トレランも欲張ると疲れる

トレランも欲張ると疲れる

2021年12月25日 オフ 投稿者:

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

今回は「トレランも欲張ると疲れる」についてお話をしたいんですけど、

皆さんはトレランの一番の楽しみってなんですか?

 

唐突な質問ですが(笑)是非色々な人に聞いてみたいです。

 

はっきり言って、人それぞれだと思いますし、そうであるべきだと思います。

 

ただ、考えてみると色々な楽しみ方があるので、ある時、自分はなんでトレランやってるんだろう・・って、思ってしまった時、その理由がうまく思い浮かばず頭がごちゃごちゃしました。

色々と追い求めると、疲れてしまうのではないでしょうか。

 

 

トレランを続ける上で1つシンプルな理由を自分の中に持っておけば素直に楽しめるのではないかという事で、

改めて考えてみましょう。

 

 

 

トレランに求めるものを箇条書きにしてみる

何を1番の楽しみにしているか、考え着くことを書き並べてみました。

・記録の向上

・美しい景色の撮影

・同じ趣味を持った仲間との交流

・旅、ジャーニーを楽しむ

・過酷さを楽しむ

 

他にもたくさんあるのでしょうけど、このくらいしか頭に思い浮かびませんでした。

 

 

1つ1つを掘り下げてみる

【記録の向上】

普段のトレーニングの成果を確認したり、自分の成長を感じてそれを楽しみにするという事。年齢が決して若くなく、一般的にはピークを越えたのにかかわらず、記録が伸びたりすると、それは嬉しいものだと思うし、自信にもなると思う。記録の向上を楽しみとして捉えている人は、この向上心がトレランを続ける理由になりそうです。タイムや順位もモチベーションになることでしょう。ライバル選手との勝ち負けでお互いを称賛し切磋琢磨するのもスポーツマンの精神。

 

 

【美しい景色の撮影】

山の景色、山頂の風景が素晴らしいことについて説明不要ですね?

トレランのコース中で時々息をのむ絶景と出会えることがあります。レースをほったらかしにして、撮影に明け暮れるランナーもいるほどです。

加えて、美しい景色だけでなく、丘を下りながら撮影すれば迫力のあるスリル満点の映像を撮る事だってできる。それをブログやYoutubeにアップして楽しむ人もいます。

写真や動画に残せば思い出にもなるし、良いものが撮れた時の満足度は素晴らしいものがあります。

 

 

【同じ趣味を持った仲間との交流】

トレランは自分との孤独な闘いですが、同じ挑戦をする多くの仲間がいます。そんな仲間とエキサイティングなトレランを一緒に楽しめれば、その興奮は2倍3倍にも感じるかもしれません。

仲間同士でエントリーして出場するランナーもたくさんいます。

苦労を分かち合い乗り越えた絆は、日常生活とはまた違う絆と友情が芽生える気がしますね。

ゴールした後に一緒に飲むビールは格別なことでしょう。

 

 

【旅、ジャーニーを楽しむ】

登山と同じで、トレランも深く長い冒険の旅です。まだ見ぬ景色、敢えて写真に撮らず、心のアルバムに旅の景色を刻み込むのも粋です。この先に見える景色はどんなものだろう、どんな冒険が待っているのか、どんな出会いがあるのか。

日本中、或いは世界中をトレランで旅しながら走り回ることだって出来ます。

このような “旅ランナー” も結構いますよね。色々な土地に行きたいと考えるランナーは多い。

 

 

【過酷さを楽しむ】

エンデュランススポーツ。いわゆる長距離系のスポーツが好きな選手はよく変態と言われます(笑)

辛いこと、過酷なことが好きだからです。

勿論、体中は痛いし本当は嫌なことは分かっているのですが、それを乗り越えた時の達成感、快感はその辛さを忘れさせてくれます。

ズタボロになりながら、這いつくばって打ち込むトレイルランニングに求めるものは過酷さということです。

 

 

さあ、何を求め楽しみましょうかね。

 

 

何故、疲れるのか

先ほど紹介した内容はどれもトレランならではの魅力ですよね~。

みなさんは、どれに該当しましたか?

