【100レース】トレイルランニング大会カタログ【保存版】

【100レース】トレイルランニング大会カタログ【保存版】

2024年3月8日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

トレイルランニングの大会に参加されている皆さんは、どのようにレースを探し、選んでいますか?

 

ランネット(RUNNET)でレース検索?

はたまた、大会で配布された他レースのパンフレットを目にしたり、友人、知人からの紹介や口コミで知ることもあるかと思います。

しかし、ベースはインターネット検索がメインとなるはず。

だとしても、数あるレースを調べきれないでしょうし、ある程度情報をまとめているサイトやブログを参考にすると手っ取り早いと思ったので、

私が知っているなるべく多くの「トレイルランニング」の大会を、年間計画に落とし込みながら紹介していきたいと思います。

これは、もはやカタログです。

間違いなく、参考にしていただけると自負しています。

 

ということで、100レース以上のトレラン大会カタログとなりますが、ただ存在する大会名を並べるのではなく、

東京在住のランナーが、遠征も視野に入れ、なるべく幅広い距離都道府県地形などのバリエーションに富んだ経験をすることをコンセプトに、ルールや運営会社まで意識した上で、

人間一人が全レースの出場目標を立てられる ”カタログ” となっています。

 

それでは、見ていきましょう。

もくじ

  1. レースが乱立することの良し悪し
  2. 10年計画で100レース制覇するという夢
  3. 走力レベルに応じたお勧め度
  4. 大会カタログ 100レース+α
  5. 自分の人生もトレラン業界も状況は変わる

 

レースが乱立することの良し悪し

普段、人の訪れないようなマイナーなトレイルにも、このようにレースイベントが開催されると、1000人規模の熱狂に包まれる。

マラソンと異なり、トレランは山に入るので、地元の理解、事故や環境への配慮、スタッフの確保に至るまで、開催までのハードルが圧倒的に高い。

だからこそ、トレイルランニング大会を主催する運営関係者やスタッフには常に感謝が絶えない。

 

トレイルランニングといえば、2010年頃から一気に大会数が増え、普及していったことを覚えているだろうか?

私がトレランを始めたのは2016年。

この頃、鏑木毅選手や、石川弘樹選手、福田六花選手、相馬剛選手などの、著書や雑誌などの文献をよく読んでいたのだが、共通するメッセージの中に、

「これからトレイルランニングの大会は淘汰されていく時代を迎える」

といった旨の表現があったのだ。

こう考えると、トレラン人気絶頂時に始められた私は幸せ者だったのかもしれない・・。

 

そして、この方々の予言?通り、今それに近い状態になっています。鏑木選手らは様々なレースに参加したり、主催したり、コースプロデュースする中で肌で感じ取っていたのだと思います(相馬選手は事故でお亡くなりになられております)

大会が増えることによる環境破壊や人身事故のリスク。運営母体が増えることによるトレイル整備や安全管理の差やバラつき、そして流行の落ち着きによる競技人口の減少とそれに伴うボランティアスタッフの減少や高齢化。

引用:Snow naviさん

トレランの大会は長時間。過酷な山中で待機する大会スタッフを集めるのは至難。

コロナ禍の到来でそれが一気に表面化しました。

 

多くの関係者、ランナー達も、考察されています。

トレイルランニング/スカイランニングの大会の淘汰

そして、ここからが本題です。

すでに関係者は気付き始めていますが、この

トレイルランニング/スカイランニングの世界

でも大会の「淘汰」が始まっています。

 

今まで開催していた大会が中止になるという

ケースも出始めました。参加人数が伸び悩み、

予算が厳しくなり、続けていけないといった

ケースでしょう。特に民間企業がビジネスとし

て介在している大会なら、利益が出ないから

中止という判断は必然です。

引用:計測工房社長・藤井拓也のブログ

 

大会中止の理由

そもそも誰のため?
コロナ禍で多くの大会が中止になり
マラソンの大会、トレランの大会の在り方が
問われるようになってきています。
中略・・・

全国各地でこういう現象が起こってきているんですよね。

大会で儲かる時期は過ぎたかな。

マラソンブームも去り魅力ある大会だけが残っていく。

そんな感じですかね?

