
【北海道登山記】楽園の島 礼文島(礼文岳)
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
2025年に北海道で登山をする計画を立てていて、お盆時期に羅臼岳の夜行登山をする予定だったのですが、ヒグマによる事故が発生し、そのまま入山規制が敷かれましたため、急遽予定を変更し、ヒグマの出没の可能性が少ない「島」方面の登山と、ロープウェー駅からの旭岳(大雪山)ピストンに行き先を変えて北海道登山を楽しむことといたしました。
(そうしないと妻を説得できなかった)
2025/08/28(木) 20:00頃、新千歳空港に着き、レンタカーを借りる。
そのまま稚内迄、約350km夜通し運転し稚内まで向かう。
宗谷岬で日の出などをカメラに収め、礼文島行きのフェリー8:30始発まで仮眠をとる。
これは稚内で撮影されたエゾジカだ。極端に人に怯えない所は本州の鹿とかわらないが、トナカイを思わせる立派な角や雄大な雰囲気は北海道ならでは。迫力があるなと。こいつに突進されたら人間などひとたまりもないだろう。
それ以外にも、夜間運転時、田畑や里山の方面に目を向けると、野生動物の宝庫だった。目視で確認できた野生動物は、キツネ、エゾタヌキ、オコジョ、エゾリス、海側には恐らくタンチョウも確認できた。
このような動物がうようよ歩いている中、どれだけ探してもヒグマの姿は見なかった。さすがに平地にはそうそう降りてこないということか。
フェリーの中で熊笹アイスを食べて、礼文岳の登山に備える。
この登山の概要
日時:2025.08.28(木)~08.29(金)0泊2日
天候:快晴
メンバー:2名
エリア:利尻・礼文(北海道)
登った山:「礼文岳490m」
宿泊地:車中とフェリーでの仮眠(3時間程度)
ルート:登山口(09:30)・・・旧分岐(10:15)・・・礼文岳(10:45)[休憩 15分]・・・旧分岐(11:30)・・・登山口(11:50)
歩行ペース:標準CT×0.63
累積歩行時間:約2時間5分
累積歩行距離:約8.2km
累積獲得標高 566m
スタート地点までのアクセス:礼文島のフェリー駅でレンタサイクルを借りて登山道まで
ワンポイント:静かなる楽園だった
ここでは、山と高原地図№1「利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒・礼文 」を使用しています。
山と高原地図 利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒・礼文 2025 (山と高原地図1)
遂に「山と高原地図」エントリー№1の地図で登山るする時が来た。
見晴らし最高の楽園 それが礼文岳
海は昆布の収穫時期なのか、潮風に昆布だしの香りが漂う中、レンタサイクルで礼文岳登山口まで向かう。平日の金曜日ということもあってか、登山客は他に見られなかった。
何より、天候は最高だ。
スカッと晴れたリゾート地を自転車で疾走。
礼文島の夏は北海道最北の離島とは思えないほど陽気で、楽園にいるような感覚に陥るほど、島の雰囲気を含めて素晴らしい場所だった。
登山道は樹林帯からのスタート。極端なアップダウンや歩きにくい場所は無い。腰の高さあたりの藪漕ぎや蜘蛛の巣は多い。
直ぐに小高い丘に出ます。
5合目くらいでこの見晴らしです。海に囲まれた素晴らしい景観。礼文岳の周囲は標高の低い樹林帯なので視界を遮るものが無いのだ。
正面の小高い丘が山頂です。直ぐに着きます。
山頂の手前で咲いていた「オオタカネバラ」
山頂に到着!
隣の利尻島が見えます。
とあぁぁぁぁぁ
ピカーーーン
引用:https://blog.goo.ne.jp/vanillaice30/e/bbc59eb1e75fc31c06383f8648517090
突如始まる謎の茶番にお付き合いいただいた、バイクツーリングの方、ありがとうございました。
日本最北端でなにやってんだ(笑)
補給食は、北海道銘菓「ノースマン」
下山後や移動中の食事はほぼ「セイコーマート」北海道のコンビニと言えばセイコーマートだ。あたたかい手作りおにぎりやパンなど、お惣菜に力をいれていて、旅人には助かりました。店員さんがフランクフルト片手に「食べます?」と差し出してきたときは驚いた(もちろん買った)
そういった1コマ1コマが全て思い出となる。
風呂に入り、フェリー出航の時間までビールを飲んで待つ。明日は目の前の利尻岳を登ります。
徹夜明け(仮眠程度)というのもあり、礼文岳への足取りは重かったが、
距離や標高はさほどでもないので、準備運動にぴったりであった。
ゆっくりのつもりが、コースタイム0.6のスピードハイクになってしまいました。
登山者は若い単独女性、老夫婦1組、バイクツーリングの若い男性の方のみすれ違い、バイクツーリングの方は運動靴に普段着だったので、苦戦していたが、高尾山や大菩薩峠、筑波山のように、運動靴でもなんとかクリアできる感じの山ではある(登山靴に越したことはない)
490mという標高もさることながら「山」というより「丘」といった表現が似合う山だと思う。
しかし、山頂周囲の景観を遮るものはなく、最高の見晴らしを楽しめる。
礼文をパスして100名山の利尻を選ぶ人が大半だと思うが、本当に勿体ないと思うので、
利尻に立ち寄る際は、天候が良ければ礼文島にも是非足を運んでいただきたいですね。
昨今のヒグマの話題で、だいぶ心配になっている人も多いと思います。
ここ、礼文島は北海道ながら、ヒグマは生息していないと言われています。
(事例として、北海道本土から泳いで渡り、一時滞在したケースがあるので絶対ではない)
礼文岳を散策した限りでは、動物の気配や臭い、足跡や糞などのフィールドサインは無く、情報通り、中型大型動物は生息しているように思えなかった。蝶々や鳥などが飛び交う楽園の島でした。
登山者でなくても礼文島は是非立ち寄って欲しい場所であります。