
【革靴】ビジネスシューズは何足持つべき?
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
革靴をキレイに履きこなすのは紳士の嗜み。
社会人であれば心得ておきたいところです。
ところで、よく議論される話題に「革靴は何足もつべきか」が、よく取沙汰されますが、皆さんはどう思いますか?
1足で充分!
2足は必要!
3足でしょ!
4足以上は欲しい!
サラリーマンたる者、皆似たり寄ったりかと思いきや、革靴の所持数から考え方に至るまで、個人差があるようです。
勿論、皆さんよく理解した上で、必要な数の革靴を所持していると思いますが、今日はビジネスシューズ、すなわち革靴を何足持つべきか?についての私の考えを真面目に書いていきます。
是非、お読みください。
そもそもスーツ着て働いていませんが?というあなたへ
仕事=スーツというわけでは当然なく、作業着や白衣などで働いている方も多く、業種によって様々なユニフォームがあるでしょう。
しかし、そうは言いましても面接や面談、冠婚葬祭など特別な用事の時にはスーツや革靴を身に着けることは、よほどのこだわりがない限りはあるかと思いますので、この記事は普段スーツで働かれていない方にも読んで欲しいなと思います。
仕事で革靴を履かなくても、週末にYシャツとパンツに革靴というスタイルで休日を謳歌するのもカッコいいと思いますよ。
革靴の平均所持数は1.5足という調査結果
株式会社PR TIMESのアンケート調査によると、男女全体での革靴の平均所持数は1.5足で、1足のみ所持しているという回答件数が最も多いという結果になりました。
うん。納得と言えば納得だし、意外と言えば意外でした(笑)
統計は男女なので、女性が革靴を何足も持ってるケースはそう多くなく、女性が平均を押し下げていました。(0足という方も多かった)
そして、1足という方も、普段用というより冠婚葬祭や必要な場で使うための1足として所持していることが分かります。
したがって、 ”1足はあったほうがいいよね” というのが世論なのです。
これに対し、ちょっと少ないかな?というのが私の感想。
でも実際はこのような調査をすることで、スニーカーや革靴、ブーツやパンプスなどの所持数や、靴に対する意識やリアルな傾向を把握することが出来ます。
ビジネスシューズは何足持つべき?
ここで、私なりの見解を書いていきます。
スーツを着て毎日革靴を履いて出社するサラリーマンの方ならば、2足は所持して欲しいです!最低2足、出来れば3足用意してください。
1足のみというのはナシにしてください。
身なりがだらしなくて良い事は何もありません。
「足元をみられる」という言葉が様々なシーンで使われますが、実際の足元も意外とよく見られています・・・。
髪(髪型)、手先(爪)、足元(靴)は顔よりも見られている気がするし、印象深く残ってしまうから厄介です。
要はそれなりに綺麗な状態で靴を履いて欲しいのですが、1足だとメンテナンスが追いつかなかったり、長持ちしなかったり、綺麗な状態を維持するのが難しいんです。
もともと私(筆者)は1足派でした
私です(笑)
だいたい25歳くらいまでは、私も革靴は1足派でした。理由は生活に余裕が無くてとても革靴を2足も買う気持ちになれなかったからです。
ところがある日、職場の定年前の先輩に
「革靴は2足以上は持った方が良いよ」
と、突然前触れなく言われたのです。
私が1足しか持っていないのを知っていたのか、知らずか、毎日同じ靴を履いていて思ったのか、靴がくたびれていたから言ったのか、ただ1つの教えとして言ってくれたのか、適当な世間話だったかは全くわかりません。
以降、私は2足(プラスαで緊急用に1足)所持するようになりました。
何故、指摘されたのか、先輩は定年で居なくなってしまったので、もはや訊くこともできませんが、衝撃を受けたのをよく覚えています。
2足以上持っていることのメリット
こちらの写真は私の革靴です。
2足以上持っていることのメリット
- いつでも綺麗な革靴を履ける状態をキープできる