引用:アスリートな薬剤師のリトリートブログ

発信力のある方々は、このような話題や問題にも触れている印象があります。

日本におけるマラソンランナー人口は約1000万人と言われ、それに対する大会の数は約2500。

対するトレイルランナー人口は約40万人と言われ、大会の数は約400。(2024時点でトレラン人口は20万人まで減っているという情報もあります)※当ブログ調べ

マラソンも、トレランも競技人口に対する大会の数が多すぎる。特にトレラン!

 

これはまさに、アスリート薬剤師さんのおっしゃる通り、

人気や魅力のある大会だけが残り、それ以外が淘汰されていく時代なんだと思います。

 

私としては、人気のないローカルな大会も、非常に魅力なコースや大会だったりするので、どんどん大会が減ってしまうのは寂しく、なんとか減らないで欲しいと切に願っているところです。

とは言いましたが、繁栄と衰退を経て、本物のトレイルランニング大会というものが根付いていくと考えることも必要でしょう。

 

 

10年計画で100レース制覇するという夢

この先、レース開催がどのように変化していくのは予測不可能。淘汰が進むか、エントリー費が高くなるか、どちらも起こりうだろうが、たくさんのレースに出るという夢は難しくなってくる可能性もある。

ならば、なるべく早いうちに色々なレースに出てみたいという夢を実現すべく、

「10年間かけて、コースの異なる100レースを制覇する」

という夢を掲げてみました。

 

紹介するのは「112」レースあります。ですが、平地マラソンや競技性が主ではないイベントも含まれるため、純粋なトレイルランニングレースは「100」レースということになります。

10年かけて、100レース以上を走る。すなわち、年間10レース以上をエントリーすることになります。

 

目標ではなく ”夢” と表現する理由は、無理に成し遂げようとしていないことにあります。

年間10レースは何度か経験したことがありますが、予定レースが同日に重なったり、仕事や家庭の外せない予定と重なったり、怪我や疲労が抜けていなかったり、体調不良だったりと、レースまでに調整することが出来ないアクシデント遭遇率が高いです。

あとは、費用も嵩むため、我が家では家計から捻出できない可能性もあります(笑)

 

ただ、夢やカタログとして紹介するのは全然アリかと思いますので、

コンセプトまで練り上げられた年間出場レースカタログとして、楽しんでみてくださいね。

保存版です。

 

 

走力レベルに応じたお勧め度

早く大会カタログ見せて!という声が聞こえてきますが、ランナーのレベルは様々ですよね。

このカタログは果たしてどのようなレベルのランナーに向けたものなのか。どのような思考(指向)のランナーに向いているのか。先に4段階で説明しておきます。

 

初級ランナー 【お勧め度★☆☆☆】

これからトレランを始めようと思っている方、ショートコースなら完走目指せる方。地元でちょっと楽しめればよいかなと思うレベル。

 

中間層ランナー 【お勧め度★★★☆】

ショートは問題なく走れ、ミドルもなんとかこなせる。トレランは旅行として楽しみ、仲間との交流や温泉、グルメも楽しみたい。ロングはとりあえず完走出来ればよいかな~?と考える方。

 

中級ランナー 【お勧め度★★★★】

ロング100㎞までならなんとかこなせる。100マイルが視野に入ってくるレベル。レースは数をこなしたい、色々なレースに出たい。順位は中位でも構わないが、あわよくば、上位を狙ってみたいスポーツマンとしての意識もある方。

 

上級ランナー 【お勧め度★★☆☆☆】

レースでは上位常連。目標を絞り込んでレースまで調整する方。日本代表~上位1割くらいまでのレベル。

 

中間層はもっともランナー人口が多いボリュームゾーンだと考えていますので、中級ランナー含む多くのランナーにこのカタログはお勧めできます。

必ずしも走力と合わせていない分類で完全に独断と偏見ではあるが、出場計画にも落とし込んでおり、

どのような楽しみ方をするかという点も含めて、中間層~中級レベルのランナーにお勧めできることを意識したカタログになっています。

道場破り的な意味合いで上級ランナーでも勿論良いのですが、レースの数が多すぎて勝つためのレースに向けた調整どころではないので、ちょっと目指すところが違うかな。と感じます。ただ上級でも勝負はこだわらないのであればお勧めします。

お勧め度に合致しない方も「こんなレースがあるんだ」という意味では参考になると思いますので、中間層、中級ランナー以外の方も是非ご覧ください。

 

 

