撤退!剱岳~上高地縦走

撤退!剱岳~上高地縦走

2024年11月8日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

2024/09/12(木)~9/16(日)

2泊5日で、早月尾根~剱岳~槍ヶ岳~上高地 とロング縦走の計画に便乗しました。
所謂、TJAR(トランスジャパンアルプスレース)の北アルプスパートをなぞった形です。

結果、やはり撤退です。
夜間も含めコースタイム70%くらいで歩かないと4日で上高地に辿り着かないので、早々に撤退を判断した次第です。

今後はサバイバルを想定していたとしても、睡眠時間に応じた安全なコースタイム設定が必要だ。
しかしながら4日分の水と食料を担いだ状態でのカニのヨコバイは良い経験になった。

 

この登山の概要

日時:2024.09.12~14(木~土)1泊3日

天候:9/12晴れ 9/13雨 9/14晴れ

メンバー:2名

エリア:北アルプス

登った山:剱岳(2,999m)、真砂岳(2,861m)立山(3,015m)

宿泊地:一ノ越小屋

ルート:【1日目】
馬場島(23:02)・・・松尾平(00:00)・・・三角点(02:30)・・・早月小屋(03:58)[休憩 10分]・・・2600m標識(05:30)・・・剱岳(08:00)[休憩 10分]・・・平蔵のコル(09:00)・・・前剱(09:50)・・・一服剱(10:30)・・・剣山荘(11:00)[休憩 30分]・・・剱澤小屋(12:00)・・・別山乗越(13:10)・・・南峰(13:30)・・・真砂岳(14:30)・・・大走り分岐(14:45)・・・富士ノ折立(15:20)・・・大汝山(15:40)・・・雄山神社(16:20)・・・一ノ越(17:30)

【2日目】
一ノ越(07:00)・・・分岐(08:00)・・・雷鳥平(08:35)・・・エンマ台(09:30)・・・ミクリガ池(09:50)・・・室堂ターミナル(10:05)

累積歩行時間:約20時間43分

累積歩行距離:約22.6km

累積獲得標高  3,961m

スタート地点までのアクセス:北陸新幹線で糸魚川、電鉄富山で上市駅まで。そこから馬場島までタクシーで約12,000円

ワンポイント:9月上旬残雪無し。睡眠不足でまともに歩けなかった。

ここでは、山と高原地図№39「剱・立山(北アルプス) 」を使用しています。

山と高原地図 剱・立山 2024 (山と高原地図39)Amazon

 

パフォーマンスは最悪も、ブロッケン現象に遭遇!

馬場島 22:50

 

ヘッドライト&リフレクターを付けて登山開始!

 

早月尾根に取り付く

 

  

ヘッドライトは非常灯でも歩けるほど早月尾根は明瞭で整備されている。そのかわり、過酷な登り尾根だが・・

振り向くと、富山市街地の明かりがぼんやり。

 

夜明け前に早月小屋に着くのは初めてです。

 

山頂直下で、空が白け始める。

 

夜明け。徹夜につき、ペースダウン。

 

登り甲斐があるよね。

 

飛行機の窓から眺めるような景色・・

 

 

剱岳山頂。これで3回目の登頂です。

 

ブロッケン現象

天国に来たと思わずにはいられない。この風景を目の当たりにして。

 

 

カニのヨコバイに到着。4日分の水、食料を積んだまま挑戦。

 

 

3回目にもなると、冷静に対処できる。

このようなギザギザの岩稜帯トラバースも北アルプスならではの楽しさ。

 

真砂岳方面の山々。谷間に沿って登っていく。

 

と、ここまで北アルプスの景色を撮りながら歩くも、真砂岳あたりで雨が本格的に降り始め、ずぶ濡れになりながらも、ふらふらの状態で歩く。

雷も凄く、怖かった。

 

雷がかなり近づいてきたので、立山三山の大汝山すぐそばにある、休憩小屋に逃げ込みやり過ごす。

ペースをまったく上げることが出来ず、コースタイム110%の歩行速度が限界。

 

一応、もう2日間かけて上高地まで歩く計画にはなっているが、コースタイム70%どころか、100%でさえ無理だと判断できたため、

もうすぐ辿り着く、一ノ越小屋で一泊し翌朝、室堂経由で下山するエスケープを選択。

翌朝、最高に気持ちの良い晴れ空だ。

 

室堂

 

撤退しながら背を向ける山は、あっけらかんと晴れていた。

 

黒部ダム(虹が出ていた)

下山。お疲れ様でした。

 

弾丸や睡眠不足でのロングトレイルは自分には難しいことを身をもって痛感した。

計画は万全な体調ならCT80%で行けるが、夜行登山や疲労を加味した場合、CT130%くらいまではペースが落ちることも計算した上での工程表作成、

山小屋泊なのであれば、日没までに余裕を持って到着できること、

そうでないなら、避難小屋或いはツエルトで睡眠はとるようにする。

 

体つくりに加えて、パフォーマンスを意識した計画作りまで、鍛え直す必要性を感じました。

良い経験になりました。やはり無理は出来ませんね(笑)

 

ではまた!