「1人で山に行く」と話していた女性、奥秩父 赤沢山で滑落か

「1人で山に行く」と話していた女性、奥秩父 赤沢山で滑落か

2021年5月7日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

急にこのブログの特定の記事にアクセスが集中しました。

コチラの記事です。

マイナーな登山道のように、人が訪れないこのブログに突然人が押し寄せるなんて・・どうして!?

これはおかしい・・・

絶対に何かが起きている・・

 

そう思って”奥秩父”登山に関連するニュースを少し調べていたら・・・

・・ありました

 

2021年、このゴールデンウイーク期間に残念な事故が発生してしまいました。

その事故とは以下になります。

滑落か…登山の女性死亡 埼玉・秩父の赤沢山で山岳救助隊が発見 急斜面の山林内、うつぶせに倒れる

4月28日午後4時15分ごろ、埼玉県秩父市中津川の赤沢山の山林で、登山中だった所沢市北秋津の検査技師の女性(39)がうつぶせで倒れているのを、秩父署の山岳救助隊員が発見した。女性は既に死亡していた。

中略

同署は何らかの原因で滑落したとみて、詳しく調べている。

引用:Yahooニュース 埼玉新聞記事より一部抜粋

お亡くなりになられた方に対し、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

検査技師ということで、病院か、研究所等で勤務されている方だったのでしょうか。

まだお若いということもあり、ご家族にとどまらず職場でのショックも大変大きいであろうことをお察しいたします。

 

何故、急に当ブログのアクセスが一時的に増えたのか、この事故のニュースにからんで検索されたのか、それは定かではありませんが、

ともあれ、いきなりこのニュースが飛び込んできて目を丸くしているところです。

さて、忘れてはならないのが、この滑落?と思われる事故はどうして発生したのか。

想定できる状況、そして背景とは。

 

ニュース記事と地図をみながら、少し考察していきたいと思います。

 

 

単独の女性が選ぶ山にしてはかなり渋い選択ではないか

ニュースによると、事故が起きた現場は、奥秩父エリアの「赤沢山」登山道上ということである。

赤沢山は私の知らない山でしたが、

奥秩父に鎮座する赤沢山は付近に両神山、甲武信岳、雲取山、など関東を代表する100名山に囲まれたところに位置している。

そう思うと、さぞ景色がいいのではないか。とかなり興味は出てくるが・・

 

栃本関所跡に登山口がある赤沢山は、甲武信岳に向けての縦走路にも使えそう。

そんな男気溢れるこのルートを、女性の単独登山者が選ぶもんですかね?と率直に思いました。

ここを選んだ理由は気になるところです。

このマップが、赤沢山を目的地とした登山計画をシミュレーションしたものです。

Goalと書いてあるところはSTART地点でもあります。つまりは、ピストン。

他にも行く方法はありますが、厳しいと思いますので、恐らくはここかなと。

(宿泊を伴う縦走であれば、反対側で長野県側の毛木平の可能性もある)

 

 

発見されたのは、登山口から約870mの急斜面でうつ伏せ・・

ということですが、私は行ったことは無いので、滑落の危険度についてはまったく分かりません。

登山道から870m地点とは、上記地図で言うと、牛房平から両面神社のあたりだろうか。

登りの場合、まだ始まったばかりであり、滑落は考えにくい。他の人の登山記録を見ても危険な表現はなく、地図(山と高原地図)表記にも危険の印はない。

そういったところから、もしこの地点で急斜面を8m落下したのであれば、

登りではなく、下山時に発生した可能性が最も濃厚なのではないか。

 

仮に、赤沢山まで行ってピストンした場合、

歩行距離は21km、獲得標高(上り)1,750m、

そして、ヤマケイオンラインではこのコースタイムを9.5hとしている。

 

これを日帰りというのは中々ハードである。

無理ではないが、この数値上のステータス以上に、奥秩父の山はそう簡単には歩かせてくれないはずだ。

これを、単独の女性が選びますかね・・熟練の方だったのかもしれませんが。

 

ご本人はこれを実際に歩いてみたものの、想定以上にキツい登山になり、疲労度が高い状態で、日没の焦りに追われる中、下山間際の安心と油断で転倒してしまった。

こんなシーンを想定してしまいましたが、私だったらこうなってしまうかも、と思い浮かんだのです。

ハードな登山の下山時は、思うように足が上がらず、木の根っこにつまづいてしまうことがよくあります。

 

以上、完全に想像の世界で書いてしまいましたが・・・

登山を愛する方が無くなられてしまうニュースは本当に悲しい事です。

私達にできることは、このような事例に対する原因を考察し、今後の安全に生かしていくことだと思っています。

 

滑落による山岳事故として取り上げましたが、これが事故ではなく、事件だった。まさかそんなことではないことを祈りつつ、終わりにしたいと思います。

ではまた!