いずれにも該当する共通点は、終わった後の余韻を楽しめるところですかね。

 

では、本題に入ります。

題名にも書いた「トレランも欲張ると疲れる」ですが、

何故、疲れるのでしょうか。

 

それはたくさんの楽しさを追い求めているからではないでしょうか。

 

先ほど紹介した5つの「楽しさ」には共通点もありますが、矛盾点もあります。

記録の向上を求めるランナーが、美しい景色の瞬間を撮影していたら記録は伸びません。あたりまえですが(笑)

 

同じように旅を目的にしていても、景色に目もくれず一目散にゴールを目指し、仮に誰より早くゴールしたのであれば、山に滞在する時間が一番短い選手になることにもなり、旅とは思えないかもしれません。

 

仲間と一緒にコースを走る場合は、ゆっくりと撮影に時間を割けないかもしれません。

 

このように、楽しみを2つ、3つと追い求めるうちに、どれかが満たせなくなることで疲れが生じます。

例えば、

最高の撮影ポイントだったけど、戻ると順位がガタ落ちするから諦めたりすることで、撮影目的が達成できず、ストレスが生じます。かつ成績も悪ければダブルストレスです。

 

私も、撮影したり記録狙ったり、アレコレやりすぎてごちゃついてきました。

記録を狙いたいのに、山頂ではゆっくり過ごしたい。エイドでは名物をおかわりして食べたい。

矛盾してますよね(笑)

本当に記録を狙っているのであれば、無駄な休憩は省き、早々に出発するべきです。

 

それでもまったりと過ごす私はそこまで本気で記録を狙っていないんだなということに気づきます。

 

一旦、立ち止まって考えてみると、様々な気付きがあります。

 

シンプルに楽しもう

トレランに限らず、あまり多方面からのめり込み過ぎると疲れたりします。

そんな時、ふと我に返って、何が1番の目的か、楽しみかについて明確に出来ると引き続き楽しく遊べるのではないでしょうか。

集中して取り組むことも出来ますね。

 

記録が狙いならそれに集中すれば良いという事です。

自分が納得できるところまできたら、方向性を変えて旅を楽しむことも素敵なことです。

 

 

このようにトレイルランナーとしてのスタンスを自分の中で確立し、継続的に楽しんでもらえたらいいなと思っております。

 

以前、富士樹海のレースで大会プロデューサーの福田六花選手が、「このレースの勝者は、この山の中に最後まで滞在した人です」と言っており、印象に残っています。

出典:福田六花選手の公式HP

 

富士樹海のレース記事はこちらです

 

レースでは優勝者が称賛されます。

強い選手は、当たり前のように上位に入れるようになるまで何度も何度も同じコースを走り、誰よりも山に通いました。

 

 

又、トレランでは同時に最後尾の選手も称賛されます。

レース当日、誰よりも、長く、じっくりと山を楽しんだのです。

(こういう楽しみ方もしてみたい)

 

最後尾でも楽しそうに走る姿は誇らしく、格好いいです。

 

 

山を楽しむスタンスこそ違えど、

誰よりも山を楽しもうとする共通点が見えた気がします。

 

 

私は、「過酷さを楽しむ」が一番です。子供がはしゃぎながら駆け回るように、自然のアスレチックをワクワクしながら心から楽しみたい。限界まで自分の体と対話したい。

ブログとYoutubeの関係で撮影も外せないんですけどね・・^^;

 

 

とにかく、

あれこれやらずに、自分のスタイルが定まっていると素直に楽しい。

欲張るとトレランも疲れる。

 

 

いかがでしたか。

トレランに疲れた時はこのように、ふと立ち止まって考えてみて欲しい。

トレランの愉しみを見出すきっかけになれば嬉しく思います。

ではまた!