
【北海道登山記】信仰と生活の島 利尻島(利尻山)
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
北海道、2泊4日の登山旅、第二弾は100名山「利尻山」です。
そこそこキツかったです。
ベテラン登山者でも最後の100名山として選ばれることの多い山であり、それは山自体の難易度ではなく、アクセスの大変さから後回しにされがちなのです。つまり、遠いと言う事。
夜行登山ということもあるからか、体がうまく反応せず、ペースも上がらず、パフォーマンスは標準CTの0.84だった。
歩行ペースは下降気味ながら、北海道の山を堪能することは出来た。
この登山の概要
日時:2025/08/29(金)~2025.08.30(土)1泊2日
天候:曇り(一時小雨あり)
メンバー:2名
エリア:利尻・礼文(北海道)
登った山:「利尻岳1,721m」
宿泊地:利尻島内のゲストハウス
ルート:鴛泊港(00:30)・・・利尻北麓野営場(02:58)・・・長官山(04:38)・・・利尻山避難小屋(04:48)・・・沓形分岐(05:53)・・・利尻山(06:06)[休憩 5分]・・・沓形分岐(06:16)・・・利尻山避難小屋(06:45)・・・長官山(06:55)・・・利尻北麓野営場(07:45)・・・鴛泊港(08:40)
歩行ペース:標準CT×0.84
累積歩行時間:約8時間5分
累積歩行距離:約19.6km
累積獲得標高 1,874m
スタート地点までのアクセス:宿泊地から登山道まで徒歩
ワンポイント:意外と登山者多い
ここでは、山と高原地図№1「利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒・礼文 」を使用しています。
山と高原地図 利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒・礼文 2025 (山と高原地図1)
生活の色濃さを感じる信仰の山
0:30宿を出発し、1:00には登山口に着きます。
ヒグマが生息していないとはいえ、この時間に入山するのには勇気が要ります。
調べたところ、2018年に泳いで渡来したヒグマがカメラに記録されたものがあったので、偶発的な出会いは否定しきれないと思い、一応熊鈴等は装着の上、登山を開始。
逆さピーマンの歓迎。ハロウィンにはまだ早い。
朝4時で明るみ始める。
利尻岳の全容が見えてくる。山頂直下は急登だな(泣)
黒くどっしりとした雰囲気。
日の出を迎える。山頂まで間に合わなかった。
このように、利尻岳も景色を遮るものが少ないので、稜線に出ると、ところどころ眺望の良い休憩スポットがあります。
具体的には5合目以降、1合ごとに休憩&眺望スポットがあるので、それを励みに休みながら登ったり、難しいと感じたら休憩ポイントで眺望のみを楽しんで下山するという選択も出来るので、体力的にはハードな部類に入るが、比較的挑戦しやすい100名山だと思う。8合目の先には避難小屋もある。
トイレはありません。持参した簡易トイレを使うための小屋で用を足します。
謎の人工物。これを超えればひょっとして山頂?
いいえ、まだ9合目でした(泣)
「レブンウスユキソウ」利尻礼文の固有種です。
山頂に到着しました。信仰の山ですね。
礼文島方面。随分低く見えるね。見渡すと他に稚内や天塩の北海道本土、ロシアのサハリン地区などが展望可能です。
登っている時は気が付かなかったが、登山道にオーバーユース調査のカウンターが設置されていた。
なんだコレ!!あのピーマンの仕業か?(笑)キモいわ。
8:20に登山口まで降りてきました。ヘトヘトです。
もちろん、ヒグマには遭遇しませんでした。それどころか、大型獣の気配、臭い、糞、足跡、など一切のフィールドサインはなかったです。
礼文島よりも森が奥深いので、もしかすると、何らかの動物がいるのでは?と思っていましたが、想像以上に静かです。
それでも朝6時頃になると、鳥の鳴き声などが活発となり、生命の息吹を感じます。
はっきりとは見えませんでしたが、ネズミか、リスか、鳥かもしれませんが、小さな小動物が足元から逃げていく様子を目視しました。付近には木の実の食べかすのようなものが散乱している場所もあったので、動物がまったく居ないと言う事ではなさそうです。
鳥は、コマドリとホシガラスを発見しました。ホシガラスは私のそばまで飛んできたので、慌ててカメラを構えているうちに逃げられてしまいました(笑)
一般の方が日の出に間に合うように登るとなると、前夜21時22時の登山開始が必要となるため、あまり日の出にはこだわらず、早くても明け方4時~6時頃から登り始めることをおすすめします。
かといって出発が遅いと、稚内へのフェリー最終便に間に合うか気にしなければならなくなるので、下山後に1泊して、翌朝のフェリーで帰るのが良さそうですよ。
利尻昆布のラーメン。登山後の水分塩分補給にマジで最高!
利尻岳と礼文岳の違いは、その雰囲気にあります。礼文はリゾート観光地の雰囲気が強く、利尻はその雰囲気がありながらも、北海道本土と同じく、そこで暮らしている人々の生活感がにじみ出ている雰囲気を感じました。ご当地コンビニのセイコーマート、自動車の修理工場、パチンコ屋、呉服屋や花屋など。漁業以外の日常が垣間見れた気がします。
私は下山後に稚内に戻り、天塩郡豊富町の原油の温泉で有名なエリアまで車で移動して宿泊し、翌日は大雪山に挑みます。本日もお疲れ様でした。