PayPayを使う人がバカと言われる理由
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
また穏やかではないタイトルですが、利用自体についてバカだとは言いません。どのような決済手段を選択しようが人の勝手だからである。
明確な意思があって利用しているなら何も言えませんし、スマホ1つでキャッシュレス決済できるのは、現金を持ち歩いたり財布の出し入れをしないで済むので快適ですよね。
余計なお世話かも知れませんが「流行っているから」「みんなやっているから」「やらないと恥ずかしいから」という心理が働くのは致し方ないが、そういったことに捉われないことが肝要であると私は前々から申し上げているのです。
高還元率やお得(?)というのに誘われるのも、飛んで火にいる夏の虫と言えるのかもしれません。
大衆が同じ方向を向いている時は間違っている時であるかもしれない
本質について自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。
流行に人々がこぞって群がる様は遠目から見ていていつもながら滑稽に見える。
この記事ではPayPayの改悪騒ぎを見て思う事を述べており、合わせて支払管理に関わる経済圏についても考察しています。
長文での考察です。ご覧ください。
バカと言われる理由
私はPayPayはやっておらず、この件には縁がなかったのですが、
偶然にYoutube「ひろゆき」の動画で『PayPay使う人ってバカなの?使う意味がわかりません』
出典:ひろゆきPayPay使う人ってバカなの?・・・ ビデオクリエーター :ひろゆきの森 切り抜き
というサムネイルを目撃したことをきっかけに、
何故バカだと思ったのか?と少し興味がありPayPayの近況について調べてみたのです。
こういった煽る風潮は今の世の中あまり良くないですよ(笑)ひろゆきが言うから面白いで済むのかもしれませんが。
ひろゆきの主張としては、セキュリティの問題点を指摘しつつ、キャッシュレス決済ならクレカやSuicaがあるのになんで敢えてPayPay使ってんの? というシンプルな疑問であった。
利用者の反論としては高還元率のお得さを挙げられると思うが、トータル的に考えて、その高還元率がクレジットカードや交通系ICを凌駕するほど、優先して使いたいと思えるかどうか。
私の場合、高還元率が将来、仇となる可能性を感じたのでNOです。お得だからと言ってすぐ飛びつく思考にはなりませんでした。
PayPay「改悪」にはウラがある!経営陣を焦らせる“ビジネスモデルの欠陥”とは?
絶好調に見えるPayPayは
5期連続で赤字!まず最初にはっきりさせておきますと、PayPayは大幅な赤字です。
実はサービス開始以来5期連続の赤字で、累積最終損失額は2755億円に上ります。「100億円あげちゃうキャンペーン」で一世を風靡しただけあって、現在の地位を手に入れるまでに相応の出費を重ねているのです。
利用者には害がないから私には関係ない・・そう思いますか?「100億円あげちゃうキャンペーン」やってる時点でこうなることは予想はつくでしょう。加えて、ここまでやってユーザーを確保しようとすることに確実に「何か」理由があるということです。
ひろゆきさんの指摘するセキュリティについては詳しくないので説明することは出来ません。が、もし私が考えるとしたら、次のようなことかも。
PayPayはLINEヤフーとSOFTBANKが作った会社。LINEヤフーと言えば、LINEアプリの登録者約8万人程度の個人情報が流出して行政指導が入ったことが記憶に新しい。個人情報にリスクのある運営母体に対し不安は拭えない。
PayPayは利用者が5700万人いるとされており、利用価値の高い情報の塊である。事故が無い事を願う。
