ジムニー5ドア 『ノマド』 発表!でも私は3ドアの『シエラ』一択!

ジムニー5ドア 『ノマド』 発表!でも私は3ドアの『シエラ』一択!

2025年2月14日 オフ 投稿者:

車両画像は全てスズキ公式HP(カーラインナップ)より引用しております。

https://www.suzuki.co.jp/car/

 

皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

このブログをご覧いただいてる方は登山やアウトドアを嗜む方が多いと見ているので、恐らくSUZUKI(スズキ)の人気車両、ジムニーをご存じだと思います。

オフロードを走ることを前提としたジムニーは、私達のような登山愛好家にとって身近な存在であり、注目していた方も多いはず。

なんと、遂に5ドアのジムニー『ジムニーノマド』が2025/01/30に正式発表されましたね。

出る出ると噂され、まだかまだかとウズウズしているファン層も多かったようです。

 

今回はジムニーの特徴や私が魅力に思う部分について語ります。

それと、5ドアの「ジムニーノマド」が発表されたことで、かえって3ドアの「ジムニーシエラ」を選ぶ決意が強くなったことをお伝えしたいと思います。

 

心してお読みください。

 

本格オフローダー ジムニーシリーズ

さて、SUZUKI(スズキ)のジムニーシリーズは、言わずもがな本格オフローダーである。

実際のところ、私生活でオフロードを走る人は稀である。

生活圏内に未舗装路がある方や営林署及びその関係者、趣味でオフロード走行をされる方などにジムニーがおすすめされる。

ほんのごく一部のマイノリティな超少数派のために、乗り心地などの快適性を犠牲にしてまでオフロード特性に全力投球した車は他にあるだろうか?

そんな尖った車はそうそう無い。

 

このスマホ全盛期に敢えてガラケーを販売してくれているのと同じように、一部の需要に応えるために存在している車なのだ。

同社の鈴木修会長も「このクルマがなければ生活や仕事が成り立たないお客様が世界にいらっしゃる。その思いだけでジムニーを作り続けてきました」という名言には思わず頷いた。

 

しかし、現実は目論んだ購入層とは違う方々がジムニーのファンになっていきました。

老若男女問わない人気の理由には、潔いほど角ばった車体が格好良さ、可愛いさとして絶大な評価を得ている点がある。

そういった、ルックスの良さが、街乗りでも目を引くことから、オフロードを走らない層まで買い求めるようになったのです。

 

実際、ジムニーに乗っている人のほとんどがオフロードを走らない人だと思ってます。

 

そもそも増産する体制ではないことと、ごく稀な一部の需要にとどまらなくなったことが、納車待ち1~2年後という状態が続いている理由になります。

 

角ばったオフローダーなら、他にも名車がありますよね?

メルセデスベンツのGクラス、JEEPのラングラー、TOYOTAのランドクルーザー、ランドローバーのディフェンダーあたりでしょうか。

これらは、700万~1000万オーバーの超高級車で作業用の車として買うのはおかしい気がするし、そもそも手が出ません(苦笑)

 

私は実際、山岳地帯のオフロードを走りますが、Gクラスやラングラーが、落石の危険がある未舗装路を走ってる所なんか見たことがありません。大きすぎるので崖っぷちでUターンが出来ないですね。私の経験ではステップワゴンでもUターンできず、半泣きしながらバックで崖下りしたことがあります泣

 

このようなマジで危ない道は、

ジムニーか、旧車のパジェロミニとか、小柄で4WDで傷ついても大丈夫そうな車が実際に活躍しています。1000万の高級車が落石で潰されるのは車両保険に入っていれば良いのかもしれませんが、傷を心配するストレスを抱えながら、崖っぷちを走りたいですか?

