甲斐駒ヶ岳ピストン【南ア 雷鳥飛び交う甲斐駒ヶ岳】
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
Topの写真は誰も居ない甲斐駒ヶ岳山頂付近で希少である雷鳥のつがいに遭遇した時にパシャ!っと撮影したものです。
このように人も居なく、雨と霧の中の登山特有の幻想的な登山の様子を皆さんに見ていただきたく、ここに公開します。
今回は、2019/09/22~09/23 に南アルプスの1座、甲斐駒ヶ岳に登った時の内容です。
2019年9月に国体(トレイルラン)に出場したご褒美!?登山としてテント泊登山を行いました。
ここでは、山と高原地図№42「北岳・甲斐駒(南アルプス)」を使用しています。
2019年秋は、大型台風が多数通過しましたが、この登山時も日本列島を台風が通過中であり(台風17号)、日中に日本列島を通過しながら逸れていくと私は読んだので登山を決行しました。
それもあってか、基本登山者は皆無であった。登山初日に下山組の登山者5名とすれ違って以降、誰一人と会わなかった。
なので2日間、宿泊地である七丈小屋の小屋番さんと会話したのを除くと、人間とは会話していないことになるな(笑)
甲斐駒ヶ岳は南アルプス(赤石山脈)の数ある百名山の中でも、最も北の位置に鎮座している山で、山頂あたりがまるで雪かと思うほど真っ白なので、これは白い砂礫の影響によるものなのだが、特徴的で猛々しくも美しくも見える言わば南アルプスのイケメン的存在と私は認識している。
今回の登山の概要
日時:2019/09/22~23 1泊2日
天候:1日目 濃霧のち小雨 2日目 雨
メンバー:1名
エリア:南アルプス(北部)
登った山:甲斐駒ヶ岳(2,966m)
宿泊地:七竹小屋のテントサイト
ルート:1日目 尾白渓谷駐車場(登山口)👉刃渡り👉七竹小屋👉甲斐駒ヶ岳山頂👉七竹小屋(宿泊)
2日目:七竹小屋👉刃渡り👉尾白渓谷駐車場
累積歩行時間:約10時間40分
累積歩行距離:約17.1km
累積標高差:2,699m
登山口までのアクセス:東京より中央道経由、須玉ICで降り、尾白渓谷駐車場へ
幻想的登山の一部始終
7:50 登山を開始するべく、登山口に向かう。
なんと警察官が登山口で検問をしているではないか!
ところが、警察官は私の装備や登山届を出す姿を見て、軽く挨拶する程度で呼び止められることもなく、無事登山開始。単独だから絶対声かけられるとおもったんだけどね。
「ついでに車の警備宜しく頼みます」と心の中でつぶやいたのは言うまでもない。
尾白渓谷市営駐車場(無料)
駒ケ岳神社をくぐり、登山口へ入る。登山道は歩きやすく明瞭で、
よく整備されている。(倒木もチェーンソーで除去されているようだ)
これはなかなか登りやすい。
北沢峠を使わない1合目から登る南アルプスの1座目に良いと思います。
7合目に七丈小屋があるので、計画も立てやすいですよ。
(但し、もちろん健脚向けのルートであり、刃渡り以降の山頂までのルートは滑落の危険個所があります。この点、お忘れなく)
橋を渡るといよいよ登山道
クマが蜂の巣をえぐった跡らしい・・
足元がぬかるんだところもあるものの、よく整備され歩きやすい良い登山道。
濃い霧が立ち込める中、幻想的な景色がたのしめる
その瞬間でしか見れない景色がそこにはある。
滑落注意!!
危険ポイント「刃渡り」
その名前の通り、両サイドが谷底に切れ落ちている
途中、神社があり、剣が祭られている(普通に転がっている・・)
装備してみた
戦士、ここに降臨!(え、病院紹介するって?間に合ってまーす)
宿泊地 七丈小屋
なんとか七竹小屋に到着・・
意外とあっけなく着いたという印象。
テント泊の申し込みをすると、
七丈小屋の小屋番に「こんな天気のときになにやってんの!!」と軽くブチ切れられる・・
しかし、簡単には引き下がれない。しばらく話し込み、ある程度仲良くなったところでテント泊代金600円を支払い、ビール等ドリンク類を購入し、テント設営へ。
ここがベースキャンプ
このテントについてはここで解説しておりますぞ!
さて、テント設営は終わったが、登山はここで終わりではないのだよ。
時刻はもうすぐ14:00
日没までに甲斐駒ヶ岳山頂まで行き、再びこのテント場まで戻ってこなければならない。
かつての八ヶ岳のようにならないとよいのだが・・
不安はゼロではないけれども意を決して登山再開。
天空の城ラピュタの世界を想う
8合目以降もなかなか楽しい景色がたのしめる。
避雷針かよ!笑
レッドカード!!
・・に、ならないよう滑落には十分注意しよう
ついに山頂に!!
白く見えているのはこれだったのか・・
なんと山頂では雷鳥も飛び交っていた!!
無事、日没前にテント場に戻りビールで乾杯!16:58 間もなく日没。
山ご飯
マーボー春雨とアルファ米とコーンスープで暖を取る
翌朝。
下山路
こういった垂直の壁も攻略しなければならない。すべってOUTにならないよう、細心の注意を払いたい。
雨が降る中同じルートで下山へ。
下山時の方が荷物も軽いはずなのに長く長く感じた。やはりアルプスはでかい。
・・・・・
いかがだっただろうか。
甲斐駒ヶ岳は結構楽しいですよ。近くの破線ルートの鋸岳と合わせていつかは登ってみたいと思いました。
今回の登山ルート、より詳しい記録はコチラから確認していただきたい。
ではまた!