降水確率90% 雨量20mm 予報で突っ込む蕨山~有間山~棒ノ折縦走

降水確率90% 雨量20mm 予報で突っ込む蕨山~有間山~棒ノ折縦走

2025年6月27日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

私は相当の雨男として認識しています。

 

ですが、逆に完全な雨予報で突っ込んだら、逆に雨が止んで、

誰も居ないトレイルを独り占めできた最高の登山を紹介します。

 

時期は、2025/05/10(土)

埼玉県、飯能の蕨山~有間山~棒ノ折を縦走しました。

名栗湖さわらびの湯を起点としたFun trailのトレラン大会のコースとしても知られている場所が今回の舞台。

 

前日夜の予報が、午前6時~午後14時頃まで、降水確率90%、降水量20mmという、バケツをひっくり返すような本降り雨予報の中、

敢えて、雨トレーニングとして突っ込んだのですが、

朝の9時頃には雨が止んで、ほぼ濡れずに済んだのでラッキーでした。

 

この登山の概要

日時:2025.05.10(土)~05.11(日)1泊2日

天候:小雨のち曇り

メンバー:1名

エリア:飯能(埼玉県)

登った山:「蕨山1,044m」「有間山1,213m」「棒ノ折山969m」

宿泊地:飯能駅ビジネスホテル「あづま」

ルート:さわらびの湯バス停(07:35)・・・金比羅神社跡(08:07)・・・大ヨケの頭(08:40)・・・藤棚山(09:04)・・・蕨山展望台(09:19)・・・橋小屋ノ頭(09:34)・・・有間山(タタラの頭)(10:19)・・・有間峠(10:44)[休憩 20分]・・・棒ノ折山(棒ノ嶺)(13:12)[休憩 5分]・・・権次入峠(13:34)・・・岩茸石(13:49)・・・藤懸の滝(13:54)・・・白谷橋(14:21)・・・さわらびの湯バス停(14:37)

歩行ペース:標準CT×0.51

累積歩行時間:約6時間37分

累積歩行距離:約21.3km

累積獲得標高 2,170m

スタート地点までのアクセス:自家用車でさわらびの湯駐車場まで

ワンポイント:棒の嶺からの雲海が素晴らしかった

ここでは、山と高原地図№23「奥武蔵・秩父 武甲山 」を使用しています。

山と高原地図 奥武蔵・秩父 武甲山 2025 (山と高原地図23) 

 

天気予報に大逆転!雲海広がる稜線をトレラン縦走

写真はYoutube動画用のアクションカメラのレンズなので、少し見にくいです。

さわらびの湯駐車場。7:35、もうすぐ止みそうな小雨と言った具合。

当然ながら、駐車場はガラガラ。

前夜の荷物準備の際は、東京も土砂降りの雨だったので、相当の覚悟をしていたのですが、レインウェアを着なくても良いかな?くらいの雨に既に収まっていて、ラッキーだと思った。

低気圧前線が予報よりも早く通過したのだろうか。

登山道には誰一人と居ない。週末の棒ノ嶺エリアは、かなり混雑するのだが、やはり雨ともなるとキャンセルするのだろう。

蕨山に着く。雨は止んだ。しかし、霧が立ち込めていて展望は無し。

 

 

ここは有間山の縦走路。部分的に少し不明瞭なところがあるけど、危険な場所が少なく、尾根は広く、人は少なく、走りやすく、トレランの練習にはかなりお勧めのスポットです。丹沢の表尾根とか高尾山のようなハイカーが多い場所ばかりにトレイルランナーが居て、なぜこのような静かな場所に来ないのだろうか。

 

有間山を通過し、いよいよ後半、棒ノ嶺に向かう。一旦、通行止めの寂しい道路に出る。ここも平成初期くらいまでは賑わっていたのだろうか・・・。

 

この先、一部がバリエーションルートとなる。安全柵が無いのでご覧のように崖っぷちを踏み外してしまうと、10mくらい落下する本ルートの数少ない要注意箇所です。

 

有間山から棒ノ嶺までの縦走路は、奥多摩方面へ続く分岐や、踏み跡が薄い場所や、直登と迂回の分岐が無数にあり、地図の無い初心者の方が歩くのには少しツラいエリアとなる。

直登と迂回の分岐は迂回(トラバース)ルートを選んで問題ない。いずれ本ルートに合流できる。

ここまですれ違いはもちろん、ゼロ。

 

急に明るく開けた場所に出た。そう、ここが棒ノ嶺(棒ノ折山頂)

 

広がる雲海!

