度胸がいることランキングBEST12 登山・トレラン編
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
大好評の度胸がいることランキング、今回は趣向を変えて
登山やトレランなど、山でのフィールドワークにおいて度胸が必要なことを
ズバッと発表していきます(笑)
ランキングが上位になるほど求められる度胸は高くなります。
シーンが切り替わる紙芝居を眺めるようにご覧ください。きっとリアルに情景が浮かび、
紹介する山での ”あるある” は、きっと登山やトレランをやる方の共感を得られることと思います。
それでは、レッツゴー!
以下の順になっております。
・度胸がいることランキングBEST12(登山・トレラン編)
・度胸と無謀を勘違いしないように
度胸がいることランキングBEST12 登山・トレラン編
第12位 今まで完走したことが無い距離や難易度のレースにエントリーするとき
まず登場したのが、レベルの高いレースへのエントリーだ。気軽にポチっとエントリーできる便利な世の中だが、これを押したら最後、地獄のレースの扉を開くことになるので度胸は必要ですよね?(笑)
過去リタイアしたレースへのリベンジもこれに含まれます。私も毎回、ぽちっとする前に一旦、深呼吸して本当にエントリーするか自問自答しますw
第11位 エイドで補給せずにスルーするとき
水や食料が補給できるエイドは、過酷な山岳レースでは貴重な存在。それを無視して通過するにはそれなりの度胸が必要です。
もう補給無くてもゴールできると確信しているとき、十分な水分が残っている時、少しでもタイムロスを減らしたいときにエイドをスルーしますが、この判断ミスで水切れなんて起こした日にゃ、笑えない状況が待ち受けることになります。
正直、私は過去にエイドをスルーしたことで水切れを起こしたことが2回あります。
第10位 初めての小屋泊
私は登山仲間がいない状態で単独で山登りをしていたため、小屋泊も当然一人だし、なにより山小屋でのマナーや文化、とにかく勝手がわからないので、とにかく度胸が要りました。
下界のホテルとは違い、厳しい環境の中宿泊を提供していただいているので、山はマナーが重んじられていることから、客が神様とかはあり得なく、やって良い事悪い事の区別が若干分からず、終止恐縮している気弱な私の山小屋デビューなのでした。「はじめてのおつかい」くらい度胸が必要?(笑)
写真は、今や宿泊が行われなくなった丹沢の鍋割山荘です。
第9位 レースで最前列に並ぶとき
この写真は蔵王スカイランのスタートライン最前列の写真です。私も恥ずかしげもなくほぼ最前列にならんでいます。足が遅いのに最前列に並ぶのは邪魔と言うか、身の程知らずもいいところで、そんな最前列に並ぶのはかなりの度胸が必要です。基本的に前に並ぶ必要性は写真に写っておいて後でブログやYoutubeに使うためというのもありますが、小規模なローカルレースで、10位~20位あたりの上位を狙いたいときが稀にありまして、そんなときに前列に並ぶのですが、緊張しますね。
第8位 山頂でちょっと忙しそうな人に対する「写真、いいですか?」
これもあるあるんですけど、なかなか言えない小心者の私。こういう時に限って、周囲に暇そうな人が居なく恐縮しながらお願いしようとすると、他の人から「写真お願いします」と横やりが入ってしまい、その次に連続してお願いするのも気が引けてしまうのでした(笑)シャイはダメねw
第7位 山小屋で小屋番さんに対する「ゴミ、いいですか?」
実際、私は小屋番としても働いていますし、歩荷でゴミも下山時に荷下ろししているので、可能ではあるということは知っているのですが、そんな私でさえ、山小屋にゴミを渡すことを相当躊躇するのです。
小屋番さんによっては、ムッとした表情でゴミを受け取ったり苦笑いしたりするシーンを見たことがありますが、どんな状況であれ、ゴミは自分で持ち帰るということが山での標準的なマナーである筈。
山小屋も手運びで下界に降ろすしかない場合がほとんどです。
ゴミ箱が普通に置いてある山小屋はそこで購入した商品に限り捨てても良いケースがあり、助かりますよね。そういうゴミ箱は大抵が満タンです(笑)
さあ、だんだんハードルが高くなってまいりました。
第6位 クマ出没看板のエリアをたった一人で歩くとき
しょっちゅう山に登っているので、あんまり気にしなくなってきていますが、看板があるということは、過去にその場所で出没したことを示しています。
熊が出た場所に再び出没する可能性は、高いです。
時間帯や季節、周囲に人がまったく歩いていない状況などでは気を引き締めるようにしています。
私が過去にクマに遭遇(クマの痕跡含む)した場所は「ここは出るよ」と言われている場所が100%です。
