【ヘルメット】モンベル L.W.アルパインヘルメットレビュー 登山ヘルメットにつても語る
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
登山でヘルメットをかぶっている時って安心感がありませんか?
頭上で「ガラガラッ・・」って音がするとヒヤっとしますからね。
今日は登山用のヘルメットについてあれこれ語りつつ、愛用しているMont-Bell(モンベル)のL.W.アルパインヘルメットのレビューをしていきます。
皆さんと一緒に、登山用ヘルメットについておさらいしていきましょう。
是非、お読みください。
何故、登山でヘルメットが必要なのか
低山でヘルメットをかぶる必要はない・・と、よく聞きますが、
低山であろうと、地形によっては何時、頭上から落石が飛んできてもおかしくない状況ですよね・・・
そう考えると、自治体によっては条例となっている自転車のヘルメット着用義務が進んでいるけど、それ以上に本当は低山でもヘルメットを装備する意義があると思います。
例えば、標高1,000mに満たない丹沢の玄倉林道なんかは、頭上のトレイルが脆く崩落寸前であり、めちゃくちゃ落石だらけです。
※現在は通行止め
これに加え、長野県では次の山をヘルメット着用奨励山域としている
北アルプス南部 | 槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳・屏風岩、前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、北穂高岳から南岳(大キレット)、北鎌尾根・東鎌尾根の区域 |
北アルプス北部 | 不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺 |
南アルプス | 甲斐駒ケ岳、鋸岳 |
中央アルプス |
宝剣岳 |
戸隠連峰 | 戸隠山、西岳 |
これはあくまで、長野県側のものだが、富山県側の剱岳あたりも絶対必要な山域だ。さらに八ヶ岳の南八ヶ岳エリアも必要だと思う。南アルプスの北岳や、富士山でさえもできればヘルメットが欲しい。
こういったことから、奨励エリアにマナーとして持参する方はとても多いですが、それ以外の山でも持参するに越したことは無いし、最終的には自分自身を守るために自己判断をして持参の有無を判断します。ヘルメットをしていたからといって必ず助かるわけではなく、過信のし過ぎはいけませんがヘルメットをしていたから助かった事例は絶対あるはずです。
どのような種類があるか?
登山用のヘルメットは
「インモールド」
「ハードシェル」
の2つに分類されます。
2つとも、樹脂と発泡スチロールで出来ているのは同じですが、インモールドは薄いポリカーボネイト樹脂に固く分厚い発泡スチロールが内蔵されていて、どちらかというと頭でっかちな発泡スチロールをかぶってる感じです(笑)私はインモールドのヘルメットしか使ったことがありません。
インモールド
軽く通気性が良いのが長所であり、厚みや高さがあるので荷物がかさばるところが短所です。かさばりますが、軽量なので重量の点や長時間かぶっていることへの負荷は小さいです。強い衝撃が加わった時、内部の発泡スチロールが身代わりになるかのごとく潰れて衝撃から守ります。ですので、一度衝撃を受けてしまったヘルメットは使い続けるようなことはせず、交換してください。自転車用のヘルメットもこのタイプだったかな。
ハードシェル
固いABS樹脂と発泡スチロールで形成され、衝撃時にはその両方で頭を守ります。ダメージや傷に強いとされています。厚みや高さが薄くスッキリとしたヘルメットであり、かさばらないので、ザックの中に仕舞うという選択すらできるかもしれません。但し重く、インモールドのものより150g~250gくらいの差はあるので、重量差は明確です。
どっちがいいのか?は、私自身が両方長年使ってみないと個人的な判断すらできませんが、それよりもまずは安全性能基準を満たしているか?に注意したいと考えます。以下の2つ。
EN12492規格(欧州統一規格)
UIAA規格(国際山岳連盟規格)
登山に必要な規格を満たしているのか、確認をする必要がありますね。
登山で使われる代表的なヘルメットをいくつか紹介します。
いずれも私が購入検討するときに絞り込んだヘルメットです。
BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ハーフドーム
数あるヘルメットラインナップの中でもとにかく安く、初めに買うヘルメットに良いと思います。ブラックダイヤモンドも良いメーカーですし、使っている人をよく見かけます。インモールドタイプ。
マムート(MAMMUT) Skywalker(スカイウォーカー) 2
ハードシェルタイプのヘルメットですね。ハードシェルならではのスタイリッシュさでカッコいい!一回買ってみようかな・・。見た目は浅い感じなので完全に頭上を守りたい場合の登山に使うのが良さそう。
PETZL (ペツル) シロッコ
TJARでお馴染みのペツルのシロッコだ!なんと言っても170gの超軽量。これは圧倒的!それでいて、保護にも抜かりはない。後頭部に両サイドを覆う形状は頼もしい。
実は私はこれを買おうとしたけど、値段で最初のヘルメットとして買うのは断念しました。
モンベル L.W.アルパインヘルメット
引用:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124639
※モンベル公式
モンベルはもちろん、ヘルメットも取り扱っている。重さ、性能、価格すべてのバランスが整っている印象で、ベテランから初心者まで問わずおすすめできるのではないでしょうか。重量225gはペツルのシロッコには敵わないけど、かなり軽量です。
かぶっているひともまあまあ多いですね。
私が使っているヘルメット
先ほど紹介いたしましたラインナップの1つ、
Mont-Bell(モンベル)L.Wアルパインヘルメット です。カラーはオレンジ。
最初の1つめってことと、信頼のモンベルである事、軽量でありながらプロテクトも期待できることから選びました。値段も割と良心的です。
デザインも良く、しっかりとした作り。安全基準はEN12492規格をクリアしています。
あご紐の調整をしてしっかりフィットさせてください。レインウエアのフードの下にかぶることもできます。
つまり、最初のサイズ選びが重要って事ですね。
収納と携行はどうするかですが、ザックに仕舞えれば良いのですが、サッと使うことが多いだけにザックと外に括り付けるのが一般的でしょう。
ヘルメットホルダーがあれば、
このように背面固定させることができます。
小さなファストパック用のザックにも括り付けられます。
背面にメッシュ収納があるザックであれば、そのまま入れるだけで楽。
横から見たらこう
背面に括り付ける注意点は、ザックを地面に置いた時に岩にゴツン!してヘルメットがダメージを受けてしまうことです。その点は少し気にするようにしましょう。
さすがにこの軽さなので、装備していて重たいと感じることは無い。通気性は良いが、夏場は当たり前だが暑いので頭に汗をかく。雨でも快適にかぶっていられるし、ヘッドライトも装備可能なヘルメットだ。バランスが良い商品と思う。
ただ、他のヘルメットもいくつか試したうえでの比較をしたいし、本当のおきにいりの1つを見つけたいなとも感じた。
ヘルメットの耐久年数は?
ヘルメットは一般的に5年程度としているようですが、ヘルメットごとの取扱説明書を必ず確認するようにしてください。
私の持っているモンベルL.Wアルパインヘルメットの耐久年数は最初の使用から5年程度と書かれていました。使用頻度が高い場合はそれよりも短いとのことです。
まったくダメージも無いのに5年間で買い替えなければならないのはいささか、しんどいものがありますが、火災報知機や消火器も未使用でも使用期限後に交換しているのと同じように、安全性が保障されない以上、交換することをメーカーとしては当然推奨するでしょう。いざ、岩が直撃してきたときに役に立たなかった、では笑えない。
実は、私のこのヘルメット今年で5年目になるのでもう交換時期と言える。
次のヘルメットを検討しなければいけないですね・・・
まとめ
登山用ヘルメットの話、いかがでしたでしょうか。
「登山においてはヘルメットの着用が奨励される山域があること」
「低山であっても落石が頭上に落ちてくる可能性はあること」
「ヘルメットの種類について」
「私が愛用しているモンベルのヘルメット」
「ヘルメットの交換時期」
以上を主観を交えてお話してきました。
頭部を損傷すると命にかかわることから、その命を守るアイテムという位置づけで検討していただけたらなと思いました。ではまた!