 

軽自動車スペックのジムニーなら、200万円くらいで買えるので、予算的に手が出せる方も多くなるでしょうし、極端に神経質にならずに未舗装路を冒険できます。

躊躇なく、日常のオフロードを気兼ねなく走れるジムニーこそ、ある意味本物のオフローダーと言えるのではないでしょうか。

ジムニーが「プロの仕事道具」と呼ばれる所以はここにあります。

 

私は登山道の整備、山小屋の小屋番、歩荷などで、営林署(行政)の認可エリアである未舗装路を走ることがあること、子供も大きくなり多人数を車に乗せる機会がほとんど無くなったこと、車を運転するときは、登山やキャンプ、車中泊などアウトドア利用がほとんどであるということ、そしてジムニーを知り、そのコンセプトに共感できたことから、私がジムニーを買わない理由は見当たりませんでした(笑)

 

ちなみに、今はホンダのステップワゴンに乗っており、2010年から2025年まで、走行距離は10万キロだが、実に15年間も大切に乗り続けたわけだ。

そんなステップワゴンを、落石や木の根が蔓延るオフロードを突っ切るものだから、ボロボロなのです泣 オフロードに強い車種に乗り換えたいです。

 

 

ここでようやく、ジムニーの外観の紹介になりますが、

引用:SUZUKI

ジムニーには3つのラインナップがあり、この写真は軽自動車のジムニー。

 

 

引用:SUZUKI

そして、こちらは登録車(普通車)のジムニーシエラ。タイヤ周りのオーバーフェンダーを見ていただければわかると思いますが、僅かなサイズアップと排気量が軽自動車規格をオーバーするので、こちらは普通車両です。

とはいえ、3ドアで4人乗り、車内空間もほぼ一緒であることから、サイズ的には軽自動車寄りではあります。

逆に、この小柄なサイズで1.5リッターなら、意外なパワフルさにも期待できる。

(パワーに関して、賛否が分かれているから、個々の感じ方に差があるのだと思う)

本来の悪路走行を想定した10km~60kmキロ領域までの低速トルクが強い車であり、逆に100kmオーバーの高速走行などになると、音がうるさいとか伸びが悪いとか言われることがあります。

 

私個人が感じているジムニーの外せない重要なコンセプトの1つに ”カラー” がある。

上記の写真、同じ緑系でも大きく異なる”キネティックイエロー”と”ジャングルグリーン”

いわば、シグナル(信号)かステルス(隠密)か。

派手なキネティックイエローは、自らがシグナルとなり、アウトドアフィールドで自分の車を見つけやすいという利点があり、緊急時に役立てることが出来る。目立つ。というカッコよさがコンセプトカラーであるキネティックイエローである。この色は街中でもそうそう見かけない色だから、極めてお洒落である。

一方で、深緑色のジャングルグリーンはアウトドアに溶け込むステルスとして、風景に違和感を与えないプロ仕様を感じさせてくれる。自衛隊のジープ車両の迷彩カラーのようで本格的アウトドアな雰囲気を醸しており、その渋さがカッコいい。

と、他にも豊富なカラーラインナップ(シエラで2トーンカラーを除き8色)があり、選ぶ楽しさと、カラーに合わせた外装カスタマイズなどが、購入意欲や所有欲を抜群に満たしてくれる。

引用:SUZUKI

見た目のかっこ良さだけではなく、オフロード特性の実用面においても優れている。画像はジムニーの代名詞である ”ラダーフレーム” である。

これは重さはあるが、頑丈な足回りとなり、このラダーフレームとリジット式サスペンションが凹凸のある悪路を走りきるための構造として説明がされている。

誤解されがちだが、悪路走行耐性に堅牢なのであって、車体そのものは他の車と比較して特別頑丈という事ではないので注意が必要。

ボディの頑丈さや正面側面衝突に対する安全性は、ランドクルーザーなどのほうが価格差も然り絶対に上手だと判断しますが、やっぱり車体の大きさ(特に車幅)や重量がネックで、ガードレールの無い未舗装路の狭い崖などはこのクラスは危ないです。

想像つかないかもしれませんが、ジムニーのような軽量小型のオフロード仕様だからこそ、辛うじて進む気になれる ”酷道” があるんです!

 

 

ここまでがジムニーと、ジムニーシエラという2ラインナップである。

ここに満を持してジムニーノマドの登場だ!

引用:SUZUKI

巷ではもうめちゃくちゃカッコイイ!お祭り状態である。

それもそのはず、1/30販売開始から4~5日で注文停止となるほどの受注があったようだ。

赤のカラーも斬新で、後部座席の窓が増えることで見た目的にも随分グレードアップした豪華な印象を持ちます。率直にカッコいいです。

「ノマド」というネームは遊牧民という意味を持っており、ジムニーのイメージに合っていて、とても素敵ですよね。

 

今回の5ドアのコンセプトは、これまでのジムニーの路線とはずいぶん違うな。と私は感じました。

一言で言うと、新しい購入層の獲得。といったところでしょうか。

 

デザインは非常に好みだけれど、オフロードは走らない方、家族が居て乗り降りしずらいし、運転席側を倒して後部座席に乗ってもシートが硬く狭いので遠出は厳しい・・これがクリアできたら買うのにな。といった層をターゲットにしているように思います。

この点、これまでのジムニーコンセプトを容認している人からすれば、あまり重要ではないのでは?

