宇都宮で働く私が、宇都宮で出没した熊騒動について思うこと
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
栃木、宇都宮の市街地で熊騒動があった件は記憶に新しいですよね?
私も今は宇都宮で働いていて、まさに職場付近の話でしたので非常に身近な案件だったのです。
この騒動を一部始終見てきて、私なりに目の当たりにしてきたことなどをお話していきます。
とはいえ所詮、宇都宮で暮らしているわけではないので、地元住民ほどの見識を語るには至りませんが、登山をする者として多少なり熊に身近な立場からの所感は伝わるかと思います。
妙な緊迫感

2026年6月6日、突如宇都宮の市街地で熊目撃が相次いだことで、市内の学校が一斉に休校を発表しました。(休校しなかった学校もあり)
勿論、職場でも小学校中学校のお子さんをお持ちの親御さんも働いているので、そこでの話によると、いずれも休校になっているようでした。
2~3日は休校になっていたかと思います。
流石に市街地となると、まだ捕獲されていない状況もあり、そうならざるを得ない状況かと思います。ただ、そこまで大騒ぎするのは、ここ近年のクマ被害が随分ニュース等でクローズアップされているから、その影響が大きいのだと思う。
栃木県はクマが生息している県になるので、もともと可能性はあったのに、なぜそこまで騒ぐのだろうか?と心の中では思っていました。
母親が子供に、いざという時はトイレに鍵をかけて隠れるとか、色々とアドバイスをしていましたが、それを聞いて、私はトイレは鉄の扉でもない限り、逆に逃げ場所を失う気もしますが?という意見を言ったりは決してしませんでしたが、皆様、あまり熊に慣れていない様子でした。
栃木県民も、市街地の方にとって熊はまだ非日常的な存在だったようです。
騒動のクマはコチラです。
これはなかなかインパクトのある写真で、まるで置物や着ぐるみとも思える漆黒の個体は、ツキノワグマとしては大型の部類に入る100k級のオスだった。
6月という時期を考えて、繁殖期にあたるこの時期は、オス熊がメスを求めて広範囲を移動するタイミングにもなるので、一歩間違えば市街地に入り込んでしまうことも十二分考えられた。
例えば、栃木で言うならば、那須高原あたりからさくら市などを経由して宇都宮に来ることも想定できるし、日光から鹿沼市を経由して宇都宮市に入り込んでくることもあり得る。私は後者だと予想している。
オリオン通りを突っ切って(想像したら流石に怖いが、実際にカメラに写されていた)
宇都宮中心を流れる「田川」「新堀川」「東大川」などの河辺を行き来しながら捕獲されるまでの間、身を隠しやすいこの周辺に滞在することとなったのだろう。
熊の動きをこのように想像したが、宇都宮市の目撃情報の位置と見事にほぼ一致している。
捕獲前の、直近の目撃情報5件がこちら。
・6月9日(火曜日)午後1時35分頃 下栗1丁目地内 横川東小学校から北西400m付近
・6月9日(火曜日)午後1時0分頃 平松本町地内 横川東小学校から北側700m付近
・6月9日(火曜日)午前6時1分頃 平松本町地内 宇都宮大学峰キャンパスから南西700m付近
・6月9日(火曜日)午前5時35分頃 峰町地内 宇都宮大学峰キャンパス付近
・6月9日(火曜日)午前4時25分頃 城東1丁目地内 城東小学校から南西200m付近
出典:宇都宮市 重要なお知らせ より
完全に同じエリア内なので、同一個体と見て間違いないでしょう。いやはやしかし、もう完全に宇都宮ど真ん中からわずかに離れた住宅街じゃん・・。
事の顛末
そして、遂に6月9日(火曜日)午後3時45分頃。最後は東簗瀬1丁目地内で捕獲されることなる。
宇都宮の市街地でクマ1頭捕獲 麻酔銃発射、体重100キロ
宇都宮市は9日、市街地に現れたクマ1頭を、麻酔銃を使い捕獲したと発表した。体重約100キロ、ツキノワグマのオスの成獣とみられ、市中心部では6日以降、目撃が相次いでいた。同市でのクマの捕獲は2020年以来で、市街地では初めてだという。北方の山地から迷い込んだとみられる。
9日午後2時過ぎ、JR宇都宮駅の南東約2.5キロの、住宅の軒下にクマがいるのが確認され、県警が周辺を規制する中、県の許可を得た動物園関係者が麻酔銃を発射し、午後3時半に3発目で命中。猟友会が現場から搬出した。
麻酔銃による捕獲ということで、殺処分ではないのかな? 3日間ほど滞在したに関わらず人身被害が出ていないのが凄いです。人間との正面衝突が無かったのと、このクマ自体が臆病な個体であったことなど、攻撃的な個体では無さそうです。東北から南下したクマではなく、関東固有のクマかと思われます。東北のツキノワグマは人身事故に繋がってしまうケースが多いです。
実際に宇都宮に滞在していて、捕獲以降の目撃情報は一切、見聞きしないため、本件はこれにて落ち着いたと思われます。
しかしながら、立派な熊さんだな(笑)
秋田県の統計情報でもありましたが、クマとの遭遇は登山道の中よりも、平地や街中で遭遇した方が、クマがパニックになって襲ってくることがあるため、危険度は高い。
統計によると、数十件の人身事故のうち、登山中の事故はたったの1件で、残りは、平地や街中、住宅侵入、畑や山菜採りの作業中など、登山と無縁のケースが大半を占めている。
今回のような偶然は、今後も定期的に発生すると思います。
東京都23区内でもいずれは発生するか注目です(鹿は既に発生している)
ではまた!

