
登山の心得5か条【覚えるだけ】
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
このブログの標語として掲げている「登山の心得5か条」はもう見てくれましたか?^^
ブログのサイドバーに常時表示しサブタイトル的な意味も込めていますので、
まだの方はチラッとご一読くださいね。
今日はこの ”登山の心得5か条” を少し掘り下げていきます。
安全登山のコツをスパっと解説!
もくじ
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あなたの登山の帰りを待っている人がいます。
登山の心得5か条
1.水は切らすな
「諦めたらそこで試合終了ですよ」と、スラムダンクの安西先生が言っているように、水が切れたらそこで登山終了ですよと言っても過言ではありません。
むしろ、水が切れる前に登山終了となるよう、準備計画を整えるようにしましょう。
水切れは命の危機に直結します。
2.おかしいと思ったらすぐ引き返せ
これも道迷いの時の鉄則です。強引に進んで正規ルートに戻れる可能性よりも、分かるところまで引き返した方が道迷いを避けられる可能性は、はっきり言って高いです。
過去に八ヶ岳で濃霧の中、夜行登山をしたとき、ヘッドライトが役に立たず、踏み跡と違和感だけを頼りに歩きましたが、明らかに登山道を踏み外すと、何も見えずとも物凄い違和感がありますので、そういう意味でも「おかしい!」と思ったら一旦戻るのが吉です。
3.ライトは2つ持て
これは私独自の標語ですが、暗闇で明りが落ちると焦るものです。そんなとき替えの電池やバッテリーも暗闇の中で交換するのは難しいです。月が出ていないと、夜行登山は目を瞑っているかのように真っ暗です。夜行登山をやらない方も、日没までに下山できなかった時に備え、ライトは2つ持ちましょう。
4.ゴミは落とすな
登山を趣味にする方で、ゴミをポイ捨てするほどマナーが悪い人は少ないです。登山は本当にマナーの良い方が多く、嬉しく思います。
されど、山小屋の小屋番をやっていると、小屋で買ったペットボトルや空き缶を平気で捨てようとしてくるひとは一定数居ます。勿論、それは小屋で買った物に限り、山小屋で捨てさせてくれる小屋も多いから分かりますが、基本ゴミは持ち帰りの原理原則のもと、捨ててもいいですか?くらい聞いてもらえるとマナーとしては差し支えないかと思うわけです。
それどころか、私物のゴミを持ち込んで捨ててくる人もいるから困ったもので、そういう判断をされる方に限って、山での緊急時に血迷った判断をしてしまいそうなものである。
5.命も落とすな
最後のまとめとして、命も落とすな、です。
当たり前だが、山から生きて帰るには、何をしなければならないか?何をしてはならないか?常に考えながら行動すること、それはすなわち選択肢の連続。
結局、命を落とさないことを逆算して登山をすることが、心得1~4を遵守する行為に繋がっていくわけで、無事に下山できるのには理由があるわけです。
ひるがえって、無事に下山できないのにはワケがあります。
それは、登山事故を考察することで見つけることが出来ます。
事故が起きる時、決まって5か条がないがしろにされている
事例1
北アルプス縦走中に単独登山の神奈川県の70代男性が遭難 飲み物は飲み切り…疲労により行動不能 県警ヘリで救助 |
新潟県警南魚沼署は21日、南魚沼市の八海山山腹の登山道で19日朝に死亡しているのが見つかった、熱中症かその他の病死とみられる。 |
両方とも7月の猛暑日での出来事で、水分塩分切れによるトラブルだと考察されています。(当ブログの山岳事故考察より引用)
事例2
29日午前11時20分ごろ、新潟県阿賀野市の五頭連峰の山中で男性とみられる2人の遺体が見つかった。新潟県警は服装などから、今月5日に登山に出掛けて遭難した新潟市北区の会社員の渋谷甲哉さん(37)と、小学1年の長男空君(6)とみて身元確認を進める。
親子は5日に出発し、同日午後8時すぎに「道に迷ったのでビバークする」と渋谷さんの父親の秀雄さんに連絡があった。翌6日朝、「下山する」との電話を最後に連絡が途絶え、秀雄さんが阿賀野署の駐在所に相談していた。 県警などは、松平山などを中心に7日から捜索していたが、二次遭難の恐れもあったため遺体が発見された斜面周辺は一度も調べていなかった。29日に2人の遺体を発見した県警ヘリは当初別の案件で出動した後に現場付近を捜索していた。 引用:日本経済新聞記事より |
こちらは助からなかった事例で、記事を見るたびに涙が溢れ出てしまうほど悲しくなります。新潟親子遭難事故と呼ばれる近年の道迷いでは有名な事例です。
この事故の背景については解せない所が多々あるが、それは置いておいて、道迷いに気づくのがよほど遅かったか、道迷いに気づいても引き返さず、強行して進んでしまったことが、取り返しのつかないところにまで及んでしまったのだ。
以上の事例から、
「水は切らすな!」
「おかしいと思ったらすぐ引き返す!」
これが ”ないがしろ” にされていると考えます。
5つが妥当かどうか
当ブログで5か条を掲げたが、登山で気を付けなければならないことは他にも沢山ありますよね。考えただけで10個近くは思い浮かぶのではないでしょうか。
そうです。5つ守っただけでは十分ではありません。
とは言うものの、5か条を10か条とか15か条とか増やしても、頭に入らないどころか全部忘れそうになりませんか?
パッと言えていつでも守れそうな最低限の数として、5つくらいが良さそうだと思い。
自分なりにピックアップしました。
5つなら覚えるだけでOKです。
逆に、この5つが気に入らなければ、自分自身の守りたい5か条をオリジナルで考えて標語にしても良さそうです。
私も当ブログの5か条が完璧だなんて思っていませんので、是非、皆さんの中での5か条を考案していただいて、安全登山を盛り上げてくれたら嬉しいですね。
このブログを始めて6年以上が経ちましたが、登山の心得5か条については初めて記事にしたかもしれません。
登山に限らず何事も、いかに基本を押さえるか。ですよね。
この記事を読んで皆さんはどう思いましたか?ではまた!