確実に危ない!「鬼滅の刃」聖地、雲取山に軽装者が急増
画像はdアニメストアより出典
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
今回は、普段登山をされない方に対しての注意喚起の記事になります。
今年、非常に人気を集め話題となっているアニメ「鬼滅の刃」ですが、実は私も好きなんです。けっこうハマりました(笑)
そして、
みなさんはご存じでしたでしょうか、
なんと!奥多摩にある雲取山は、主人公の竈門 炭治郎(かまど たんじろう)と、禰豆子(ねずこ)の生まれ育った土地のモデルとなっているのだそうです!
し、知らなかった・・・!
その雲取山に聖地巡礼と称して、多くの人が軽装で訪れているのだそう・・・
その記事がこちら、
「鬼滅の刃」“聖地”奥多摩・雲取山に軽装者が急増 地元自治体が注意呼び掛け
人気アニメ「鬼滅の刃」の記録的ヒットで、作品ゆかりの奥多摩にある雲取山(標高2017メートル)へ軽装で訪れる人が急増しており、地元自治体は「本格的な登山装備やクマ鈴なども準備してほしい」と注意を呼び掛けている。
東京都、埼玉県、山梨県の境界にある同所は主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の出身地として知られる聖地。麓に位置する山梨県丹波山村役場には「何時間で登れるのか」など問い合わせが寄せられている。
嫌な予感がします・・・
「何時間で登れるのか」
という問い合わせが寄せられているようですが、一般の方が登ると6時間~10時間かかると言われており、1泊2日の計画で行かれることをおすすめされる山域である。(標準CTで6時間くらいだったかな)
東京都、ということで高尾山に行く感覚を持たれてしまうんじゃないかと思うとやっぱり危ない・・・・
本格的な登山装備や熊鈴だけじゃなく、登山経験や地図読み、体力も必要だとおもうのですが・・・
インターネットで調べてみると、サンダルの人も見かけたという記事も見かけました・・(勿論、筋肉隆々の人のワラーチではなく、普通のファッションスタイルにビーチサンダルとかだと思います)
サンダルと言えば、私も過去に標高2,000m付近の稜線でサンダルを履いた若い女性に助けを求められた「勘弁してくれよ~!」な経験があります。
雲取山に行くとすれば最もメジャーな鴨沢からの登り尾根ルートだと思います。踏み後もしっかりあり、分かりやすいルートですが、それでも道迷いや滑落が定期的に発生しているルートです。
落ちるようなところあったかなと、私もうろ覚えですが、七つ石小屋のツイッターなどによると、やはり定期的に滑落等が発生しているようです。
所々分岐はありますが、この写真のように鴨沢登り尾根の登山道自体は明瞭です。
問題なのは、標高が2,000mを超えていることで、気温差もさることながら、この山域自体が不明瞭なところ、滑落の危険があるところが部分的に存在していることだ。
直近でも、このような事故が発生している。
紅葉シーズン特に注意を 週末に山岳遭難相次ぐ 滑落した男性重体
11月14日と15日は、山岳遭難が相次ぎ山梨県丹波山村の雲取山では約50メートル滑落した男性が意識不明の重体となっています。 警察によりますと14日と15日、山梨県内では6件の山岳遭難が起き、このうち4件が滑落や転倒などで2件が道迷いでした。 このうち丹波山村の雲取山では15日午後0時半頃登山クラブのメンバーと下山していた神奈川県の自営業日下聡さん63歳が倒木をくぐろうとした際、ザックが木に引っかかってバランスを崩し約150メートル滑落。
雲取山は、私の住む東京都の山で身近ですし、標高が2,017mということで話題になったり、鬼滅の刃で話題になったり、それに山頂付近は東京都、山梨県、埼玉県の3県をまたぐロマンある山であったりと、何かと脚光を浴びる雲取山ですが、
それでもちょっと近寄りがたい「何か」がある気がするんです。
丹波山村の登山道にある、取り残された廃墟・・・・・
濃霧の中歩いていたこともあるのですが、このエリアの登山道が不明瞭でそれはもうだいぶ困りました。そして案の定道迷いを起こし日没・・・
ちょっとトラウマです。
この山域では、多くの方が事故に遭われております。
これらの理由があり、私の中では警戒度が高いのでむしろ、より慎重に挑みたい山です。
ホームグラウンドとして、普段は高速道路でアクセスのしやすい丹沢にどうしても足が向いてしまいます苦笑
炭治郎は、なかなか厳しい環境で育ったんだなぁ・・
と、いうことで、
とりあえず行ってみよう的なノリで行くことは避けていただきたいなと思っております。廃墟の方も行かないでほしいです!
ツキノワグマも生息しているエリアになります。
不用意に近づくと・・
胡蝶「そんなところにいたら、あぶないですよ~」
と、怒られてしまいますよ(笑)
とはいえ、基本的な登山技術にゆとりのある計画、適切な装備でルートをしっかり把握できるのであれば、登りがいのあるとても良い山なので、
さらに何度か登り、もう少し慣れてから、雲取山の良さを伝えられるようになれたらいいなと、自分自身そう思っている次第です。
恐れ過ぎず、油断しすぎず楽しく登りたいものです。
これから雲取山登ろうと考えている方は、これが初めての山なのであれば、難易度の低い山で慣れてから、出来れば経験者と複数人で同行する形で挑んでいただきたいなと思っております。
お節介でたいへん恐縮ですが、事故などがないことを願っています。
ではまた!