ついに賞金レース登場!トレランの新時代なるか!?
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
流石にご存じの方も多いでしょうか、
日本でも遂にトレイルランニングで賞金レースのシリーズが登場しました。
それがこれです。
トップは上田瑠偉選手が疾走する画となっている。優勝候補は彼に違いなく、それは表彰台に上がる姿の未来を暗示しているようだ(笑)
それはさておき、
かつてから「日本は何故賞金レースが無いんだ?」と海外勢のアスリートから言われていたといいます。トレランに限らずスポーツの賞金に対する考え方が海外と日本とで大きく乖離があります。
賞金レース化について総括すると、私が思うに、一時期のブームや盛り上がりも落ち着き、そこにコロナと言う大打撃があり、選手人口が減ったり、大会が淘汰されたりする中で、
新しい価値観や文化を盛り込んだ新時代のトレイルランニングの提案なのだと。
賞金レースは順位がものを言うので、選手も応援する側も熱が入るだろう。ささやかな趣味という範疇を超え、
「トレランは熱狂的なスポーツなんだ」
と、声を上げて盛り上げていきたい気持ちが伝わった。
シリーズの趣旨

国内初の賞金総額1,000万円をかけた日本TRGPシリーズ。
TRGPとは、トレイルランニンググランプリの略称になります。
国内外のランナーがシーズンを通じて競い合い、年間王者を決定するグランプリシーズとして誕生。
近年は30km前後のショートディスタンス化による「観戦・エンターテインメント性」の向上、メディア配信を前提とした競技設計など、競技スポーツの在り方が急速にアップデートされ、
同時に、国際連盟や関連団体などでは、トレイルランニングの将来的なオリンピック種目化への期待も膨らんでいます。
日本TRGPシリーズは、賞金総額1,000万円を懸けた年間ランキング性を導入することで、トレイルランニングを「個別大会の集合」から「シーズンを通じた競技スポーツ」へと進化させ、
競技力の引き上げとアスリートの価値の向上を図ることをコンセプトして公式ホームページ上で語られている。
2019年に私が参加した茨城国体のトレランも距離は25kmだった。エキサイティングに勝負を競えるのはせいぜいショートレースだろうから、賞金レースの距離もこの傾向になるだろう。
対象となるレース

気になるのは、日本TRGPシリーズの対象レースだ。
走る舞台は 長野県 である。
これはある程度予想通り。というか、すべて長野県内のレースでした。
| 数 | 月 | 大会名 |
| 開幕戦 | 7月 | 中央アルプススカイランジャパン 38k |
| 2回戦 | 7月 | The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉 37k |
| 最終戦 | 9月 | 白馬国際クラシック 29k |
白馬国際は絶対入ると思ったが、中央アルプスと野沢温泉が選ばれるとは思わなかった。どういう意図でこのレース?と思い、よくよく確認してみると、スポンサーがSALOMON(サロモン)だったので、もともとサロモンジャパンが主催するレースが選定されていることに納得。
距離も20km~30kmのショートコース。距離は予測通り!
ところがレースはたった3戦の短期決戦で、そこは少し残念。10レースぐらい用意してそれを走り切れる「タフさ」も盛り込んで欲しかった。
まあでも、長くなると中だるみして盛り上がりが欠けてしまうんでしょうね。苦笑
注目の開幕戦
中央アルプスでのトレランは10年前頃は植生保護で行われていませんでしたが、近年再開され、大会としても大きくなっていた模様。
確かに日本アルプスで走りたいと思う選手は多いだろう。だがしかし、植生保護や登山者との衝突、その他滑落などの対策を講じるのは想像を絶する困難があるはずだ。
公式HPには決戦は日本アルプスとあるが、私の感覚では日本アルプスとはっきり言えるのは1戦目の中央アルプスのみで、2戦目の野沢温泉は新潟寄りの北信濃エリアだし、白馬も後立山連峰なので、厳密には北アルプスとも異なる。
気になる賞金額とポイント

気になるのは、その賞金と、ポイント加算のルールがどうなっているか、だ。
トップにある ”賞金総額1000万円” が目に入るが、あくまで総額なので、配布対象が多くなれば取り分は少ない。極端な話、1億円プレゼントも1億人に配れば一人の取り分は1円なので、そういった詐欺キャンペーンに大衆はうんざりしている。
さすがに、この賞金シリーズはそういった引っかけ詐欺とは全く異なる。
次の配分を見て欲しい。
1レースごとの順位上位1位~3位に贈られる賞金額
・1位 10万円
・2位 6万円
・3位 4万円
シリーズ累計ポイントの上位1位~6位に贈られる賞金額
・1位 300万円
・2位 75万円
・3位 35万円
・4位 15万円
・5位 10万円
・6位 5万円
いかがだろうか。男女別で配布され条件は同じである。
全レースに出れなくても、上位に入れれば賞金が貰えることと、シリーズ賞金については1位と6位の金額差があり、1位の価値がしっかり見出されていて、よく検討されていると感心する。
残念ながら私には万に1つも賞金を得られる可能性は無い(笑)
ポイントの割り振られ方
さて、ポイントがどのように付与されるかだが、当然順位に応じたポイントが付く。賞金とは異なり、1位から10位まではややポイント差が大きいものの、10位以下は順位1つごとの落差は意外にも少ない。
こちらをご覧ください。
引用:日本TRGP公式
スマホでご覧になっている方には小さい表示かもしれない。はっきり見たい方はリンクから確認すると良いだろう。
1位には200Pt割り振られ、60位には2pPtが割り振られる。その差は絶望的な198pt差(笑)
シリーズで賞金を狙うなら全シリーズ参戦かつ、最悪でも21位(100pt)以内に入る必要があるだろう。
とはいえ、60位までポイント設定があるのは嬉しい。
これは楽しみ方の1つになるが、仮に60位で2pt獲得出来たら、賞金レースでポイントを獲得できたという実績が一生の思い出になるからだ。
例え表彰台がはるか遠くにあたっとしても、賞金レースに参加できたという事実は、スポーツマンとしての誇りになることでしょう。
優勝は誰か?

出来レース。と言ったら怒られますので言いませんが、プロランナーは参加できません、一般人のみですとかだったらどうなるか分かりませんけど、そうではないので、ある程度予測は出来てしまう。
競馬と異なりトレランで番狂わせは起きにくいです。
公式に公表されているITRAポイントサイトの上位ランナーで、100マイルなどウルトラのみ参加したり上位入賞するタイプの選手を除くとある程度の傾向は分かってしまう。
今回は20km~30kmのショートコースなので、ショートを得意分野としている選手や若い年齢層が上位に入ってくるでしょう。
上田瑠偉選手は年齢こそは若いと言い切れませんが、距離は完全に得意分野なので参加するのであれば表彰台は130%登りつめるでしょう。
私としては、順位だけでなく、このシリーズを通して、トレランの文化や業界の動きがどう変わるかに注目していきたいと思います。
シリーズまで4カ月を切りました。
ではまた!

