高島平ロードレース・ハーフマラソンが48年の歴史に幕を閉じたことについて
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
年始早々に、陸上業界がザワつくニュースが飛び込んできました。
トレイルランナーでも、陸上競技や平地マラソン、ロードレースに精通する方であれば既に知っている内容かも知れません。
なんと、ロードレースの伝統「高島平ハーフマラソン(旧 高島平壮年ロードレース)」が令和6年10月6日の第49回大会を最後に実質的な廃止という形で幕を閉じることとなったようだ。
この昭和感あるポップなお知らせが老舗感と物悲しさを感じさせる。
高島平ロードレースと言えば、10kmの制限時間は55分、ハーフマラソンの制限時間は1時間40分と、
ファンランナーや初心者ランナーを含む多くの一般市民ランナーが到底太刀打ちできない参加要項となっており、まさにそれがロードレースと言う名に敵うガチレースと言う印象。
市民ランナーでも、高速ランナーか或いは現役陸上部の高校生大学生か実業団選手が出るレースなのでしょう。私が出たら最下位争いかも知れない(笑)
道路を挟んだすぐそばの敷地に陸上の名門、大東文化高校・大学があるが、練習を兼ねる大会として重宝されていたとも考える。
加えて同レースは、昭和52年に第一回目としてスタートさせてから、50年近く開催し続けてきた老舗の大会であり、瀬古利彦、増田明美、川内優輝などの一流アスリートを輩出したレースとしても知られています。私の年齢よりも長い歴史を持つ大会だとここで知る。
瀬古利彦
出典:システムブレーン
増田明美
出典:システムブレーン
川内優輝
レジェンドやん!
と思ったら、このことについて、川内選手本人もXでコメントをしていました。まさにタイムリー。
Xで #板橋区高島平ハーフマラソン の中止が話題になっていたのでHPを確認したら、本当に中止(実質廃止)が発表されていました。
中止は再開発等も理由に挙がっているのでやむを得ないと思います。
ただ今年あと1回だけ開催して50回で幕を閉じて欲しかったなと思いました。
引用:川内優輝選手のX投稿より
川内選手はすぐ隣町の埼玉県庁で過去勤務していたこともあり、地元に近い感覚もあったことでしょう。
出場したことがない私が言うのも大げさかもしれませんが、
生まれ育った地元開催地で、このように長年愛されてきた大会が無くなってしまうのは、とても悲しいと感じ、ぽっかり穴が開いたような寂しさを覚えます。
陸上部時代、付近の新河岸陸上競技場や同じ高島平にある赤塚公園とその周辺の道路を活用した区の駅伝大会など、たくさん走ってきたことの思い出がよみがえります。
部活動の延長でOBから高島平ロードレースに誘われたことがあったのですが、高校卒業後は陸上を続けるつもりは無かったため、断りました。
今思えば、1回くらいは出ておけばよかったな・・・・。
ところかわって、主催の公益財団法人板橋区スポーツ協会からの声明はこちらです。
大会運営協力団体・協力者 各位
「板橋区・高島平ハーフマラソン」中止のごあいさつ平素より、公益財団法人板橋区スポーツ協会の事業活動に対しまして、多大なるご
理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
「板橋区・高島平ハーフマラソン」は、公益財団法人板橋区スポーツ協会が主催者
となり、板橋区が協力団体、一般社団法人板橋区陸上競技協会が主管として、開催し
てまいりました。中略
一方、現在、板橋区においては、都市再生を目的に高島平地域のまちづくり計画を
進めています。この計画では、本大会の周回マラソンコースの一部が使用できなくな
ることや、長期間にわたり、高島平駅周辺において整備工事が実施されることが予定
されています。
このことから、その他の大会運営上の諸課題等を含め、総合的に勘案した結果、令
和7年以降、「板橋区・高島平ハーフマラソン」の中止を決定させていただきまし
た。
都市再生のまちづくり計画にかかわる再開発で、一部コースが長期にわたり使用不可に。
ということを主な理由として掲げられていますが、後半に書かれている「諸課題等」とありますように、大会を続けるための課題が他にも色々あって、このタイミングで終わらせたかったのかも知れません。
トレランの大会もそうですが、開催にあたり、道路の確保、地元の理解、選手の確保、諸経費、スタッフ並びにボランティアの確保など、たった数時間のイベント開催のための労力が並大抵ではない。
そう捉えると、ここまで開催してくれたことへの感謝をしつつ、中止(廃止)についても静かに受け入れるべきなのかも知れない。
今後、レースが淘汰されていく予測についてはこちらにも書いています。
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板橋区が誇るフルマラソン、板橋Cityマラソンは無くならないで欲しい。。
ではまた!