このひろゆきの動画のコメントの批判は多く「いつもは尊敬するが今回ばかりは逆にひろゆきが馬鹿だわ」「庶民を知らない世間知らず」などのコメントが相次いでいた。
仮にこのコメントをひろゆきが読んだところで、何らダメージは無く、冷ややかに失笑されて終わりである。少なくてもひろゆきにとってPayPayとはその程度なのである。
なので、逆にPayPayを使う人は ”バカ” と言われよう何ら気にしなければ良い。
さて、私がPayPayを避けた理由は次の通り。
国が強くキャッシュレス決済を推奨していた背景がある。キャッシュレスは既に確立されているはずだが何故こんなにも推奨するのか。これによって一体誰が得をするのか・・。
それでこのタイミングで出てきたQRコード決済。すかさず強烈でお得と思われるポイント付与を莫大な費用をかけ、しつこいくらいに印象的CMで流すPayPay。・・これはさすがにおかしい。
ペイペイペペイペペイペイ♪
どのような裏があるか本質的な意図は分からない。だが少なくても絶対「何か」はあるということで、とりあえずは無視。
「100億円キャンペーン」を掲げ、おおきな人参をぶら下げて他社を圧倒しつつ競争に巻き込むこの強引なやり方には思わず眉をひそめた。ライバル会社からはさぞ嫌われたことでしょう。このようなやりかたは長く続くほど苦しい消耗戦になるはずだ。私としては粗利を確保し地に足着いた展開が企業が行うべき基本戦略だと思う。そうしないと長く続かないからです。
率直に、
クレジットカードでよくね?VISAでタッチ決済も出来るだろう。
QRコードも慣れれば決済のやり取りも早いものだが・・下の写真を見て欲しい。
スマホを取り出して画面見せてレジのスキャンで読み取る 「はい、どうぞ」のスマホ見せの仕草がちょっと滑稽で、私の中では全然スマートではないんですけど。これを会計の度にやるのは・・・
スマートではないよね。
まあ、私はスマホが無いのでやりようが無いのですが。(ipadがあるから一応は出来るのか!?)
高還元率とはいえ、手数料減やポイント付与なんて散財のきっかけを作っているに過ぎない。
私はPayPay大丈夫か?PayPay側がちゃんと儲けられるのか?という心配も強く、長期的な継続が不透明であることから少なくとも、すぐには手を出さない方が良さそうだ。と判断。
ところで、最近のPayPayはどうなんだろうか。
とおもったら、既にニュースではちょっとした騒ぎになっていたではありませんか!
PayPay改悪の内容とは!?
PayPay 8月から「他社クレカ不可」に悲鳴の声 その理由は?
スマホ決済「PayPay」は、支払い時に選べる決済手段として、8月1日から他社クレジットカードの利用ができなくなることを発表しました。
この発表を受け、SNS上では利用者から悲鳴の声が上がっています。なぜこのような制限をかけるのか、運営会社に聞いてみました。
中略
PayPayはこれまで赤字覚悟でユーザーを獲得してきたこともあり、いよいよそれを「回収」する段階に入ったのではないかという見方があるようです。
PayPay側は他社クレカを使われた場合、決済手数料を負担していたと考えられます。その上で、利用スタイルによってはPayPayカードよりも他社クレカのほうがおトクだったり、便利だったりする場合があるというのは「不都合な真実」だったといえます。
ぱっと見、大きな改悪ですが、ビジネスとしては当たり前のことをしたまで。これでいちいち悲鳴を上げて騒ぐのは騙されたと思ったからなのか? でもこの騒ぎで改変を2023/08ではなく2025/01に延期したようである。
赤字覚悟で・・と書いてますが、PayPayの収益は2023年3月で233億の赤字決算じゃなかったでしたっけ?
利用者のみなさんは業績とか確認されていますか?この業績でキャッシュレス事業は続けられるものなんですか?黒字にするためにはこれからかなり回収しないといけませんね?