大会カタログ100レース+α

10年間かけて100レース全部制覇するためのロードマップを表にします。

コンセプト、開催月、大会名、距離、地域を載せていますので参考までに。尚トレイルは日々状況が変わるため距離やコース変更や中止、廃止になることが多々あることをご了承ください。

(大会名をクリックすると大会HPを確認することが出来ます)

① 半島横断トレイルジャーニー

3月 小辺路トレイルジャーニー 28km 奈良県
3月 三浦半島横断トレイル 40km 神奈川県
4月 京都1周トレイルラン 28km 京都府
5月 阿蘇ラウンドトレイル 120km 熊本県
9月 世界ジオパークトレイルラン 60km 兵庫県
9月 信越五岳トレイルランニングレース 110km 長野県
10月 峨山道トレイルラン 77km 石川県
11月 奥三河パワートレイル 70km 愛知県
11月 熊野古道トレイルランニングレース 61km 三重県
12月 伊豆トレイルジャーニー 70km 静岡県

【コンセプト】日本が誇る数々の半島を踏破するレースを中心に構成。必然的に遠征も多くなり旅RUNとしてはうってつけ。山にも海にも囲まれるアドベンチャーシリーズだ!横山峰弘選手プロデュースの小辺路トレイルに始まり、鏑木毅選手プロデュースの伊豆トレイルに終わる、トレランの歴史も味わい尽くす粋な組み合わせ。途中に信越五岳や奥三河パワートレイルなど石川弘樹選手プロデュースの過酷なレースもしっかり存在し、走り応えは抜群。むしろ、レース間の調整は困難を極めるぞ。志摩半島、三浦半島、九州、能登半島、伊豆半島などを横断!千葉の房総半島だけはスケジュールの関係で入れられず断念。これを走り切れれば、翌年、翌々年にMt.FUJI(旧UTMF)出場の足掛けにしても良い。

 

 

② OSJトレイル

3月 OSJ新城トレイル 11km 愛知県
4月 東丹沢宮ケ瀬トレイル 32km 神奈川県
5月 ぶどうの森トレイルラン 22km 岐阜県
5月 OSJ奥久慈トレイル 61km 茨城県
6月 OSJ山中温泉 80km 石川県
7月 OSJ ONTAKE100 100km 長野県
8月 OSJ MAHIRUSANCHI 50km 秋田県
9月 OSJ安達太良山トレイル 50km 福島県
9月 OSJ王滝ダート 42km 長野県
10月 OSJ KOUMI 175km 長野県
11月 OSJ KAMI 112km 兵庫県

【コンセプト】パワースポーツが主催するOSJシリーズの年間チャンピオンシップにフルで参加するとこうなる。もう見ただけで鳥肌が立つ過酷さ。想像しただけで震えも止まらない。距離が長いだけでなく標高差もあり、10月のKOUMIなんかは同じルートを何周も何週もしなければならず、無事ゴールできる自信は私には無い。これが完走できる実力があるのであれば、100マイルのMt.FUJIも問題なく完走できるだろうし、最難関クラスの上州武尊130、信越五岳160含む日本の全難関レース行けるのでは?とさえ思ってしまう。ガチ上級者向け。4月のNESチャンピオンシップの東丹沢レースと5月のぶどうの森トレイルランは箸休めだ(笑)

 

 

③ KTFトレイル

3月 南伊豆トレイルマラソン 20km 静岡県
4月 善光寺ラウンドトレイル 20km 長野県
5月 経ヶ岳バーティカルリミット 21km 長野県
6月 モントレイル戸隠マウンテントレイル 20km 長野県
6月 黒姫トレイルランニングレース 42km 長野県
7月 志賀高原マウンテントレイル 40km 長野県
8月 野沢トレイルフェス 27km 長野県
9月 木曽駒 JAPAN ALPS スカイレース 30km 長野県
10月 志賀高原エクストリームトレイル 55km 長野県
11月 科野の国ラウンドトレイル 32km 長野県

【コンセプト】北信濃トレイルフリーク(KTF)が運営。山田琢也選手がプロデューサーとして携わるトレランシリーズ戦。土曜日開催や、サッと走って帰ってこれる開催時間や距離のレースが多く、ちょうど良い山遊ができるぞ。このようなコンセプトからも運営のセンスの良さを感じる。初心者にもおすすめです。長野県オンリーになるので、変化を付けるためにKFCの南伊豆トレイルを追加した。

 

 

