全国スポーツテスト過去最低 肥満は過去最多の結果に思うこと

全国スポーツテスト過去最低 肥満は過去最多の結果に思うこと

2024年1月4日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

2022年、2023年の小中学生に対して行われる全国スポーツテストにおいて、文部科学省、スポーツ省より調査報告がなされていましたので、その内容について紹介しつつ、思ったことを自由に述べていきたいと思う。

 

特に持久系スポーツの低下が著しい

全国体力テスト、過去最低点…持久走は大幅低下

2022年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)の結果がスポーツ庁より2022年12月23日に公表された。体力合計点は小中学校の男女共に調査開始以来、過去最低を記録。特に持久走は2018年度以降、大幅な低下が続く。

引用:リシード 教育業界ニュース より

いやいや、持久力が短期間で落ち込みすぎでしょ!と焦り交じりの突っ込みをしてしまいますが、2020年~2021年にかけてのコロナ自粛により影響がダイレクトに出ていることがグラフから見て読み取れる。

一方、肥満は過去最多との事。

「全国体力テスト」過去“最低”の結果に 一方「肥満」は過去“最多” 持久力必要な種目、特に低下

きょう、多くの小中学校では終業式を迎え、明日から冬休みという子どもも多いはずですが、きょう、小中学生を対象とした「全国体力テスト」の結果が公表され男女ともに過去最低となったことが分かりました。

一方、肥満の割合は増えていて、小学生の男女と中学生の男子は過去最高となりました。

スポーツ庁はコロナ禍で身体を動かす機会が減り、スマートフォンやゲームなど画面を見続ける時間が増え、運動をする機会が減ったことで、肥満の増加や体力の低下につながっているのではないかと分析しています。

引用:TBS NEWS DIG 2022年12月23日(金) 18:21より

スポーツ機会の減少と持久力低下に相まって肥満の増加。

これはなるべくしてなる結末かもしれないが、それにしてもここまであからさまな結果になるとは。

親は何をやっているんだ。情けないな。コロナを言い訳にするな。というのが口には出しませんが心の本音。

 

少なからず危機感を持った方が良いと私は考えますが、多くの親御さんは興味を示さないのではないでしょうか。

興味があるのは全国統一学力テストの方で、受験や進学に有利になるような学業成績にばかり目が行きがちだからである。

学業も大切ですが、運動不足や持久力低下、肥満は何かと不利になるのは否めません。大人になって働くようになると分かりますが、健康と体力が資本だからです。

健康であり体力がないと何もできない。

 

これについてのスポーツ庁の見解はこうだ。

スポーツ庁が毎年実施している「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
によると、近年児童生徒の体力が低下傾向にあり、令和4年度の調査では体
力合計点が過去最低の記録となりました。様々な原因が考えられる中、今後
は、学校、家庭及び地域が連携し、児童生徒の運動習慣を改善・促進するこ
とが一層求められます。

体力合計点については、令和元年度調査から連続して小・中学校の男女と
もに低下した。

低下の主な要因としては、
①1週間の総運動時間が 420 分以上の児童生徒の割合は、増加しているもの
の、以前の水準には至っていないこと
②肥満である児童生徒の増加
③朝食欠食、睡眠不足、スクリーンタイム増加※などの生活習慣の変化
のほか、新型コロナウイルス感染症の影響により、マスク着用中の激しい
運動の自粛なども考えられる。

令和元年以降、子供の体力が低下傾向にあり、感染症の拡大により拍車がかかった運動不足について、抜本的に改善
することが必要。
〇いわゆる「ゴールデンエイジ」(概ね幼児期から中学生まで)の運動習慣は、生涯にわたる体力・運動能力等の基盤となる極めて
重要な要素であり、その定着に向けて国民的なムーブメントを推進。
〇学校、家庭及び地域における運動機会を確保し、子供の運動習慣の形成や体力向上につなげられるよう、スポーツ庁と
して以下の5つの対策パッケージを以下の通り実施。令和5年以降、更なる対策を検討 以下略

出典:スポーツ庁 令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 調査報告より

これは2022年、令和4年の調査報告だが、引き続き令和5年も若干の回復基調にはあるものの、持久系スポーツの向上は鈍化しています。

 

今後どうすべきなのか

自粛、マスク制限、スクリーンタイム増加など様々な社会要因を挙げられていましたが、国のせいにしてもどうしようもなく、学校任せでも明らかに不完全であると思いますよね。

スポーツ庁の今後の対策として、学校の体育の事業以外でのスポーツ機会に力をいれることにヒントを模索しているように見えた。

近隣の学校との対抗戦とかで盛り上がるようなスポーツイベントを催してもらえると、学生の意欲の面で良い刺激となるかも知れません。

社会は子供が屋外活動をして怪我をした時の ”責任” を生じないようにしたいという雰囲気を出しているので、残念ですが運動能力の大幅な向上と肥満率の解消は難しいと考えています。

 

学業、受験勉強以外は不要なこと?果たしてそうでしょうか。

社会に出たら「体」が資本です。

親が文武両道バランスよく見てあげる必要性があるでしょう。

大人でさえ、3人に1人しか運動習慣が無いので、中々難しいかも知れませんが。

 

ただ伸びる子はどんどん体力を伸ばしていると思いますので、二極化が如実になっていくのでしょうね。

ではまた!