遭難記(道迷い)№3【南丹沢・檜岳 秦野峠山稜】

遭難記(道迷い)№3【南丹沢・檜岳 秦野峠山稜】

2024年1月26日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

南丹沢は、丹沢の中でもややマイナーなエリアになりますが、山北駅から降りてすぐ登れる高松山は山頂は開けていて日当たりが良く、富士山もバッチリ見えて、くつろぐには最高の1座です。

 

標高も低く、1,000mに達しないので、高齢者の方も無理せず登れるお勧めの山。

山頂でお酒飲むならここだな(笑)と、あまり教えたくない秘密の山。

なのにヒルが出るからか分からないけど、人は少なくいつもガラガラ。

 

そんなのどかな南丹沢も、ちょっとメインを外れると途端に遭難大歓迎の破線ルート。

不明瞭と分かっていても、こうもあっさり道迷いするものかと、情けない気持ちになった遭難記を紹介します。

 

目印に向かって進んだらそれが罠だったケース

日時:2020年10月6日 9:30~10:30

場所:南丹沢エリア 秦野峠山稜 高松山~檜岳区間

メンバー:単独

補足:読図の練習であっさり道迷い

絶望度:★★☆☆☆

GPSのルートナビを使わず敢えて地図読みだけで挑んだルート。稜線上を進むだけなのだが、所々トラバース(巻き道)して進まなければならない所と、踏み跡が色々なところにあって不明瞭だった。新秦野線29号鉄塔の高圧電線を目印にするところまでは予定通りだったが、目の前に電線があるのに全然近づかない。不思議と思いながら歩いていたら気が付くと下山していたというオチ。別の登山道から登り直したので、下山予定時刻を16時30分から18時30分に下方修正したので日没の不安は若干あったが、慣れもあってか絶望度は低い。

地図の「西ヶ尾」から先の稜線を進む(点線)が、目指すべきルートであるが、高圧電線を目印に歩いているうちに、別の尾根に誘導されやがて徐々に標高を下げているのに気づき、我に返る。

その瞬間には間違えていることに気が付いたが、下山すると車道に出ることが分かったため、そのまま強引に下山(上記地図の青✕のところに出る)

その後、東側のシダンゴ山から登り直し、檜岳にルート復帰。鍋割山経由、寄バス停まで26kmを歩き抜く。

檜岳(ひのきだっか)の稜線も、バリエーションルートではないのだが、あまりの人気のなさと、踏み跡の薄さ、道標無し、目印テープの古さ、若干の藪漕ぎ有りで、むしろ西ヶ尾よりも緊張感が高かった。

上記地図の、黄色の線の通り、軌道修正を行いました。

ベテランの方は「こんなところで・・」と、思われるかもしれない。確かにその通りで未熟としか言いようがない。反省点としては、空の上の電線を目印にしたことが、ミスを引き起こしたと考える。鉄塔や山頂、いわゆるランドマークを意識するのは大切だが、それを全てとするのは危険だった。特に足元が不明瞭なのだから、より足元周囲に気を配るべきであり、地形図を意識していれば稜線の取違いを避けることが出来たかもしれない。それにコンパスをこまめに活用していれば、下山ルートに進んでしまっていることを方角から察知することができ、早めに引き返すことが出来ていたかもしれない。

「~かもしれない」と言っただけに、注意してもダメだったかもしれない(笑)

こちらのルートはその後行っていないので、いずれ検証したいと思います。

 

道迷いは誰もが避けたい

繰り返しになりますが、高圧電線のような高い位置の目標物に気を取られ過ぎると、それが逆に仇となる場合があるということです。

道に迷わないために、遭難しないようにするために、気を付けなければならないことはいくつかあります。

ではまた!

この登山の記録はこちらから詳細確認することが出来ます。