④ SKYトレイル

4月 果物の里いしおかトレイルラン 50km 茨城県
5月 上田スカイレース 18km 長野県
5月 たかやしろトレイルランニングレース 12km 長野県
6月 奥信濃100 100km 長野県
7月 北丹沢12時間山岳耐久レース 44km 神奈川県
7月 THE 4100D 野沢温泉トレイル 65km 長野県
8月 竜王スカイラン 20km 長野県
9月 蔵王スカイラン 25km 山形県
10月 八ヶ岳トラバース 35km 長野県
11月 魚沼アルプススカイレース 20km 新潟県
12月 見延山七綿山 修行走 36km 山梨県

【コンセプト】NASA(長野県スカイランニング協会)、松本大選手率いるJSA(日本スカイランニング協会)、ISF(国際スカイランニング連盟)などが開催及び認定するレースを中心に集めた。スケジュールの関係で全てのスカイレースは入らなかったので、関わりのないレースもいくつか入れている。年度によってもスカイジャパンシリーズ戦として選定されるレースは変わるので、状況により変更も視野に。スカイランニングとは、トレイルの中でも高標高や標高差の激しいアップダウンが顕著なものを差し、競技性も強い。距離以上に辛さを感じるレース展開となることだろう。

 

 

⑤ FUN TRAIL ハセツネ

2月 三郷シティハーフマラソン 21km 埼玉県
3月 ハセツネ30 30km 東京都
4月 あやべ水源の里トレイルラン 50km 京都府
5月 FUN TRAILS 皆野 50km 埼玉県
6月 スリーピーク八ヶ岳 39km 山梨県
7月 月山山麓ウルトラマラソン 75km 山形県
10月 ハセツネカップ(日本山岳耐久レース) 70km 東京都
10月 飛騨位山トレイル 32km 岐阜県
11月 FTR100 100km 埼玉県
12月 トレニックワールド in おごせ・ときがわ 50km 埼玉県

【コンセプト】埼玉を拠点とするFUN TRAILSやトレニックワールド、そして東京のハセツネを組み合わせることで、私の住む近隣エリアの巨大レースを集めてみたが、奥宮俊祐選手が代表を務めるFUN TRAILの方は最近遠征レースも増えてきており、結果的に短距離、中距離、長距離、遠征もバランスよく組み込まれた。スピードレースのハセツネがあるから、ハーフマラソンも噛ませておいた。

 

 

⑥ KFCトレイル

4月 青梅高水国際トレイルラン 30km 東京都
4月 奥武蔵もろやまトレイルラン 24km 埼玉県
5月 TOKYO成木の森トレイルラン 24km 東京都
6月 八重山トレイルラン 38km 山梨県
6月 両神山麓トレイルラン 20km 埼玉県
8月 赤城の森トレイルラン 34km 群馬県
9月 多摩川源流トレイルラン 24km 山梨県
10月 四尾連稜線トレイルラン 35km 山梨県
10月 ALTRA信州聖山スカイラン 35km 長野県
11月 日光国立公園マウンテンランニング 56km 栃木県
12月 みたけ山登山競走 15km 東京都
12月 TOKYO八峰マウンテントレイル 37km 東京都

【コンセプト】KFCトライアスロンクラブが主催するレースを中心に組みつつ、NESの八重山、SAJ(スポーツエイドジャパン)が運営する埼玉のもろやまトレイル、両神山トレイル。そして栃木で人気の日光国立公園マウンテンランを追加。ショートコースかつ近場のレースで気軽に参加できる。レースの数がめちゃくちゃ多いが、四尾連稜線やALTRA信州聖山は毎年開催するか分からないレースも含まれている。短距離中心で初心者向け、スピード練習にももってこい。桜の咲く時期から雪の降る時期までしっかり走れるぞ。東京在住で遠征したくない人はこのシリーズがBESTかも。ただこの距離に甘んじてしまうとウルトラの距離が怖くなってくるのがタマにキズ。

 

 

⑦ フィールズトレイル

2月 おんじゅくオーシャントレイルor 房総鋸山 16km 千葉県
3月 南房総花嫁街道トレイルラン 23km 千葉県
5月 トレニックワールド 100mile & 100k 100㎞ 埼玉県
7月 美ヶ原トレイルラン 80km 長野県
7月 ひろしま恐羅漢トレイル 45km 広島県
8月 十勝岳トレイル in かみふらの 55km 北海道
9月 信州戸隠トレイルランレース 35km 長野県
9月 上州武尊スカイビュートレイル80 80km 群馬県
10月 大月桃太郎トレイル 25km 山梨県
11月 神流マウンテン&ウォーク 40km 群馬県
12月 房総半島横断レース  72km 千葉県

