最近よく言われる人手不足について
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
ニュースなどでもよく耳にすることであり、皆さんよくご存じかと思いますが、
今は様々な業界で人手不足と言われていますよね。
だが、本当に人手不足だから仕事が回らないのだろうか?
私個人の意見を言います。確かに人手不足であることをリアルに感じております。
でもそれは、人数が足りないというより、
「仕事が出来る人」が少ないから人手不足に感じているのだと思います。
新卒が入ってこない。求人出しても入ってこない。ということ以上に、
”仕事が板についている” 優秀なベテランが離職するから人手が足りなく感じるのです。
「わかるわかる」
このような声が聞こえてきそうなものですが、いかがでしょうか。
今回は、労働力不足になってしまう理由と、今いる人員で最大限できることについて、
お話したいと思います。
刮目せよ。
もくじ |
健康経営の評価
新卒の若者の数が減っていることだけでなく、既にバリバリ働く世代の体調不良や離職が増えている傾向があることから、戦略的な健康経営に注目が集まっています。
でもですよ?
健康経営だの、ホワイト企業だの、色々と耳障りの良い言葉が出て久しいですが、その割には体調、メンタルを崩している人が多くないですか?
健康経営の称号を取得するために、表面上やっているつもりになっていたり、よもや「何をすればよいか分からない・・」状態だったりしているのでは?^^;
健康経営の取り組みが思うように効果を成さないのか、取り組んでいるからこそこの程度で済んでいるのか分かりませんが、
そろそろ健康経営とやらの評価をするべき段階に来ていると考えます。
人はなぜ、働けなくなってしまうのか。
これは知っておくべき!
労働力が下がる例として、以下の2つがあります。
・出社はしているものの、業務能率が落ちている
・遅刻、早退、欠勤、休職などで働けていない状態
これについては次の2つの言葉を知っておいてください。
プレゼンティーイズム
出社はしているものの、業務能率が落ちている状態のことを”プレゼンティーイズム” と言います。
具体的には過度な眠気、疲労、ストレスなどで業務スピードが著しく遅くなっている、ミスが多く目立っている状態であるということ。
本人としては、まだ何とか出社できる状態ではあります。しかし他覚的にはドクターストップかも知れない。
アブセンティーズム
心身の不調による遅刻、早退、欠勤、休職などで働けていない状態のことを指します。
優秀なベテランの体調が優れないことによる離職も増えていて、軽視できません。
厚生労働省の「中高年者縦断調査」の統計よると、離職理由の中で体調不良とするものが目立って多かったですよ。
はたらき方改革、テレワークなどが浸透したのにかかわらず、体調不良が多いとは何故なのか?
はっきりと原因は分からないが、心理的負担で体調不良や離職に繋がっていることも無視できない。
プレゼンティーイズム・アブセンティーズムという言葉が聞かれるようになったのはどうしてか?
それは、これに該当する人が著しく増えているからです。
フルパワーで働ける状態との差は大きく、売り上げなどの経済損失はとても大きい。
労働意欲が下がる3つのこと
心身の負担からメンタルが病んできて「もう辞めよう・・」となる理由は何か。
そんな労働意欲が下がる3つのことを紹介します。
1つめ 社内で立て続けに退職者が出てしまうこと
会社を辞める人は “立つ鳥跡を濁さず” という言葉があるように、人知れず会社を去ります。人には話しませんが、孤独の中でかなり悩みに悩んだはず。
皆、それが分かるからこそ、職場内で離職者が増えたりすると内心穏やかではいられません。
「ひょっとして、他に給料の良い職場がたくさんあるのか!?」
「この業界は去った方が良い?」
「俺(私)はこのままでいいのか!?」
「辞めた人の分、また仕事が上積みにされるのか・・・」
など、様々な雑念にかられ、損をした気分になるといいます。
例えば
じゃんけんで勝っても負けても5万円貰えるのと、
じゃんけんで勝ったら10万円、負けたら0円だった場合、
恐らく9割の人は前者を選ぶであろうことから、人の心理は損をしたくないが常です。
だからこそ、立て続けに離職者がでると、労働意欲が下がります。
2つめ 睡眠不足
睡眠不足は良いことがありません。眠いと、気分は優れず業務効率も悪いし、事故を招く危険もあります。ネガティブな考えにもなりがちで、睡眠不足は労働意欲を間違いなく下げる行為であると肝に銘じたいところ。
どんなに嫌なことがあっても、睡眠時間をしっかりとって、さわやかな気分で朝外を歩いているだけで、嫌なことがある事実は消えないにしても、前向きに取り組んでみようという活気が心から湧いてきたりします。
嫌なことは寝て起きたら、コロッと忘れているなんて都合よくはいかないのですが、
しっかり睡眠時間を摂った上で、朝日の光を受けて歩いているとだんだん前向きになるのだから不思議です。
経験上、6~7時間眠ると体調が上向き、4~5時間だと体調が下降します。
3つめ 職場が散らかっていて汚い
実は散らかっていたり汚れていたりするだけで、何をしてなくても疲れます。
慣れたつもりでいても、かなりの負担になっています。
机の上に書類がどっさり。誰も掃除しない職場。そこらじゅう埃がかぶっている。探したいものが見つけられない職場。
試してみたら分かりますが、これはかなり効率は下がるし、ストレスは強く、疲れもどっさり感じるはずです。
またこちらも試してみれば分かりますが、整理整頓され、綺麗な職場は清々しく、気持ちよく仕事が出来るし、不思議と疲れにくいです。
しっかり睡眠をとって、朝日を浴びながら体を動かしたようなさわやかな気分になれます。そして実際に仕事の効率があがっています。
「これ」をするだけで随分違う
体調不良は色々な理由があるので、職場環境を整えればよいという単純な問題ではないことは承知の上ですが、私が管理職として職場内で実践してみてとても効果があったのは、
「整理整頓・掃除をすること」でした。
散らかっている、汚れている環境は負のオーラしか生まれません。身の回りの風景と同じように仕事も雑になってしまうことでしょう。
綺麗にしておくだけで、どこに何があるか探しやすく、物を大事に使うようになりますし、散らかさないようにしなければという意識が働きます。
散らかっていると「もういいよね、どうせ散らかっているし」という気持ちになるのは至極当然。
床になるべく物を置かないようにして、窓のない閉鎖された空間にはアートパネルのような絵を飾ったり、フェイクグリーン(花や観葉植物)を置くだけで閉鎖感も和らぎ、空間的にもバランスが良く、
律した気持ちで、かつリラックスして仕事に取り組めますね。
掃除に関しては、業者さんにもやっていただくのですが、それとは別に従業員が必ず決まった曜日に行うようにしています。特に強制はしていませんが自然と続いています。
なぜなら、片付いていると働きやすいからだと思います。
健康管理は個々の努力で取り組むしかありません。先ずは睡眠不足にならないようにすること。
身の回りの整理整頓を心掛ける事。これでパフォーマンスが発揮できるようになれば、
その雰囲気が広がり、少なくとも体調不良者や退職者が後を絶たない程続出することは無いのではないでしょうか。
大事なこととして付け加えるとすれば、コミュニケーションをとる。ということも大事。
それでもなかなか上手くいかないかも知れません。
しかし、これをするだけで随分違います。
人手不足のご時世だからと思考停止するのは早計。
”静かな退職” という言葉が流行り始めていますが、存在感を消している人を含めると果たして本当に人手不足でしょうか。
今いる人員で出来る事に目を向ける必要があります。ではまた!
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