まるで桃源郷 ミツマタの群生【高山植物 放浪記1】
高山植物 放浪記 これは、高山植物を求め放浪した私が 出会った植物に対する思いを熱く語るコーナーである |
高山植物にフォーカスした記念すべき1つ目の記事は
最も思い入れのある植物の1つ、
「ミツマタ」
を紹介しようと思う。
ミツマタは私のホームグランド、丹沢に群生する高山植物である。
標高が高くなくても自生するが、山の斜面などにやたら群生しているところを見ると、やはり山の植物なんだなあと、思う。
丹沢の山の斜面に自生する「ミツマタ」 Photo by 龍
見てください。3月とは言え、冬が色濃く残る山中にひときわ輝く黄金の花木。
これ、すっごく好きなんですよね!
皆さんは、このミツマタをご存じでしたか?
【ミツマタ】
ジンチョウゲ科 ミツマタ属
原産 中国
開花期 3月~4月
金の成る木と言われており、縁起がある。又、和紙や紙幣の原料ともされている。
・・地味に重要な植物だったじゃないの^^;
古くから日本に移植され、日本では岡山県県北が産地とされているようだ。何故、丹沢の特定のカ所に群生しているのか、不思議であり、非常に気になるが、紙の材料として栽培目的で植栽していた時代があったのかもしれない。
かなり広範囲に群生しているところからすると、生命力はかなりのものと見ている。
では、いったい、丹沢のどこでたくさんお目にかかれるのか、こっそりお教えします。
丹沢湖から望む 世附権現山です。
権現山の登山道の中腹にミツバ岳があります。
ここの周辺で多くのミツマタを鑑賞することが出来ます♪
登山道でミツマタが出迎えてくれる
あまり陽が当たらない薄暗い場所でも育っているようだ。
稜線に出ると、黄金の花々・・・
アップの写真 可愛らしい
ミツマタの群生と奥に見えるのが丹沢湖
本当に素晴らしい色合い
このミツマタだけは、時々見たくなる。どうしても見たくなるので、シーズンになるとほぼ必ず見に行っている。
そんなに好きなら栽培するというのも手だが、ミツマタには毒があるとも言われているし、やっぱり山を登って見に行くからこそ鑑賞の価値があると思っている。
晴れた冬空の下に、金色の花畑が広がる景色はまるで桃源郷のようでした。
世代の若い方にも是非興味を持ってもらえると嬉しいです。
ではまた!