商品に対する中傷などではなく、日本の社会を揶揄するのを、面白おかしい言葉を選んで言ってるだけで、あまり意味もなく、気にする必要性はない。

 

仮眠の重要性

昼間にちょっとした仮眠をとることの効果については、科学的、医学的でも研究などで明らかになってきており、皆さんも良く聞いているのではないでしょうか。

仮眠と言えば、積極的睡眠(パワーナップ)という言葉が使われます。

アメリカでの神経科の研究事例などが代表的で、特にNASAの研究によると、昼間の効率的な睡眠で認知能力が34%、注意力を54%向上されることが示されていると、ダイヤモンドオンラインの記事で紹介されている。

昼食後に20分程度仮眠すると、脳のキャッシュ(モヤモヤやストレス、不要な記憶のゴミ)がクリアされて、スッキリする(記憶も整理される)ことが体感できるので、実践する人は多い。

ちなみに、厚生労働省でも”健康日本21アクション”として昼間の仮眠が推奨されていた。

 

もうネスカフェ(睡眠カフェ)にジラフナップは無い

昼間の20分程度の仮眠は効果的なのね!

じゃあ試してみようか!と思っても、もう原宿のネスレ、睡眠カフェには立ち寝ボックスは撤去されているようだ。試すことはできない。

効果、または需要がなかったのかが疑われるが、ジラフナップはもともと期間限定だったようです。

 

その代わり、今見たらこんなものがありました(笑)

出典:ネスカフェ 睡眠カフェ 公式HP

日本の地獄part2!?の風景が(笑)

ともあれ、睡眠カフェは色々やっているので、まるで社会の実験場のようですね。

  1. 30分コース(30分の仮眠体験+コーヒー1杯)825円(税込)
  2. 60分コース(60分の睡眠体験+コーヒー2杯)1,650円(税込)

この2つから、選べる。但しこちらも期間限定だ。

リラックス出来そうなので試してみたいが「寝る」となると、時間制サービスの残り時間を気にしながら寝ることが出来るか怪しいものである。

 

”睡眠”と謳っているものの、原宿のカフェという非日常感が出そうな場所で、少しワクワクして交感神経が発達しアドレナリンが出てしまい、寝れなそう・・。

また、間違って爆睡して時間を超過してしまわないか、店員さんに迷惑をかけないだろうか心配で25分で自分のケータイのアラームを掛けるなど、結果リラックスできていない懸念はある。

店員さんに起こされる場合、寝顔を見られてしまうのは、特に女性は恥ずかしいと思うでしょう。いずれにしても利用に少しばかりのハードルはあるかも。

 

 

今後普及するか、様子を見たいと思う

立ち寝ボックスこと、 ”ジラフナップ” はネスカフェでは試せないが、販売元のイトーキのショールームでなら体験することが出来るみたいです。

どのくらい企業に普及しているのか、調べてみると、導入事例として数社の状況が見られるのですが、警備やホテルなど”夜勤” の方のための仮眠スペースとして導入されているのがほとんどであり、

昼間の20分程度の仮眠という本来意図した目的での導入が少ないことが気になりました。

睡眠のステージ

  1. 浅いノンレム睡眠
  2. やや浅いノンレム睡眠
  3. やや深いノンレム睡眠
  4. 深いノンレム睡眠

昼間の仮眠はα~βの睡眠ステージが望ましく、それより深い眠りになってしまうと、起きた時にスッキリできず、眠気やだるさが残ってしまう。

それゆえに、昼間の仮眠は20分以内がおすすめされている。それ以上眠ると熟睡してしまうからだ。

 

睡眠時間足りている人の昼間の仮眠は20分の積極的仮眠で良いのですが、

例えば私のような ”慢性睡眠不足” など1日4時間~5時間しか眠れず、毎日1~2時間の睡眠時間の借金を蓄積させるタイプには、積極的仮眠ではなく、

もう1歩踏み込んだ、1時間程度の「熟睡」が必要なのではないだろうか。

 

この需要も取り込んだ睡眠製品を開発して欲しいし、生活時間が乱れがちな交代勤務、夜間勤務者にはどちらかというと、清潔な仮眠室を整備してあげるほうが良いと勝手ながら思うのです。

 

睡眠時間足りている人の昼間の仮眠は20分の積極的仮眠で”ジラフナップ”を導入するなら、勤務時間が特別な職種よりも一般的なオフィスに積極的に導入するべきである。

ただ、それにしても場所の確保と、値段(200万~300万するらしい)から、コスパ的に厳しい評価となるかも知れない。

閉所恐怖症の人は使えないし、油ギッシュな ”おっさん” が利用した後に女性が利用するのに、心理的衛生的な面での躊躇もあるだろう。つまり、清掃等管理するスタッフも必要になる。

 

また、こういうのは駅の中とかにあると需要がありそうという声もあるが、駅を歩いている時は目的地まで急いで向かっていたり、外を歩いている時は目が冴えている時が多いのもあり交感神経が発達している状態で「ちょっと立ち寝していこうか」とはなかなかならないだろう。

 

また、私なら短時間で本気で回復したいなら、「酸素カプセル」という選択肢を取る。

 私です。

よろしければお読みください。

パフォーマンス向上に酸素カプセルという選択

強制的に回復するので、個人的に実はこっそりお勧めしています。

閉所に耐えられる人と、耳抜きが出来る人に限られますが。

 

まとめますと、このような ”立ち寝ボックス” が当たり前のように並ぶ未来は想像ができないですが(一般的な普及はしないと思っている)、このような商品を考えることは世の中のために良い事だと思います。

今後も手軽に脳を休息、回復できる場所や手段が今後も色々と開発されて、登場してくることには期待したいです。日本の地獄化が進みませんように!

ではまた!