【南アルプス】易老渡での遭難が増えています

【南アルプス】易老渡での遭難が増えています

2026年9月25日 オフ 投稿者: 龍

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

日頃から、山岳遭難についてはアンテナを張り続けているのですが、9月にはいってから、やけに特定の場所での遭難事故ニュースが相次いでいます。

それが、南アルプス、聖岳・茶臼岳・易老岳・光岳の麓、「易老渡」で立て続けに発生しているのです。

 

3つの事故を紹介します。

「山の急斜面に遺体がある」所持品などから登山者か 南アルプスで身元不明の遺体見つかる・長野県

南アルプスで身元不明の男性の遺体が見つかり、警察が確認を進めています。

遺体が見つかったのは、飯田市南信濃の、南アルプス光岳(てかりだけ)や聖岳(ひじりだけ)などに向かう登山口=易老渡(いろうど)の南方で、標高およそ950メートルの斜面です。

引用:Yahooニュース SBC信越放送 7/30(木) 23:34配信より

ご遺体の身元は山口県の68歳男性ということです。捜索願が出ていたのではなく、登山者が斜面で倒れている男性を見つけて通報したことで発覚しています。

 

「友人とはぐれてしまった」南アルプス易老岳 大阪府の66歳男性が行方不明に 2人パーティーで下山中 7日早朝から警察官5人態勢で捜索予定

南アルプスの易老岳で6日、大阪府の66歳の男性が行方不明となっています。

県警は7日早朝から5人態勢で捜索を行う予定です。

調べによりますと、行方不明になっているのは、大阪府に住む66歳の男性です。

男性は友人と2人で5日に光岳に入山し、6日に易老岳から易老渡に向けて下山中、友人とはぐれて行方が分からなくなりました。

2人は、別々で下山していて友人が先に歩いていましたが、待ち合わせ場所に男性が来なかったということです。

友人は、引き返して周辺を探しましたが見つからず、6日の正午すぎに110番通報をしました。

引用:Yahooニュース SBC信越放送 8/6(木) 20:03配信より

2人パーティーで歩いていて、距離が離れてしまってはぐれてしまったケースです。2人パーティーと言えば、北海道羅臼岳で距離を置いて歩いていた2人のうち先頭を歩いた方がヒグマに襲われる事故もありました。距離が離れたパーティー登山は、パーティーとは呼べず、むしろ単独行ではないですかね。何より怖いのは、記事執筆時2026/09/20時点でまだ発見されていないということ。

 

南アルプス茶臼岳付近で遺体発見 行方不明だった78歳の男性の可能性 全身に外傷 警察が身元特定進める

警察によりますと、9月17日午前7時10分頃、南アルプスの茶臼岳付近の横窪沢小屋から直線距離で約500m北東の沢で、高齢とみられる男性の遺体を静岡県警の山岳遭難救助隊が発見しました。

遺体には全身に外傷があり、近くからは男性のものとみられるリュックサックが見つかっています。

茶臼岳付近では、8月25日から静岡県袋井市に住む無職の男性(78)が登山に出かけたまま行方が分からなくなっていました。

下山を予定していた27日になっても帰宅せず、29日に男性の妻が届け出て、静岡県警の山岳遭難救助隊が茶臼岳までの登山道や男性が宿泊する予定だった茶臼小屋の付近を捜索していました。

引用:Yahooニュース テレビ静岡 9/18(金) 10:42配信より

これは、登山届けは出ていなかったかもしれませんが、下山予定の2日後に妻が通報して捜索が始められています。宿泊予定の茶臼小屋が目的地であることがわかっていたので、前後のルートに絞って捜索が出来たと思います。

しかし、それにしては見つかるまで3週間ほどかかっているので、このエリア特有の捜索範囲を絞る難しさがあるのかもしれません。全身に外傷ありということで、これは滑落時についたものか、クマなどによるものか・・。

 

これだけ立て続けに遭難事故が起こるのにどのような理由があるのだろうか。考えてみたが分からない。

易老渡は行ったことがあり、易老渡経由で光岳を夜行登山で登りましたが、特別に遭難するようなレベルの不明瞭な場所という記憶がありません。

 易老渡です

登山届け提出用のプレハブ小屋

 

ただし、高低差や長いルート、補給ポイントがないことによる多くの水分が荷物重量への負荷まで考えると、かなりの難易度であり、

正直、60代後半70代の方が登る場所としては全然お勧めできません。

真夜中の2:00頃の稜線。こんな感じの登山道を歩いていました。ヒルは居ましたが、クマの気配は感じませんでした。

道は明瞭ですが、何より体力が求められます。ただそれでも下山時は道間違いを起こすリスクはあります。これだけ深い山奥ですからね。

生存は絶望的ですが、未だ見つかっていない登山者がせめて見つかることを願っています。

 

高齢者がここに集まる理由として、特に遠方から来られる方は100名山の中でもかなりアクセスが悪く、光岳は最後の1座に残ってしまうケースも多いと聞きます。

登山人生の中で100名山踏破を目指す中、年齢は重ねてしまったが、登っていない光岳を登るために無理して頑張ってしまった。などが懸念される。

 

私ももう一度行きたいかと問われると、う~ん・・と腰が重くなってしまうような場所ですが、さらに立て続いて事故が起きない事を願います。

ではまた!