いつもは人だらけの山頂で、誰も居ない、しかも雲海が望める写真を撮れる貴重な機会!!思ず息を吞んだ。

標高が約900mという低山で見る雲海はとても不思議。いつもは、野山と湖、人里に市街地が広がる都会の山という雰囲気をガラっと変えた。

ここでようやく4人組パーティーが登ってきて、本日初めてのすれ違いとなる。

怪我の功名というか、登山口で雨上がりを待って一気に登るか、雨を承知で無理くり登るかしないと、このような絶景には出会えない。

 

当ブログでは、雨登山の魅力をかなり発信してきておりますが、相変わらず雨は嫌われ者のようで、リスクがあるから正しいのだけれど、ちょっと残念です。

20㎞の縦走も終盤、いよいよ下山間近です。下山路、藤縣の滝~白谷橋の沢沿いは、雨の後のぬかるみがあり、滑ったり転倒したりするリスクがあり、本ルートでもっとも注意して歩く場所だ。走るのはNGです。

岩茸石から藤縣の滝~白谷橋のエリアには、遭難多発の看板がやたらと多いですが、恐らく観光客が運動靴など装備も無いまま、名栗湖から岩茸石まで頑張れば装備無しで行けてしまうことで発生しているものと考えます。

ルートは日陰なので薄暗さはありますが、不明瞭ではありません。

 

名栗湖に出ました。無事下山!良いトレランのトレーニングになりました。

標準コースタイムの0.51倍のハイペース。かなりゆっくりと1時間近い休憩も入れてこのタイムなので、上々です。

 

下山後のアフター

本来は、飯能の登山ツアーで同行ガイドを本ルートで行う予定だったのですが、あいにくの雨予報なので私の判断で中止とさせていただいていたのです。

本コースは、棒ノ折山で日没となり、以降下山までナイトハイクを行う予定だったんです。そして下山後はタクシーをチャーターし、飯能のビジネスホテルまで。

宿泊予定地は飯能のビジネスホテル「あづま」素泊まりホテルである。

もともと値段が安く、それなりに清潔で、しかも広い部屋を仲間同士の相部屋にすることでさらに安く泊まれる、使い勝手の良いホテルなので登山後におすすめです。

前々日に私以外をキャンセルしたときも、「分かりました大丈夫です」とキャンセル料も取られなかった。だからこそ、私一人でも宿泊で利用しようと思ったのだ。

飯能でひとり登山なら普通に日帰りだし(笑)

 

下山後は、名栗湖畔の温泉施設『さわらびの湯』で疲れを癒す。

 

ちちぶコーラでさっぱり。お土産はコーヒー豆 ”名栗ブレンド” で決まり。

 

夕食はこちら。

 飯能のカレー喫茶「とらや」

 

  

リキュール類が棚に並ぶ、BERのようなカレー喫茶、とらや。

ビールで喉を潤した後、

 ご飯が多すぎて焦る(笑)

大盛りビーフカレーと、マリブミルクでカレー喫茶を愉しむ。

とらやは知る人ぞ知る名店だが、お酒を楽しみながら、食事もしっかりととることが出来るので、余裕があれば登山帰りに寄っても良いだろう。

トレランで数千カロリー消費しているのでお腹もペコペコなのです。

 

飯能駅で宿泊なら伊豆ヶ岳や武甲山帰りでも良さそうです。

ではまた!