8種のうち6種が絶滅の心配とされるクマの未来を残すプロジェクトが興味深い

8種のうち6種が絶滅の心配とされるクマの未来を残すプロジェクトが興味深い

2023年3月25日 オフ 投稿者:

画像はLEADY FORより引用

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

前回のツキノワグマ事故の記事に引き続き、クマの話題をお届けします。

ふと、私が偶然見つけたのが、クマが生きられる環境を未来に残したいと称した、クマの保全活動に関するクラウドファンディングである。

 

「8種のうち6種が絶滅の心配」 クマが生きられる環境を未来に残すプロジェクトが支援募集中・北大

はじめに

– 本プロジェクトの趣旨について –

 

世界に3属8種が現存する「クマ類」。

そのうち6種は絶滅が心配されており※1彼らの保全は喫緊の課題となっています。

クマが生きられる環境、それはわれわれ人類の未来とも重なります。

※1 参照:https://www.bearbiology.org/bears-of-the-world/

 

一方で、世界的にもクマの研究者は少なく、彼らの生理・生態、行動圏などについてわかっていることや社会に伝えられていることは、多くはありません。クマ類の保全を進めるには科学的知見をさらに増やすこと、そしてそれらを広く伝えることで、最終的には「一人ひとりがクマの保全のためにできる行動」を積み重ねることが必要です。

 

野生動物の研究は、長期的かつ大規模に行う必要があり、予算面で苦慮することが少なくありません。できれば長期的に持続して使える予算を確保し、野生動物の保全を目指した調査研究を計画的に進めることが理想的です。

 

そのため私・北海道大学獣医学研究院 環境獣医科学分野 野生動物学教室 教授 坪田敏男は、共同研究者や大学院生・学部生とともに、クマ類の保全に向けた研究を前に推し進める資金を募ること、そしてこうしたクマの現状や興味深いクマの生態や生理について、この挑戦を通して広く一般の方々に知ってもらうことを目的に、この度クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

どうかご賛同いただける皆様からの温かいご寄附を、心よりお願い申し上げます。

引用:LEADY FOR 世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい

 

クマは、人間にとって恐ろしいイメージがあり、人身事故や駆除などニュースが目立つ。日本に生息する野生動物の頂点に君臨するのが他でもない熊である。

一方で、多くの動物が絶滅に瀕している中、当然クマの生息数減なども心配されていて、保護の対象であることもご存じであろう。

 

熊は簡単には人前に姿を現さない神秘的な印象の通り、その生態はあまり知られていない。これは、このクラウドファンディングの中でも語られている。

 

クマ類は、世界に3属8種(ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、アメリカクロクマ、アンデスグマ、ナマケグマ、マレーグマ、ジャイアントパンダ)が存在するそうですが、そのうち、アメリカクロクマとヒグマを除いた6種の絶滅が心配されているという。

 

引用:LEADY FOR 世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい

ホッキョクグマは、よくネイチャー系番組などで、ガリガリにやせ細ったクマが必死にエサを追い求めているシーンが放映されるのを見るたびにハラハラしながら見ているが、温暖化影響で氷河が少なくなっているために、かねてより減少が心配されている。

 

引用:LEADY FOR 世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい

こちらはナマケグマ。

なんだかマヌケな熊だが、このクマの危険度は名前に反して最凶クラスだ。

写真を見る限り、相当殺気立っていますね。

インド、スリランカ、ネパール、バングラディッシュなどの森林地域に生息するナマケグマは同生息域のトラでさえ撃退する能力を持つ。

怖さを強調するつもりは無かったのだが、言いたいことは危険視される熊ほど、駆除による絶滅が心配されるってこと。人間との距離感を保ちながらも生息を脅かさないように配慮したいところ。

 

食物連鎖の頂点の動物ほど、駆除や乱獲が心配され、繁殖が難しかったりもするので、間違えるとあっという間に生息域を減らしてしまいそうです。

保全活動の難しさは、そもそも熊自体の生態が謎めいており、まだまだ不明な点が多いことにあるのだと思います。

8種のうち6種が絶滅の心配ということだから、それはもう保全は喫緊の課題という事だ。ジャイアントパンダあたりがもし絶滅したら大騒ぎになりそうだ。

 

 

北海道大学獣医学研究院 獣医学部門では、このクマの生態を長期的に力を入れて研究を続けるためクラウドファンディングで資金を募集しています。長期的な生態研究には予算が必要でしょう。

無事に予算が集まり、熊の研究が進むことで、保全につながる答えを得られることに期待したいです。

資金提供は1口3,000円から100万円までが可能となっております。

資金提供者には、その後の活動レポートを通してその行方を追うことが出来る。

※その他の特典はサイトを確認ください(下記URLより)

 

クラウドファンディングには既にそれなりの参加者が集まっている模様。

私は何の関係もなく、当然のこと利害関係にはありませんが、私自身もとても興味を持っていますし、興味がある方はご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

LEADY FOR 世界のクマ研究最前線|クマが生きられる環境を未来に残したい

 

又、クマと言えば、日本の本州に生息するツキノワグマについては外すことが出来ない第一人者、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦氏の研究にも大変注目していて、コメントや文献を参考にさせてもらっています。

著書:クマに会う方法 は、私の愛読書であり、山を歩く上で必須のバイブルだ。

 

この本については、以下の記事で詳しく書いています。

私の記事を読んでくれた人で、この本を手に取ってくれた人がいらっしゃるようです。とても嬉しいです。

以上、クマに関わる興味深いクラウドファンディングのお話でした。

ではまた!