テント泊用ザック OSPREY(オスプレー)Atmos(アトモス)AG50 レビュー
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
今回はテント泊用ザックのレビュー記事になります。
この緑鮮やかなザックは、
OSPREY(オスプレー)Atoms(アトモス)AG50です。
50Lザックは大きい。
しかし、テント泊縦走となると50Lは一般的には小さい部類だ。テント泊登山で女性が背負うサイズではないだろうか。
私はこのサイズのザックでテント泊縦走をしている。
しっかりと荷室を確保したいのなら、60~80Lは必要。
これが冬場や3泊以上の場合は100Lくらいが必要だと考えられている。
それでは何故、私はひとまわり小さいザックで縦走をしているのか。
さらにはオスプレー社のザック、アトモスの特徴について書いていきます。
オスプレーのザックが気になっている方、50Lザックの使い勝手が気になる方には参考になるかと思いますので、お読みください。
オスプレー アトモスAG50 の特徴について
オスプレーは、カルフォルニア州サンタクルーズ(USA)で1974年、バックパックメーカーとして産声を上げている。つまり、ザック専門メーカーである。
オスプレーと言えば、鳥が翼を広げたマーク(みさごと呼ばれる鷹の1種)が印象的であり、どれも美しさを感じさせるデザインである。
アトモスとオスプレーのシンボルマーク
明確に説明できる特徴としては、荷室のポケットが多い事と、そのそれぞれのポケットにアクセスがしやすいように配慮されていること、背面がメッシュ生地で涼しい背負い心地であるという事。
背面メッシュ生地と言えば、ドイターのフォーチュラシリーズであり、涼しさであればこちらに軍配が上がる。
そして、こちらがアトモスの背面メッシュ生地。
背中にメッシュ生地が優しい
メッシュ生地
背中と荷室がくっつかないから、背中が蒸れたり熱くなったりしにくい作りになっている。
荷物を入れていない状態
ザック上部の荷室は取り外しができ、5L程度のアタックザックとして分離して使うことも可能だ。私の場合は、テントの中にほとんど荷物を置いて、このザック自体を軽くしてそのまま背負ってピークハント(頂上を目指す)しますが。
やはり、オスプレーはデザインがいい!
見た目は美しくその機能も相まって機能美といえるのだが、どことなく耐久性に劣るような気がする。ただ、その心配をよそに意外と丈夫である。4年間の縦走で破れる壊れるは無い。
(ただし、他の同サイズのザックと比較して丈夫かどうかは不明)
外側にはネットがあり、そこそこ荷物が入る。例えば、地図やレインウェア。ヘルメット、行動食、レインカバー、ウインドシェル(ミッドレイヤー)など、サッと取り出したいようなものをしまうと良いだろう。
荷物を入れた状態
南アルプス甲斐駒ヶ岳へのテント泊登山時に撮影したものです。
これで50LほぼMAX状態(横から撮影)
ザック側面を見て欲しい。両サイドに麦茶のペットボトルが2本刺さっているが、ザックを背負ったまま歩きながらこのペットボトルを取り出すことが出来、ハイドレーションやペットボトル用の外付けポーチを使うことなくいつでも水分補給を行うことが出来る。ここがこのザックの特に気に入っている点です。
両サイドからペットボトルを取り出せる。私はこれを ”二丁拳銃” と呼びます(笑)
これを買う時に注意が必要なことは1つ。雨用のカバーが標準で付いていないので、別売りの物を買う必要がある。
縦走においてザック用のレインカバーはかなり重要です。忘れずにお買い求めください。
単独テント泊縦走登山で50Lザックはいかがなものか
テント泊縦走登山で50Lはアリかナシか。なんとも言えないが、自分の認識としては、もう一回り大きい60~80Lあたりが標準である。
山小屋での補給を考えないのであれば、さらに水分を持参する必要があるだろう。
(湧水が枯れていた時に備えて)
水だけで6リットル積み込む登山者を見たこともあった。
登山は荷物の充実と安全とが比例する関係にあると言われる。
であれば、少しでも余裕を持ったサイズのザックが望ましい。
しかしながら、いたずらに重いのは無視できない。重いと歩行のバランスが崩れたり疲労が蓄積するなどのデメリットがある。慣れも必要だ。
先ほどの写真をもう一度出すが、これでテントも食料も入っている状態だ。
登山用としては明らかに大きいコールマンのツーリングドームテント、もちろんマットも入っていて、2日間分の食料、3.5リットルの水、ガスバーナーも収納。ヘルメットも入っているぞ。
50Lでも1泊2日分の必要な荷物が一式ちゃんと収納することが出来ている。
50Lに収納するためには削らなければならない荷物もあるだろう。その判断を誤ると危険だ。そういう意味ではテント泊縦走はザックを小さくするほどに上級者向けとなるものだと思う。
とはいえ、私は大型のザックは、このザックしかないのだから、ここに入れられるもので登山をするしかない。特に大切なのは水分で、現地で補給できるのか、どのタイミングでどれだけ補給できるのかを正確に入念に計算して持参する水分量を決めている。
必要最低限の荷物の取捨選択の能力が鍛えられるし、コンパクトにまとめるのも上手になる。慣れると、荷物を削ってもテント泊縦走が出来ることが分かる。
ということで、敢えて小さめのザックで登るという選択も悪くない。
必要最低限の荷物で山を登るファストパッキングスタイルの登山者にはお勧めできる。
私がこのザックで縦走する時の重さはだいたい、12kg~18kgくらいです。テント泊縦走には軽い装備です。
60~80Lのザックなら満タンに詰めようとすると20kgオーバーになってしまうでしょう。(テント泊縦走するならこのくらいは背負える体力は必要)しかし、この重さで日本アルプス縦走はスペシャルハードモードです汗
先ずは50Lサイズくらいのザックから、標高の低く通いやすいテント泊縦走を始めてみて、今後本格的にやっていきたいなら、サイズアップを図るというステップアップも良いと思いますよ。
オスプレー アトモスはライトなテント泊縦走にガツガツ使える
いかがでしたでしょうか。オスプレー アトモスAG50は、機能美にあふれた使い勝手良いザックであることがお判りいただけたかと思います。
私のお気に入り!
レインカバー
テント泊縦走には通常、もう少し大きいサイズのザックがオススメされますが、だからと言って50Lサイズが悪いわけではなく、これでも全く問題なく十分テント泊縦走が出来ています。もはや私のお気に入りザックです。
私はテントを背負ってもなるべく身軽に動きたい事からこのサイズを選択しています。
荷物が軽い事でのメリットデメリットがあります。
山頂のテント場で大人数で鍋を囲いたいなら、小さな山でも大きなザックが必要です。したがって、登山の目的によって必要なサイズも変わってきます。
色々なサイズやメーカーのザックを背負って使っていくことで、それぞれのザックの特徴を知り、ザックに対する目が肥えてくるものなのだと思います。
登山と同じようにザック選びも楽しんでくださいね!ではまた!