- 1足、1足が毎日履かない分、長持ちする
- 濡れても次の日乾かせる
- 長く履けることによって愛着がわく
- 長く履けることによって物を大切にする精神が身に着く
- 複数の革靴があることで場面に合わせた靴を履くことができる
- 気分転換やスタイルに合わせて靴を選ぶ楽しさがある
- コストパフォーマンスに優れている
いかがでしょうか。これ全部事実で私が肌で実感しているところになります。
コストパフォーマンスの概算
革靴 1足 ¥20,000- と仮定します。
1足だと、1年でダメになります(年間コスト20,000円)
2足だと、1足につき2年~3年使えます(年間コスト13,333円~20,000円)
3足だと、1足につき3年~5年使えます(年間コスト12,000円~20000円)
これは実際の経験値から割り出した概算で、所持している靴が増える分、消耗は抑えられるので長く履くことが出来、初期投資が多くても、コストパフォーマンスが多少ではありますが上回ることが十分期待できます。
また、適切なメンテナンスをすれば、2足の運用でも1足あたり4年~5年の使用に耐えられるときもあるので、2足以上の所持はさらなるコスパ向上の可能性も秘めている点でも絶対おすすめだ。1足だけだと、メンテナンスするにも限界がある(修理代が高くついた)
あくまでメリットの1つに過ぎませんが、それ以外のメリットを総合的に加味すると、やはり2足以上はあったほうがイイよね。という結論に至るのだ。その方がスマートである。
革靴の選び方
革靴の選び方は次の通りです。
- カラーで選ぶ
- デザインで選ぶ
- ブランドで選ぶ
- 靴ひも「あり・なし」で選ぶ
- ソールの素材で選ぶ
1つ1つ解説していきます。
カラーで選ぶ
ブラック
出典:Amazon
ブラックはもっともスタンダートかつ王道で万能カラーである。ビジネスシーンから冠婚葬祭まですべてのシーンに合わせられる。ブラックのスーツにもピッタリだ。その1面で、スーツの色によってはベストな組み合わせでなかったり、重く感じたり、黒だけだと飽きを感じたりもする。
ダークブラウン
出典:Amazon
ダークブラウンも王道のカラーである。恐らく2足以上持っている人の多くが、その1足をダークブラウンにしているのではないか。ビジネスカジュアル問わないシーンで合わせやすい。ただし、冠婚葬祭やビシッとしたいとき、ブラックには敵わない。それでも、ブラック以外のカラーで無難なカラーを1つ選ぶなら、このダークブラウンで決まりだろう。
ライトブラウン
出典:Amazon
ライトブラウンも結構人気が高い。グレーやブラウンやベージュなど、少し明るめのスーツなどには、ブラックの革靴よりも、ライトブラウンの方が似合う。業種や職種にもよるが、少しラフなスタイルでも可能なのであれば採用したいカラーでもある。チャラく見えないように着こなすには熟練が必要かも知れない。
グレー
出典:Amazon
ちょっと意外なカラーで、私もまだ履いたことのない色だが、グレーもなかなかアースカラーっぽくて、ビジネスシーンで映えそうだし、渋い選択のように思う。
文字通りグレーのスーツにはぴったりだろうが、ブラックでもスタイリッシュかもしれない。一風変わった色だけに、いつも以上に綺麗にメンテナンスをして悪見えにならないよう注意したい。
ブルー
出典:Amazon
色鮮やかで一見派手なブルーだが、青いスーツにはサラッと合いそうだ。しかも最近はブルーやネイビー系のスーツも人気が高く、着用している人も多いから、意外と出番はあるかもしれない。選ぶのには少し勇気が要るが、青系のスーツでなくても、例えばブラックのスーツでも、足元の青色が差し色として好印象となる可能性は感じた。
グリーン
出典:Amazon
最後にグリーン。当ブログのカラーと言えばグリーン。私個人としても大好きな色だから選びました。果たしてビジネスとして通用するかカジュアルと見られるかがポイントである。もっとも最近では腕時計含む、様々なビジネスアイテムにグリーンが取り入れられるようになっていることもあり、グリーンカラーが受け入れられつつある。
