働き方改革の今こそ労働衛生について考える【立ち上がれ!サラリーマン!】
皆さん、ご安全に。社団法人ランナー龍(たつ)です。
恐らく、ほとんど読まれることは無いと思いますが本業でもあり、たまにはこういった記事も書こうかと思います。
今年は「働き方改革」という言葉をよく耳にしました。
長時間労働の制限など義務や罰則を設けたことで、コンプライアンスを遵守するため、各事業所はきっちりと対策をとっているようです。
このことから、どうしてもノー残業や労働時間短縮の善し悪しに注目が集まりがちです。ですが、
働き方改革の趣旨は、生き生きと働くために、その人それぞれに合った色々な働き方を模索していくことでもあると思っています。あまり声を大きくして言いませんが、前者の善し悪しの議論はあまり面白くないですね。
働き方は千差万別
そこで、働き方改革は一旦、置いておいて、
「労働衛生」についてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
労働衛生とは、簡単に一言でいうと 労働環境のことである。
事業所は、そこで働く従業員に対し「安全配慮義務」が課せられているように、職場内での労働が起因する怪我や病気(メンタル含む)などを発生させないよう努めなければならないとされている。
具体的に下記に3つのポイントを挙げる
・作業環境管理
[職場内の環境を指す。室温、照明、換気や空調。空間に対する人数など、快適に働くための管理]
・作業管理
[作業方法などを指す。転倒や落下のリスクはないか、荷物の持ち運びで腰痛を発生させないための配慮など1つ1つの作業に対する管理]
・健康管理
[職業上の疾病が発生していないかの管理。労働安全衛生法に則った定期健康診断/特殊健康診断の実施]
この3つは労働衛生の3管理と言われており、経営者や管理職は必ず理解しておく必要がある。
ただ、これらのことを管理者ではなくても皆さんに理解していただきたいなと思ったので、これからそのことについて詳しく書いていきます。
この中で優先度を順番で挙げるとすれば、1位 作業環境管理、2位 作業管理、3位 健康管理の順番である。
なぜなら、健康被害が出ているのならば、既に作業環境か作業に問題がある場合が多いからだ。健康管理は病気を発見することよりも、病気を発生させないよう努めることの方が大切であり、そこを勘違いしてはならない。
又、働くということは健康であることが前提なので、生活習慣病にならないよう、食生活や、飲酒、喫煙など、各自が自己管理されるよう努めていただきたい。
日頃からアイデアを書き留めておくことも1つ
さて、労働衛生は事業所(管理者)の義務と言いましたが、この機会に、そして自分のためにも、自らが改善について考えてみてはいかがでしょうか。
つまりは、 会社任せにしないってこと
脱・会社任せ
足元に配線コードや荷物があって危ないと思えば、改善案を出すとか、作業環境や作業に関わるリスクを改善案として是非1つでも提案し改善して欲しいなと思っています。その提案内容によっては設備投資もあり得るかもしれません。
何かあったとき、会社のせいにするのは間違いではないのですが、自分が予め気づいていたことであれば、もしかしたら事前になんとかできていた可能性もありますよね。皆さんにはそういう後味の悪い思いをしてほしくないと思っています。
これを機に、改善を見つけてみませんか?
安全の追及に終わりはありません。ではまた!