第5位 破線ルートを一人で歩くとき
これは毎回緊張するし、度胸が必要ですよね・・・
山と高原地図に載っている破線ルートは一般登山道と異なり、まず人が歩いていることが無いです。
破線ルート上で人に会ったことはたぶん、ないですね。
一般登山道がすぐそばにあるケースでは踏み跡自体はあったりするので、不明瞭度はピンきりです。
看板などは整備されていなく、ピンクテープもルートを示していない場合もあり、崩落地はそのままだったりするので、夏は藪漕ぎを強いられることも多く、遭難や滑落のリスクが間違いなく高いです。
リスク管理上では、破線ルートは避けることが賢明な判断です。にもかかわらず破線ルートを選択する理由は、
・この一般登山と破線ルートを結んでオリジナルコースを作りたいという好奇心
・地図読みのトレーニング
・ショートカット(この考え危険)
・破線ルートの荒れ具合のチェック
こういった理由で破線ルートを使いますが、何度も通過して慣れてくると、迷うことなく歩けるようになるため、登山の楽しさが広がります。
されど、推奨はしませんし、度胸がかなり必要なことは言うまでもありません。
第4位 初めての単独登山
初めての単独登山も緊張しましたね。行くかどうかの判断に度胸が必要でした。
道迷い遭難や、滑落、熊などに内心怯えていた記憶が懐かしいです。
それこそ、パーティー登山と単独登山では前夜の心境はまったく異なるのです。
初めてのことって、何につけても度胸がいるので、ランキングも上位に。
第3位 夜行登山
いよいよTOP3の発表です!!第3位は「夜行登山」
これはもうね、度胸以外の何者でもないよ。。
ペースは上がらないし、滑落道迷いに細心の注意を払わないといけないし、暗いし怖いし。
パーティー登山の時は夜通し夜行登山もするけど、私単独の時は夜通しはせず、20時頃までの登山にするとか、2時頃からの登山にするとか、総じて暗闇での歩行を2時間程度にとどめるようにして、一部夜行登山のような形にしていますよ。
朝3時とかであれば、もう1~2時間もすれば空が明るくなってくるので、絶望感も少なく、気持ちのよい早朝登山をすることができます。
ただやはり度胸はいります。写真は真夜中の蛭ヶ岳。
第2位 落ちたら終わりの岩場鎖場のキレットを通過するとき
これは命の危険にもさらされているので、かなり度胸がいります。
写真は後立山連峰「不帰の嶮」キレットを通過中にアクションカムで自動撮影したもの。断崖絶壁。
手を離したら垂直に少なくとも数十メートルは落ちるのでまず助からないでしょう。
安全に通過すれば大丈夫なのですが、ミスは許されないと思うと手や足が震えてくるので、まだまだ未熟なのかも知れません。
ジャンダルム、カニのタテバイ、不帰の嶮、蟻の塔渡り、有名どころでこんな感じですが、破線ルートの岩場なんかは鎖や鉄格子さえ無いので、さらに危険なところはいくらでもあります。
「通過しない」という判断基準も持っておきたいものです。
第1位 雷が近くで鳴り響く中での登山
すぐそばで雷が落ちる中での登山は過去に2回経験していますけど、度胸も何も、生きた心地がしませんでした。
昼過ぎになると灰色の雷雲がモクモクとあっという間に雷雲を形成します。
やがて、ゴロゴロ・・っと雷鳴が響くと、緊張が走ります。
風向きとかで、こちら側に近づいていると分かった瞬間、悩みます。進むか、戻るか。
進んで隠れ場所や避難小屋に入った方が速いか、戻るべきかなどは冷静な判断が必要です。
爆発音がデカく、被害に遭ったら助かる気がこれっぽっちも無いほどに絶望的です。
写真は南アルプスの聖岳の写真ですが、雷雲が形成される中で撮影しましたが、この30分後には激しい雷雨となってだいぶ近くで落ちており、木が裂ける音とか色々聞こえて恐怖でした。
もちろん、即Uターンして速やかに標高を下げて下山しました。
度胸と無謀を勘違いしないで
いかがでしたでしょうか。やはり山なので命に直結するものばかりで、笑えないものも多かったでしょう。勇気や度胸があると言いたいがために、紹介したシチュエーションに対策無く挑むのは、はっきり言ってそれは度胸ではなく無謀と言うものです。
これは、後になって危険を潜り抜けた武勇伝として語られることがあるからか、凄い事のようにもてはやされるのかもしれませんが、命を落としたら何の意味もありませんので、
上記のシチュエーションを避けるという判断こそが、正しい勇気であり、そう言う意味での度胸も持って欲しいものです。私自身にも言い聞かせるのでした。ではまた!
当ブログでは、様々なシチュエーションを想定したBEST12ランキングの記事を多数用意しています。よろしければ検索して読んでみてくださいね。