 

悪い意味で、中途半端と思ってしまいます。

とは言うものの、人を乗せるならメリットはあります。後部座席がシエラに比較して席のゆとりと、シートの柔らかさが向上し、高速道路の走行安定性は向上したということですから、ファミリーでどうしてもジムニーに乗りたいんだ!というユーザーの願いは叶えていると思う。

 

最小回転半径がジムニーシエラで4.9m、一方ノマドで5.7mと、車体が長くなった分取り回しで大きく劣る。5.7mは私の乗っているミニバンのステップワゴンと同じだ。

ステップワゴンは8人乗れるが、ジムニーノマドは5ドアになったものの、4人乗りと言う点ではシエラと変わらない。

後部座席のシートが分厚くなり、座り心地が快適になった代わりに、折りたたんでもフラットにはならず、荷物仕様、車中泊仕様にするときにやや不便である。

排気量や馬力はシエラと同じままで車体が約100kg重くなったので、パワーの面で少しもっさりしてしまうだろう。燃費もリッター1km程度劣る。

完全オフロード重視の実用面で評価している私からすれば、このわずかなデメリットを享受するくらいなら・・

むしろ、これではっきりした。私はジムニーシエラ一択だな。と。

ジムニーノマドも魅力ですが、「プロの仕事道具」というよりは、家族で乗れるお洒落な乗用車的な雰囲気になっている。これはこれで良いのですけどね。

 

 

引用:SUZUKI

うん。確かにカッコいい。悩ましいほどカッコいいけど、こういう街乗りでいいなら、

ノマドでなくても、ステップワゴンとか、三菱デリカD5の中古とかで充分楽しい気がする。

 

引用:SUZUKI

本当にこのような道を私も走るので、取り回しの良い4WDに乗りたい・・。

ということで、私はシエラのMT車(マニュアル車)一択です。

では軽自動車のジムニーでも良いのでは?という声もありそうですけど、長距離運転も多い私は軽自動車という選択肢はもともとなく、乗るなら登録車(普通車両)と決めているので、ジムニーシエラが買えないのであれば、ジムニーノマドにするか、全く別の車両にするかなどの選択になります。

 

 

私は自宅のトイレとリビングと車の運転席が最も落ち着くお気に入りの場所だから、どうしても好きな車に乗りたい。

ジムニーはノマドを出すことで、シエラが無くなるかとも心配しましたが、どうやら、シエラはそのまま販売されるようです。よかった。

ターゲットや購入層が違いますから、シエラも無くては困ります。別物と捉えた方が良さそうです。

それと、ジムニーのラインナップは価格順に松竹梅で言い表すことができそうですね。

 

松 ジムニーノマド 約270万

竹 ジムニーシエラ 約200万

梅 ジムニー    約170万

 

「うな重」でもそうですけど、松竹梅で最も売りたいものを「竹」にセッティングすると多く売れるという心理的戦略があるようなのですが、自動車に当てはめられるのか疑問もあるけど、ひょっとすると、SUZUKIはシエラを一番売りたいのかな?と思わなくもない。

ジムニーノマドはインド生産の輸入販売であり、ジムニーとジムニーシエラは国内生産ですからね。

ジムニーノマドは安いと評価されていますが、他ラインナップと比べると高く感じる・・・・

 

私はジムニーノマドがすぐに受注停止になることは、SUZUKIは完全に計算済みだったことだと思っています。ビジネスとして、狙い通りの展開なのではないでしょうか。話題性も十分、納期が数年あっても待つファンは多く、デザインもさることながら、ほどよい希少性の高さと根強い人気は当面ブレないものと考えます。

唯一無二と言っても過言ではなく、代わりがなかなか無いからですね。

新車で買ったのならば、できれば20年くらいは乗りたい。

ノマドの台頭で、逆にシエラが買いやすくなるでしょうから、良さそうなタイミングがあればすかさず注文するかもしれません。ではまた!