ゲレンデ逆走マラソンin箕輪スキー場【新聞に掲載されました(苦笑)】
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
今回は2017/07/02ゲレンデ逆走マラソンに出場した内容を記事にいたします。距離は10kmです。
ここでは山と高原地図№11「磐梯・吾妻」のエリアに該当します。
震災以降、風評被害に苦しんでいた私たちは、モーグルのワールドカップを開催しているリステルスキーファンタジア(福島県猪苗代町)で、ゲレンデを逆走するという奇抜なマラソンを企画しました。それが「 モーグルコース逆走マラソン」です。
2011年6月5日に開かれたこのマラソンは、“下から駆け上がる”という前代未聞のレースながら、「馬鹿らしいけど面白い。」と参加ランナーからお褒めの(?)言葉を戴きました。それで自信を得た私たちは、「ゲレンデ逆走マラソン」と銘打ち、磐梯高原6スキー場のシリーズ戦へと駒を進めたのです。
出典:ゲレンデ逆走マラソン 大会概要より
上記の通り、震災後の復興活動として始められた大会です。毎年、5月から10月まで個性の異なる別々のゲレンデを活用し、全6レースを行う年間シリーズ戦となり盛り上がっている。トレランのレースとしてはマイナーな部類だが、ゲレンデの逆走だから登りの良いトレーニングになると思い、トレーニング感覚で参加したところ、それが独特で非常に個性が強い大会であった。
雪の残るステージ、傾斜角度37℃でエグいステージ、標高差一気に1000m稼ぐ苦しいステージ、炎天下のステージ、距離が長いステージ、など鬼ゲレンデがみんなの挑戦を待っている。
私は梅雨時期に行われる、走る距離に対して標高差が一番大きい箕輪スキー場の逆走レースに参戦した。実際走ってみて、なんというかもう笑うしかなかった。基本的に激登りと激下りしかなく、平坦な道はないからな。
攻略アドバイスとして、スタート直後から急登なので、スピードが出ない割に心拍数がうなぎ上りに上がる。高心拍数のまま飛ばしすぎると呼吸が持たない、足に乳酸がたまり、動かなくなる。終わる。といった方程式がある。なので、オーバーペースにならないよう走行管理しよう。うまく、効率よく歩いたほうが登りは早い。走り切れる走力があれば私のアドバイスは無用だ。私はスタート直後、先頭集団で走ってみた。すると、並んだランナーから「速い!飛ばしすぎ!持たないですよ!」と警告アドバイスを受ける。それを覚悟で突っ込んだのだが、登りの半分も終わらないうちに足が終わり、50人くらいに抜かれて、みんなに励まされて、情けなくて、笑った。
引用:http://www.gambaruzo.jp/marathon2018/
地獄というか、むしろ天国!?エンジェルロードと呼ばれるのもうなずける。さらに、ゴール直前でUターンさせてもう一度ゲレンデの途中まで登らせるので、これを楽しめる人は変態かもしれない。登りが苦手な人の訓練にも良し、登りが得意な人は能力を存分に発揮するも良しだ。ゲレンデといってもきれいなターフの坂ではなく、ところどころに突き出た岩、窪みなどがありトレランシューズと転倒しないようにする足さばきなどの技術も必要でした。大会の雰囲気はアットホームでほとんどの選手が最後まで参加していた。復興イベントも兼ねているのであればもっと他県からの参加が増えたらいいなと感じた。
福島県の猪苗代湖周辺になるので、当日出発で参加できないランナーは前泊となるが、パーキングエリアなどで車中泊でアクセスしてもいいだろうが、運営側からいえば猪苗代町地元の宿やスキー場ホテルでの宿泊が推奨される。閑散期の夏のスキー場ホテルで静かに前日を過ごすのもロマンがある。
出典:福島民報新聞より
上記新聞の中央写真、体育着姿の”イ○トアヤコ”風のランナーの右後ろの黒いユニフォームが私です。この後、間もなく先頭集団に立ち、撃沈・・・
逆走シリーズのレース会場で販売されるシャツ。「登り切るまで振り向くな」愛用しています。でも、レース中は、つい、振り向いちゃった。
レースで使用したゼッケンと完走証
そういえば、朝方、レース前にゲレンデの山側でツキノワグマが出没し、一時はレースがどうなるかと思ったが、爆竹投げて、ランナーに鈴配って無事!?レースが始まった(笑)ゲレンデは見通しが良いのであまり心配はないと思います。