【コンセプト】やたらとバリーション豊かなフィールズ(Fields)主催イベントを中心に組んだ。冬は千葉の温かい場所で、夏は涼しい北海道。広島のレースも私にとっては貴重な機会だが、フィールズ以外では5月のトレニックワールド、9月の上州武尊など過酷なものも織り交ぜつつ、ラストは房総半島のロングレースで締めくくるという旅要素も強めなシリーズである。美ヶ原や大月桃太郎は毎年開催されるか分からない。

 

 

⑧ トレイルランナーズカップ

5月 比叡山国際トレイルラン 80km 滋賀県
5月 トレイルランナーズカップ舞子スノーリゾート 30km 新潟県
6月 ディープJAPANウルトラ 160km 新潟県
7月 トレイルランナーズカップ新潟 13km 新潟県
7月 トレイルランナーズカップ櫛形 31km 新潟県
8月 須坂米子大瀑布スカイレース 30km 長野県
9月 トレイルランナーズカップ越後丘陵公園 33km 新潟県
10月 トレニックワールドin外秩父 50km 埼玉県
11月 忍者トレイルランニングレース 48km 三重県
12月 伊勢の森トレイルランニングレース 20km 三重県

【コンセプト】松永紘明選手が代表を務めるトレイルランナーズカップシリーズ戦を中心に組みました。トレイルランナーズカップは子供でも走れる数kmのレースから、ディープJAPANのような100マイルレースに至るまで、全てのランナー層を楽しませる工夫をされている印象がある。松永氏は人生とトレイルランニングを結びつけようとする強い想いを感じる。新潟県が中心。滋賀で始まり三重で締めくくる遠征メインの構成となる。

 

 

⑨ トレイルアルプス

3月 板橋Cityマラソン 42km 東京都
5月 道志村トレイル 41km 山梨県
5月 TOGA天空トレイルラン 41km 富山県
6月 奥飛騨トレイルラン 28km 岐阜県
7月 中央アルプススカイラインジャパン 38km 長野県
7月 富士登山競争五合目コース 15km 山梨県
9月 白馬国際クラシック 50km 長野県
10月 道宗道トレイルラン 37km 富山県
11月 甲州アルプスオートルートチャレンジ 66km 山梨県
12月 長瀞アルプストレイルレース 16km 埼玉県
   

【コンセプト】日本アルプス、又はレース名にアルプスと名の付くレースを組み合わせてみた。ここには入れてないが、ロゲイニング競技の南アルプスマウンテンマラソンを入れれば、北、中、南アルプス全部含めた計画も可能だ。過去には鹿島槍ヶ岳のレースもあったが、日本アルプスは環境保全の監視が厳しくレースを継続的に行うのは難しいので、スポットで開催されるレースをこまめにチェックしておくと、貴重なアルプスでのレースに出られるかもしれない。その他、鎌倉アルプス(トレラン禁止エリア?)、湘南アルプス、沼津アルプス、相州アルプスなどのご当地アルプスレースの立案にも期待したい。TOGA天空や道宗道トレイルは開催するか分からないため、レース数が減るようであれば、この機会に、Mt.FUJI(旧UTMF)、TJAR(トランスジャパンアルプスレース)、OMM(オリジナルマウンテンマラソン)などの特殊レースを入れても面白い。それこそ、トレイルアルプスだ!富士登山競争の5合目コースをクリア出来れば翌年に山頂コースにも挑めるぞ。ちなみに白馬国際クラシックは私が一番好きなレースだ。

 

 

⑩ グランドスラム

1月 フロストバイトレース 21km 東京都
2月 武蔵丘陵森林公園マラソン 21km 埼玉県
3月 板橋Cityマラソン 42km 東京都
4月 チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 118km 山梨県
5月 柴又100Kウルトラマラソン 100km 東京都
6月 越後カントリートレイル 66km 新潟県
7月 富士登山競争頂上コース 21km 山梨県
8月 筑波連山天空ロード&トレイル 75km 茨城県
9月 富士山麓レース 10km 山梨県
11月 御前山トレイルラン大会 27km 茨城県
11月 陣馬山トレイル 34km 神奈川県
12月 小川和紙マラソン 21km 埼玉県