会社概要
PayPay株式会社 業種:モバイルペイメント等電子決済サービスの開発・提供 東京都港区
ホームページに上記が記載されていますが、従業員数が載っていません。
正しいかは分かりませんが、2,000人程度はいると言われているようだ。
この従業員数規模に高価格なCMを長期間打ち出して、30%還元とかお得なことばかりやっていたら赤字にはなるでしょうね。だとしても5700万人の利用者を獲得したのは流石です。経費を掛けたCMは功を奏したのでしょう。
従業員数を載せない理由は、大量の解雇など、極端なことが起こりうることを見越しているのだと考えています。新しい事業はチャンスとリスクが表裏一体だ。
高額CM、人件費、決済手数料負担で超赤字のPayPay。
PayPay側は他社クレジットカードの決済手数料を負担しており、それが莫大な費用負担になることから、これを長く続けるのは厳しい。
楽天モバイルの月額基本料金の0円にも終わりが来るのと同じように、お得なものが永遠に続くわけはない。あるとすれば改悪。このくらいは利用前から意識して欲しい。
ただし、改悪というのは利用者の感想に過ぎず、PayPay側からしてみればこれは改悪ではなく、あるべき姿に戻そうとしているだけのこと。でも世間に改悪と言うイメージを生じさせてしまった。
赤字運営ならなおのこと5700万人の利用者から「そろそろ回収しよう」となる。
「改悪」と呼ばれたPayPayのサービス変更、お得さを失ったQRコード決済の今後は
2023年5月1日、スマートフォン決済の「PayPay」がクレジットカードの新規登録および利用を停止するなどいくつかの変更を発表し波紋を呼んでいる。
クレジットカードの利用停止などで批判が噴出
ゴールデンウイークに入った2023年5月1日、PayPayが提供するスマートフォン決済の「PayPay」がSNSを大きくにぎわせることとなった。その理由は同社が発表したサービス内容の変更にある。
PayPayは事前に料金をチャージして決済する方法だけでなく、登録したクレジットカードを使い、ある意味クレジットカードのスマートフォン決済インターフェースとして使うことも可能だった。だが2023年7月初旬にクレジットカードの新規登録を停止し、8月以降は登録自体が解除され、この使い方が利用できなくなる。
一方、PayPayの子会社が提供する「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」は、7月初旬までに登録済みの場合継続利用が可能であるほか、それ以降も利用した金額を翌月にまとめて支払う「PayPayあと払い」に登録すれば利用できるという。グループのサービスは優遇する方針のようだ。
PayPayカード使うならいいよ~ ってことですね。あたりまえですよね。
PayPay経済圏に入ってくれるなら便利に利用してください。というよくある囲い込み戦略ですね。
100億円バラまいて狙ったのがコレか。
他者クレジットカードを禁止し自社クレジットカード切り替えを条件にするのは至極当たり前であり、そうなるだろうなと、うっすらとでも覚悟をしながら使用するべきだった。
これをめんどくさいだとか、改悪だとかと叫ぶことが 愚かなのです。企業の戦略にまんまとハメられた。と自らが言っているようなもの。
経済圏を意識してみよう
とりわけ電子決済、ネット通販、ネット銀行などインターネット経由での決済が盛んになると、様々なサービスを纏った経済圏なるものが度々語られるようになる。
”楽天経済圏” なんて言葉をよく耳にしますが、経済圏って一体何なのでしょうか。
経済圏とは1つの会社から提供される様々な決済サービスの集合体を言います。昭和には無かった言葉ですね。
簡単に説明しましたが、複数のカードや支払い方法があるよりも、1つにまとまっていたほうが管理も楽だし、ポイントなどの利益も効率よく受け取ることが出来る。
したがって、経済圏が統一されてくると、利用するサービスも共通の会社のサービスに絞られてくるといった特徴がある。携帯電話のキャリアから派生してくるものが主流だ。
イオン経済圏ならイオン系のスーパーに行くことが多くなり、セブン経済圏ならイトーヨーカドーにいくことが多くなるといったイメージである。
今回、PayPayは「PayPay経済圏」として新たに君臨することとなったが、一体どのような経済圏が存在するのか私の知っている限り羅列してみる。
<5大経済圏>
・楽天経済圏 (楽天モバイル、楽天カード、楽天ショッピング、楽天証券、楽天生命、楽天ペイ、楽天ポイントの活用) ・PayPay経済圏(SOFTBANK、Yモバイル、PayPayカード、Yahoo!ショッピング、PayPay証券、PayPay払い、PayPayポイントの活用) ・ドコモ経済圏(dカード、ドコモモバイル、ドコモガス・電気、ドコモ光、d払い、dポイントの活用、ネットショッピングに強い) ・au経済圏(auPay、auPayカード、au携帯、auガス電気、auPayマーケット、pontaポイントの活用、店舗型ショップに強い) ・イオン経済圏(イオンカード、ワオンカード、イオングループスーパー、ワオンポイントの活用)
