【季節外れ】吹雪く雪の中を歩く蛭ヶ岳
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
2022/04/03~04/04
丹沢エリア 蛭ヶ岳に登ってきました。
東野~姫次~経由で蛭ヶ岳に登り大倉尾根を下る、東丹沢からの主脈ルートですね。
時期的には当然、稜線上に出れば残雪や凍結も想定していたものの、まさかの吹雪に見舞われ、ガッツリアイゼンを履く羽目になり、
やはり、微妙な季節は装備をしっかりしないといけないんだな、と
まじまじと感じることになった登山でした。
春に丹沢へ訪れる機会のある方は参考にどうぞ。
ここでは山と高原地図№29「丹沢」を使用しています。
日時:2022/04/03(土)~04/04(日) 一泊二日
天候:1日目 晴れ 2日目 吹雪のち雨
メンバー:8人
エリア:丹沢
登った山:蛭ヶ岳(1,673m)、丹沢山(1,567m)、塔ノ岳(1,491m)
宿泊地:蛭ヶ岳山荘
ルート:1日目 東野バス停八丁坂の頭姫次蛭ヶ岳
2日目 蛭ヶ岳丹沢山塔ノ岳金冷シ花立山荘駒止茶屋観音茶屋大倉
累積歩行時間:約12時間43分
累積歩行距離:約21km
累積獲得標高 2,287m
スタート地点までのアクセス:京王新宿→藤野→やまなみ温泉入口 菅井地区デマンド交通で東野バス停まで
この季節に珍しい冬山景色を堪能
本来であれば、半袖で汗かき、ヒルに注意しながら登る筈が、
気温の低下と雨が重なり、丹沢としてはやや季節外れの吹雪に見舞われることになる。
確かに稜線上はうっすらと雪化粧があるものの、
桜も散り春本番に向けた登山を想いながら、丹沢の里山風景を楽しんでいた。
登山口の時点では雪のことなど頭になかったが、
標高800mくらいから、霜柱が見え始め
標高900mの時点では残雪が散見される
標高1,000mでは靴が埋まるほどの深みに。
稜線上のチェックポイント「姫次」で昼食を摂るのと同時にアイゼンを装備。普通に雪山として登山する必要がありました。
姫次から見える富士山を撮影
いつも思うが、唐松の間から望む富士山は和の趣がある。
ちなみに、姫次(ひめつぎ)の由来は、徳川家康連合軍に敗れた武田勢の旗本、小山田八左衛門の娘である折花姫が同連合軍に追われ、この地にたどり着いた。折花姫は連合軍に包囲され「もはやこれまで」と持っていた短刀で自分の喉を突き、自害したことからそう呼ばれているらしい。
残雪の稜線を楽しみながら歩いていると
宿泊地である蛭ヶ岳山荘の屋根が見えてきた
丹沢最高峰 蛭ヶ岳に登頂!
山小屋にチェックインした後は、
富士山を眺めながら
天然の冷蔵庫で冷えたビールを愉しむ
蛭ヶ岳山荘名物「蛭カレー」 ※蛭は入っておりません
丹沢の数あるカレーの中で一番好きな味です。
蛭ヶ岳山頂は遮るものがなく360℃大パノラマ。
この景色目当てでここまで来る人も多い。
翌朝起きて、私は自分の目を疑った。
ホワイトアウト状態
木々も凍えているよ
塔ノ岳でこれだけの雪があるのは初めての経験です。
どこまで雪があるのか正直不安でしたが、標高を下げたらちゃんと雨に変わりました。
この時期に丹沢で冬山景色がみれるのは大変素晴らしいことで、私も経験上初めてであり、山小屋の主人も「季節外れだねぇ」と、楽しそうに語っていた。
これらのことから、まだしばらくの間、例え丹沢でも防寒具や冬山装備を持参の上で登ってほしいと思った。特に標高1000オーバーを歩くのであれば。
勿論、当日の天候や直近の登山道状況を事前リサーチするべきことも合わせて必要です。
吹雪の中では50m先くらいまでしか視界が見えませんでした。
ぶっちゃけアイゼンは無くてもなんとかなりますが、防寒手袋がないと登山の続行は難しかったでしょう。寒さにだけは歯が立たない。
この登山の詳細についてはコチラでも報告しています。よろしければご覧ください。
ではまた!