【老舗の倒産】宇都宮 フルーツダイニングパレット破産について

【老舗の倒産】宇都宮 フルーツダイニングパレット破産について

2026年2月20日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

宇都宮の老舗パーラーと言えば『フルーツダイニングパレット』

私も大好きなお店が急な知らせで2025年8月4日に倒産し閉店したことがショックで記事にすることが出来ませんでした。

 

約半年が過ぎ、好きだからこそ、今一度思いを語ろうと思います。

 

破産手続きのニュース記事はこちらです。

フルーツサンドの老舗倒産 宇都宮パレット、食材高騰

フルーツサンドが有名な宇都宮市の洋食店「フルーツダイニングパレット」3店舗を展開するパレットが、宇都宮地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ宇都宮支店が5日、発表した。負債総額は2億1500万円。赤字が慢性化する中で食材高騰が収益を圧迫して、債務超過が続いていた。

引用:Yahooニュース 共同通信2025/8/5(火) 21:08配信より

フルーツダイニングパレットは、1898年創業で宇都宮市の老舗洋食店として、地元ではそれなりに有名だったかと思う。

フルーツサンドは見た目も味も品が良く、手土産に大変喜ばれていただろう。

フルーツダイニングパレットの発祥は果物店。

 

私も2024年から宇都宮に単身赴任となり、フルーツダイニングパレットに通い始めた ”にわか” ではあるが、スイーツやパーラーには目が無い私にとっては、憩いの場所でした。

これが自慢のフルーツサンドです。

洋食屋なので、パスタなどの食事メニューもありますが、私は目にもくれずフルーツサンド一直線で、

「たまには昼ご飯をスイーツだけで満たしたい」

というときには、決まってこれを食べました。

 

思い返せば、堂々たる「昭和のスイーツ」は、どこか懐かしく、薄いサンドイッチ生地の酸味と甘すぎないホイップの組み合わせが、品格を出していたように思います。

 

たまには、スイーツだけで食事を満たす私にとって、パーラーの存在は必要不可欠で、このような伝統ある店が消えてしまうことがとても悲しいです。

 

コーヒーとフルーツサンド3つセットで、消費税込みで1800円くらいだったような記憶なので、決して安くはなかったが、お店は常にお客さんで満たされていました。

それでも2億の負債があるというのは、材料の高騰もそうなのだろうけど、お店の回転はゆっくりだったのと、お土産のフルーツサンドの販売数不足と2000円弱の客単価では賄えないという結果となって表れたのだろう。

 

昔と違って、今はスイーツにしても多様化している。数百円、千円程度で魅力的なものもかなりあるので、フルーツサンドって時代には追い付いていない感は正直あった。しかし、敢えて古風な商売手法を売りにしているのだと思っていたが、企業の淘汰が進む令和は本当に容赦ないなと、破産のニュースを見て思い知らされた。

追い打ちをかける言い方をしてしまうと、財布が厳しい今の若者が2000円も出してフルーツサンドを食べない気がする。我々昭和世代はプリンやフルーツサンドなどの昭和の文化に価値を見出す層は少なくなっている。

(私は昭和レトロを求め、敢えてフルーツサンドを食べるのだが・・・)

 

 

と、感傷に浸っていたら、お店の悲痛なメッセージを見つけてしまいました。

内容を少し抜粋します。

いつでもパレットと一緒に人生を駆け抜けてきました。

でも今日で終わってしまいました。

必死で最後まで守りました。誰よりもパレットが好きでした。生命保険も切り崩し絵も貴重品も給料も全てパレットに投資し、とうとう資金が尽きました。

まだまだ挑戦できると思っていましたが、急に閉店の日8/4日が決まってしまいました。あっけない、終わりでした。

僕と母と父が守ってきたものはなんだったんだろう。。。心が壊れそうになりました。

50年間ほぼ赤字でした。催事も蓋を開けたらたくさん売ったのに赤字でした。

美味しいもの良いものを追求すると利益は出ませんでしたが品質を下げるのはパレットのプライドとして出来ませんでした。

もうずっと前から瀕死の状態だったのに延命措置を続けて返せるはずもない2億の借金を返せると勘違いして突き進んでしまった。もっと早く解放してあげればよかったかな?

万事は尽き果て資産はすべてなくなりました。申し訳ございませんでした。

記事引用:号外NET (宇都宮市)残念なお知らせです。『フルーツダイニングパレット 8010』が倒産により閉店。お店からのお知らせを全てお伝え致します。

文章は長かったため、ほんの一部のみ部分的に抜粋していますので、詳しく確認されたい方はリンクよりご確認ください。

 

利益と品質の天秤は本当に難しい問題ですが、情け容赦が無いのが世の常かも知れない。とはいえ、己の仕事に誇りと人生の全てを捧げるプロ根性は、経営者だけでなくサラリーマンだって持つべきだし、心に炎を灯して働かなければと、気づかせてくれる文章でした。

 

あまりにも悲しすぎて、読むのも辛かったです。

打つ手があるとすれば、これだけ愛されファンが多いフルーツサンドなのだから、早い段階で、例えばクラウドファンディングなどで広く資金を集めて経営回復に充て、新しい基盤の形成など、新しい時代に合う施策を行わなかったのなら、悔やまれます。

 

私は2年間しか食べられませんでしたが、品質は間違いなく、文字通りコストを上回る魂の籠ったフルーツサンドを食べることができました。プライドは伝わりました。ありがとうございました。

 

最後になりますが、通っていたからこそ分かるのですが、破産のニュース2ヵ月前くらいから、急に食事メニューがなんかちょっとレトルト?っぽいラインナップに変わったので気になっていました。

早い段階でシェフなどは転職?してもらい、アルバイトだけでも店がまわるようにしていたのかもしれません。それでもフルーツサンドだけは最後の最後まで販売されていました。

 

通っていたからこそ、 ”にわか” な私でも異変には気づきましたが、

まさか店ごとなるなることになるとは・・・。