<その他の経済圏> ・Amazon経済圏(Amazonカード、Amazonポイントの活用、プライム会員、AmazonID決済) ・セブン経済圏(nanacoカード、nanacoポイントの活用、セブンカードプラス、セブン銀行、そごう西武、イトーヨーカドー、デニーズ、タワーレコード、チケットぴあ) ・SBI経済圏(SBI証券、三井住友銀行olive利用orVISA利用によるVポイント活用、SBI新生銀行) ・JCB経済圏(三菱UFJ銀行、OkiDokiポイント活用、QuickPay、JCBカード)
<日本に馴染み深い海外の経済圏> ・Apple経済圏(Appleペイ、仮想通貨決済、Appストア端末の無利息分割、年利4.15%Apple銀行)
<今後参入してくると言われている経済圏> ・Google経済圏(GoogleIDによる各種決済、AIを活用することが予想されている) |
※筆者の知識で再現しているので齟齬があるかもしれません
どうでしょうか。そうそうたる銘柄が登場しておりますが。
一通り見て見ると、5大経済圏に「PayPay」が堂々と鎮座しているではないか。そう考えるとPayPayもれっきとした経済圏をもっており、PayPay派でもYahooショッピングやSOFTBANKとの親和性も高いので、PayPayカードを所持しつつ、考えをもってPayPayを利用しているのであればこれはこれでアリ。
だが、QR決済がしたいのであれば他の楽天ペイ、LINEペイ、d払いなど、あとメルペイとかもそうだが、いくらでも選択肢はある。JCB系のQuickpayも地に足着いたイメージ。無理にPayPayにする必要は無さそうだ。
あれこれ手を出している上に、改悪だなんだと騒ぎ立てていることがダメなのである。
私は「イオン経済圏」「Amazon経済圏」「SBI経済圏」「Apple経済圏」を活用していた。
ApplePayは専用のQRコード決済とは異なり、複数の支払い手段を登録できるウォレット機能アプリである。ここに「クレジットカードのVISA」「交通系ICのSuica」「イオン系プリペイドのWAON」を入れている。VISA、Suica、Waon、現金、で支払いは完結させる。
調べたところ「楽天やPayPay」ではない「auやドコモ、イオン」はショッピングもAmazon利用に流れる傾向が強いようだ。なのでイオン系の私も割と自然とこのような形に至ったのだろう。こういった親和性が生じる所が面白い。イオン⇔Amazon⇔SBI(三井住友)⇔Apple親和性良し。
このように経済圏について考えたり選んだりする楽しさを知り、考えるきっかけになれば嬉しい。
ちなみに、クレジットカードも外では頻繁には使わず、ワオンカードとSuicaに定額を入れてその範囲で支払いをするように心がけています。無駄遣いを避ける意図もあります。
au経済圏のpontaカードは細々と生き残っていますが、一時期超流行ったTポイントで有名なTSUTAYAのTカードは消えましたね。その後TポイントはSBI経済圏の三井住友VISAのVポイントに吸収されました。Tポイントも利用したことはありませんが、早い段階からダメだと思っていたので予想通りでした。
Apple経済圏のApple銀行は年利が4.15%あるとかでさすがアメリカといったところですが、そのまんま今の日本で利用できるようになるとは考えにくいです。AppleのMusic、Arcade、TVなどのサブスクを家族で利用しているので既にApple経済圏に片足入れている状態でもある。Amazonプライム会員サービス内容との重複があるので少し悩みどころ。ipadでの支払いはApplePayで管理しています。
Google経済圏はどのようになるのか、未来も楽しみです。
目的や利便性を考えて、好きな経済圏を選べばよいと思います。好きだとか、快適だからとかで選ぶのが良いでしょう。ポイント、お得感、流行に流されるのはどうかな。あれもこれも手を出していたら”らちがあかない”でしょう。
まとめ
メインを決めつつ、多少併用もしながら、場合によっては経済圏を乗り換える。支払いは自分にとって使い易い手段であるべきであり、流行とかが基準であるべきではないと、今まで見てきてそう思います。
経済圏について考えるのは楽しい。
経済圏を統一することで得られる利点は大きい。しかし固執し過ぎると、共通する会社以外のサービスを利用する機会が減ることによる機会損失も生じる。
PayPayは大々的宣伝で登場し、多くの人が乗っかり、振り回された人もいたようだが、結果、経済圏を握ることが出来たのは評価できる。だが、まだ経営は厳しく今後どうなるかは分からない。
特に私は 楽天 と PayPay が心配です。
ではまた!