問題はどんなスタイルに合わせるか。唯一グリーンのスーツには合わせられるが、グリーンのスーツを着ている人は極小だ。ところがなんと、私はグリーンのスーツを日頃から着用している(本当かどうかは私のYoutubeチャンネルをご確認ください)ので、このカラーを選ぶことが出来そうだ。
奇抜と捉えられるか微妙なところだが、ダークグリーンの革靴にすれば、ブラックのスーツに差し色として使えるかもしれないので、そこも含めて今後前向きに検討することとする。
デザインで選ぶ
同じカラーでもデザインで印象は大きく変わります。自分の好みの他に、利用シーンで使い分けると良いでしょう。
写真はシューズSHOPフープディドゥより引用いたしました。
プレーン つま先に縫い目やステッチがないシンプルなデザインがプレーンです。ビジネスシーンでも使えますが、キレイ目なファッションやカジュアルのスタイルに合います。
ストレートチップ 写真では少し見えにくいのですが、つま先と靴ひものちょうど中間の位置に横一直線のラインが入っていますよね。これがストレートチップです。ストレートチップはビジネスシューズの最もスタンダートなデザインかと思われます。私もこのタイプのを選びます。ちなみに、2本線が入ったダブルチップと呼ばれるものもありましたね。
ウイングチップ 翼を広げたようなネイティブアメリカンなデザインは、一見上級者向けと思われるが、必ず紳士靴売り場に並び人気も高い。
厳格なビジネスシーンや冠婚葬祭で着用するには難易度が高いが、華やかなパーティーやドレスコードが求められるコンサートやレストランなんかには良さそうだ。
Uチップ 少しローファーに見えるデザインはUチップと言って、つま先からサイドにかけてUを描くようなラインが入っているので、そう呼ばれています。シャープなビジネスシューズの印象が一転し柔らかいイメージを感じさせます。
つま先が尖っていないので、足指が楽なのも良いし、高年齢の方に似合いそうです。
どうでしょうか。同じカラーでもデザインで印象は大きく異なります。
ブランドで選ぶ
写真を載せると量が莫大なので、割愛します。ビジネス用の革靴を選ぶ上で、カラーもデザインも決める必要があるけど、それより「どこで買うか」という問題がある。
紳士服の量販店で選ぶ
紳士服の量販店は、AOKI、青山、コナカ、はるやま、スーツカンパニー、グローバルスタイル などが挙げられます。
量販店だからと言って、質が悪いわけではなく、デザインも質も優れているし、けっこう値段も高いです汗
スニーカーの量販店やスーパー等の特価品コーナーで探せば3,000円~10,000円以内のビジネスシューズも探せるが、一定のデザインや質を求めるなら、少なくても紳士服専門店で買うことをおすすめする。値段は10,000円~20,000円だ。
ファッションブランドから選ぶ
スーツを取り扱うファッションブランドなら、ほぼ確実に革靴も取り揃えています。ブランドのユニークなデザインだけでなく、質感や丈夫さも量販店を上回るように感じます。私はPaul Smith(ポールスミス)やBLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベルクレストブリッジ)などから購入しています。好きなブランドでビジネスに使えるデザインであればどこでも良いと思います。
この2ブランドの価格帯は30,000円~60,000円。
革靴専門店から選ぶ
これが最もおすすめですが、値段が高いです。ただその品質は歴史と共に作られていった本物を感じることができるのではないでしょうか。
リーガル(日本)
山陽山長(日本)
トラサルディ(イタリア)
北島製靴(日本)
スコッチグレイン(日本)
サンダース(イギリス)
リーガルなども含め、結構有名で知られている革製品メーカーもズラリ。
一回、ネットで検索して調べてみて欲しいです。惚れます。たぶん。
価格帯は20,000円~200,000円
紐の「あり・なし」ソールの素材で選ぶ