【コンセプト】遂に100レースを紹介するシリーズの最終幕。ウルトラのロードレースを数本入れたり、富士登山競争頂上コース、これまでの100㎞160km級のトレイルをクリアしていれば、このシリーズを走り切ることでグランドスラムの称号を私に与えてあげたい(誰かに貰えるわけではない)、富士五湖と富士登山競争の制覇でもグランドスラムと言われるほど名誉がある。4月~7月は毎月フルマラソン以上のロードレースにウルトラ、富士山頂レースがスケジュールされており、体がぶっ壊れるんじゃないか、無理なんじゃないかと思うが、本当に無理かはチャレンジしてみないと分からない。趣向を変えて、東京エクストリーム100kmや小江戸大江戸200kmなどのウォーキング大会などを織り交ぜても良い。

 

【+α】競技趣向は異なるが隙間があればどこかに入れたい大会

3月 小江戸大江戸200k(ウォーキング) 200km 埼玉県
4月 Mt.FUJI100(トレイルランニング) 160㎞ 山梨県
5月 東京エクストリーム(ウォーキング) 100km 神奈川県
8月 トランスジャパンアルプスレース(登山) 415km 富山県
10月 南アルプスマウンテンマラソン(ロゲイニング) 静岡県
11月 オリジナルマウンテンマラソン(ロゲイニング) 長野県

【コンセプト】趣向を変えたイベントを用意した。ウォーキングからロゲイニングまでトレランとは少し異なるが、山の人生を生きる上で是非参加しておきたいレースでもある。ロゲイニングなら望月将悟選手プロデュース井川マウンテンマラソンもあるぞ。トランスジャパンアルプスレース(TJAR)なんかは、出場の条件が厳しく機会に恵まれる可能性は低いだろう。また急遽組み込むといったものでもない。

さて、紹介した10のシリーズ戦で、中止になるレースも必ず発生するはずだ。そんなとき、過去に出場又は完走できなかったレースや、この+αシリーズのような趣向を変えたものを組み込むなどして、大会の思い出に彩を添えたい。そして10年で100レース完走と言う華々しい経歴を心に刻もう!

 ペアでエントリーするイベントもある。

 

 

自分の人生もトレラン業界も状況は変わる

10のコンセプトに分けた、100のレース。いかがでしたでしょうか。

100のトレイルレースと、6つのマラソン。6つのアドベンチャーイベント。計112のイベントは、大会カタログと言ってもいいほど充実しているものと評価していただけることを期待しています。

紹介した中には近い将来無くなってしまう大会もあるでしょうし、紹介しきれなかった大会もあります。実在する大会を羅列するだけでなく、先ずはコンセプトありきなので、趣向(指向)を大切にしています。

簡単に言うと「楽しむ」ということ。皆さんもオリジナルのシリーズを作り上げて欲しいです。そして教えて欲しいです(笑)

 

最後に、自分の人生とトレラン業界は年々変わっていくということをお伝えします。

10年も経てば人生の状況も変わってきますし、年齢も大きく変わります。たくさんのレースに出る意欲はなくなり、慣れた1つのレースに何度も出場し続けたいという方向性に変化しているかもしれません。それはそれで良い事です。大切なのは自分が楽しいと思えることですから。

無理に年10レース出るのではなく、ハーフ(年5レース)、クォーター(年4レース)でもいいでしょう。自分だけのカタログ、作ってみませんか。

 

一方で、トレラン業界の変化は自分ではコントロールできず、良くも悪くも時代の変化に従わざるを得ない側面があります。

時代は鏡のように、ありのままを映し出し、トレイルランニングの業界も時代の影響を受け変化し続けるのです。

私達も、その時その時に合わせながら、応対していくことになります。

カメレオンのように。

 

広く浅く楽しむか、狭く深く楽しむか。

ひょっとするとトレランは辞めていて、登山だけになっているかもしれない。山から完全に離れているかもしれない、それ以前に、2年後にはこのカタログの出場したいレースの半分が他のレースに置き換わっているかもしれない。

そのくらい日々変化することを前提にしつつも、様々なレースイベントに思いを馳せるのも面白いのではないでしょうか。

 

この記事が出場レースの参考になれば嬉しいです。ではまた!