「AI面接で聞かれること」

「AI面接で聞かれること」

2025年2月7日 オフ 投稿者:

今や様々なサービスや業務がAIに置き換わろうとしています。

レジ会計やビジネスホテルのチェックインなどは無人が多いです。

 

単純作業のほとんどがAIに置き換わることについて、にわかに認めがたいが、

人口減少も相まって、対応に迫られてるのも事実。

 

首記の件、企業の採用面接が単純作業かはわかりませんが、

その面接もAIが代わりに行うサービスが広がってきていること。ご存じでしたか?

 

中年のトレイルランナーの皆様は、働き盛りの方が多いでしょうから、

これから面接を控えている方は少ないかも知れません。少ないのかも知れませんが、レース会場に向かうシャトルバスの中の選手同士の日常会話の中で、転職活動中だとか、これから面接を控えているだとか。

 

そのような話が漏れ聞こえてきたことが何度か有り(めっちゃリアルw)

ひょっとすると、これからの人生の中で「採用面接」という機会が訪れないとも限りません。

だからこそ、最近増え始めているAI面接について知っておいて損はないかと。

 

ということで、AI面接について考察してみました。

この記事を読んでおけば、いざAI面接となったときにも慌てず対策をして備えることが出来ます。

 

AI面接で聞かれること

コロナ禍をきかっけに、面接も会場まで足を運ばずに、パソコンやスマートフォンで遠隔で行うリモート面接が主流になってきたことは聞いていると思います。

確かにリモートは集団への説明には効率的で便利かもしれませんけど、顔は見えているとはいえ、相手の表情や雰囲気はイマイチ伝わらず、採用面接には微妙なのではないか。

そこで、同じく遠隔であっても相手の資質を定量的かつ公平に把握する手段として台頭してきたのがAIによる面接だ。

 

ビジネスニュースなどを読んでいて、プレスリリースを含めよく見かけるのが、

AI面接「SHaiN」というサービス。

(社員(しゃいん)というネーミングが・・・・w)

 

今日はこのSHaiNというAI面接について掘り下げていきます。

「SHaiN」とは株式会社タレントアンドアセスメントという、人材採用コンサルティング会社が提供する、スマートフォンやタブレットで行うAI採用面接サービスである。

株式会社タレントアンドアセスメント

スマホやタブレットからAI音声で質問されることに回答するので、相手が人ではなくAIという違いはあるが、質問内容などは一般的な面接と同じです。

特徴として、面接官の経験による感覚や好き嫌いなどの個人的な感情に頼らず、一律的な面接が担保されるという点である。

面接者の回答はテキスト化され、”言った言わない” になりにくく、面接後の振り返りや評価も的確に行えそうだ。

 

質問は、企業の新卒採用面接であれば40分~60分の間に200問程度の質問が行われる。質問の内容や量は、企業や職種、雇用形態などによって当然変わってくるでしょう。

ここで押さえておきたいのは、質問の量は想定以上にかなり多い。

 

評価ステータスは、バイタリティ(行動力)、イニシアティブ(率先力)、柔軟性、感受性、自主性、計画力、理解力、表現力、ストレス耐性が表示され、これらが点数ないし、グラフで個々に見比べることが出来る。

これは高得点出すのは難しそうだ。慣れ不慣れで差も開きそうなので、AIで行うことは果たして良いかは判断が難しい。

意外かも知れないが、表情や話す速度、活舌、説明の矛盾などの評価もされる。

したがって、ごまかしは利かない。

 

採用や合否を決めるのは、AIではなく、人間です(笑)

最終ジャッジは人間だとは言え、AI面接で採用される層と、対面による面接で採用される層が、変わってきそう。(極端に不相応な人材はどちらにしても落ちるだろうという前提)

一見、良さそうな人だが、実はサイコパスみたいな危険人物をAIが察知してふるいにかけられたら便利かもしれませんw

 

肝心の質問内容だが、過去の実績、経験、苦労したこと、頑張ったこと、失敗から得た教訓など、これまでの経験値に触れる質問が主なる内容で、これはこのAI面接サービスに備わった標準的な質問内容であり、プラスで会社として聞きたい事を最大で10問程度加えられるシステムになっている。志望動機などがそれに当たる。

詳しい内容はサービス利用者しか知り得ないが、インターネット上の口コミなどでは上記がまとめられていた。

評価ポイントのバイタリティ(行動力)、イニシアティブ(率先力)、柔軟性、感受性、自主性、計画力、理解力、表現力、ストレス耐性、はかなりの設問数が必要だと思うし、その内容も一律にしないと精度や公平さを保てないと思うので、国家試験さながら、一定のパターンではありそう。

となると、対策のしようはある。

 

おしなべて、前職や学生時代に取り組んだことや実績を、正しく正確に、簡潔に、明瞭に、誠実にまとめ上げておけば、まずここまでは最良だと思う。

ごまかしは利かないので、あとは内容次第だ。自分の全てを評価してもらおうじゃないか。

AIゆえ、淡々と進むイメージを持つが、意外に「具体的には?」「なぜ、そう思いましたか?」「今の回答を更に詳しく教えていただけますか?」

など、深堀りする質問や追いかけがあるという。困りますよね(笑)

しかしながらここに、誠実さや矛盾点などを判断するロジックが隠れていそうだぞ。

 

 

メリットとデメリット

AI面接、個人的にも面白そうで興味深い内容でしたね。

明確なメリットデメリットがありそう。

 

メリットは、

・ブレない統一基準で人材採用が出来、適材の採用で入社後の活躍への期待と離職の低減を見込める

・時間や場所にとらわれずどこでもできる

・面接官などのリソースを軽減出来、採用活動の労力低減が期待できる

・能力の高い人材採用に期待が出来る

・これからの若い世代ならAI面接に対する抵抗も少ないと考えられる

 

 

一方、デメリットは

・費用がかかる

・統一基準だとしても、そもそもAIが評価する精度と信頼性は未知数

・職場の様子や同僚の顔、企業文化が伝わらない

・対人によるプレッシャーに強い人材が欲しい場合に発掘しにくくなる

・マナーなどの所作や立ち振る舞い、その人の持つオーラ(個性)が伝わりにくい

・容姿や身だしなみが伝わりにくい

・AIが高採点した人材が、入社後そうでもなかったときのギャップがショックかも

・AIを活用した場合の採用基準を事前に取り決めておく必要がある

・採用した責任の所在という点では、「直接会って面接しておけばよかった」という後悔もありうる

 

デメリットも確実に存在します。

安易に楽をしようから面接もAIにしよう。ではダメで、真剣な考察が必要だ。

人口減少と人手不足で、採用も大変な時代なので、ミスマッチの起きにくい効率的な採用活動ができるといいですね。

 

また、面接を受ける側も、これからはこのようなAI面接が生じることも想定しつつ、しっかりと対策を事前にとっておいてください。

AIの質問で、

「で、何曜日から来れますか?」

「えっと、次の月曜日から・・」

「じゃ、それでよろしくお願いします」

これで終わったら大爆笑ですけど。

 

何かとAIや半導体などが注目されていますが、AIの産業はこのまま我が国のキーインダストリーになるのであろうか。ではまた!