紐のあるタイプと、ローファーのように紐が無かったり、ストラップやベルトが付いたモンクストラップというタイプの靴があるので、好みのデザインを選ぶと良いでしょう。私は紐ありを選びます。
ソール(靴底)の素材は、革(レザー)、合成ゴム(ラバー)などがありますが、レザーの場合は、靴を形成する木型の音をダイレクトに伝える、心地良いコツコツ・・とした音が聞こえます。一方でラバーは消音または無音に近いです。
弾力があったり走れたりするラバーが、量販店のビジネスシューズで主流になり、疲れにくい事からこちらを履いている人は多いです。
一方でレザーは高級ブランドの靴はこちらがメインであり、この音で良い靴かどうかわかると言われるほど、品質を示す部分にもなっている。
レザーのメリットは、格好よく、足馴染みもよく履きやすい、修理が可能、長く履け愛着がわく。デメリットは、減りやすい、滑りやすい、水に弱く傷みやすい。音が鳴るのは好き嫌いが分かれそうだ。
合成ゴムのメリットは、クッションがあり疲れにくい、軽い、など。デメリットは消耗品で長年の利用には限界あること、フォーマル感がなく安っぽく見えてしまうこと。音が出ないのは好き嫌いが分かれそうだ。
私の革靴はこれです
ようやく、私の靴をお披露目しますw
我が家の玄関で撮影。私は2足所持しています。
本当は3足所持したいのですが、置き場所がなく、下駄箱も靴だらけなので、やむを得ず2足にすることにしました。正確には引退した革靴を1足ストックしており、現在履いている靴が壊れたりした時の緊急用として持っておきます。
尚、撮影だからと言って磨いた状態ではなく、ほぼ1カ月履いて、磨いていない状態でこの感じです。2足以上所持して日頃からメンテンナンスしていると、毎日磨かなくても、それなりの状態をキープすることができるのです。
1足目は、量販店、AOKIのシューズです。色はブラック、靴紐あり、Uチップのデザインのものです。ソールは合成ゴムです。少しVに近いUチップは柔らかさとシャープさのバランスが良く、無難で万能です。履き始めて2年目です。値段は20,000円くらいです。
もう1足が、ブラックレーベルクレストブリッジの革靴。色はブラック、靴紐あり、ストレートチップ、ソールはレザーです。シャープさと高級感があります。値段は35,000円くらいだったと思います。場所を問わず履ける万能感あり。しかも履き始めて4年を超え、コスパも発揮し始めています。
メンテナンスの基本は磨くことですが、シューキーパーも超重要です。履いていない時の形崩れがしないことと、湿気を吸い取ってくれることと、臭いも吸い取ってくれて、天然の木の香りが爽やかに香ります。絶対に持っていてほしいです。
私が使っているのは、リーガルのシューキーパーです。
[REGAL リーガル] TY51 シューツリー(バネ式) 男性用
そこまで高くはないので、本気で検討することをおすすめします。
合わせて靴磨きもしっかりとお願いします。
ビジネスマンの嗜みです。
シュプリームクリーム(写真左)無色透明タイプリキッドクリーム(写真右)こちらはAOKIで購入。
1909 シュプリーム クリーム デラックス カラーレス 100ml [並行輸入品]
シュプリームクリームは、とても評判が良かったので購入してみましたが、以降使い続けています。革靴だけでなく、あらゆる本革製品に使用しています。
革は経年劣化があるのと湿気に弱いので、保護クリームでなめす必要があります。
まとめ
スーツを着て毎日出社をするビジネスマンなのであれば、革靴は2足以上、できれば3足は持って欲しいと思います。
そうすることで、綺麗な状態で靴を履けるだけでなく、長持ちするのでコスト的にも安く済むことにもつながります。
コストは3足くらいでもっともパフォーマンスに優れると思いますが、長く使うにしても限界はあるので、4足以上の場合は、ファッションの幅は広がりますが、置く場所も必要ですし、コストパフォーマンスは下がる可能性があります。
様々なカラー、デザイン、ブランドがあり無限の選択肢があり、奥が深いです。
スーツだけでなく、普段着にも合わせてみて、トータルで楽しんでいただければよいのではないでしょうか。
ではまた!