おしっこでさえ、鹿のエサ【ガチです】

おしっこでさえ、鹿のエサ【ガチです】

2024年1月21日 オフ 投稿者:

なんかちょっとキチガイが適当なことを言っているようなタイトルフレーズですが、これは実際に起こっていることであり、至って真面目に言ってます。

とはいえ、鹿の餌にしないほうが良いことは言うまでもありませんので、鹿の群れが生息している場所や人が多く歩く登山道での立小便は極力避けたいところではあります。

私が目撃したのは大菩薩嶺でのことですが、ここは人が歩くすぐ横で、悠々と鹿の群れが生息しています。人を見ても逃げません。

 

鹿がおしっこを舐めているのでは?については、一定数調べる方がいるのか、ヤマケイオンラインの福ちゃん荘にテント泊した時の私の記事が良く読まれており、この件について試しにネットで検索したら本当に私の記事が上位に来ていたので、何故読まれるのかがとりあえず納得。

大菩薩 福ちゃん荘テント泊満喫 よろしければ、後でお読みください。

 

大菩薩で見たのは、大菩薩峠の介山荘横の公衆トイレ?の排水から流れる、雨水か下水か正確には分からないが、怪しい液体を鹿の群れがこぞって舐めているのを見かけたのである。それがこの写真だ。

介山荘の横の登山道からわずか外れた裏側あたりからのぞき込んだ時に見たものと記憶しているが、それが本当に糞尿だったかまで怖すぎて確認しに行きませんでした。

となると、別におしっこを飲んでいるのではないのでは?という思考には至るのですが、直後、、

引用:ちゃっぷの温泉・ハイキングブログさんより

介山荘の横にある公衆トイレにこの「おしっこも鹿のエサ」の注意書きを見て、心で半泣きしながら

「確定!!」と叫んだものです(笑)

この写真、私も撮ろうとしたのですが、なんとなく腰が引けて取り損ねてしまいましたが、撮影してくれていた方がいたので、お見せできてよかったです。

 

ふざけているわけでも、何でもなく、おしっこを鹿は舐めるので、野生動物への影響やマナーとして心得ておくべきことである。

 

Yahooの知恵袋でこのような質問と応答が繰り広げられていました。

【質問】

鹿が人間の尿を美味しいと思って飲む理由を教えてください。

・・・・・

【回答】

鹿が人の尿を飲むなんてことはあり得ません。

出鱈目質問、恥ずかしくありませんか?

引用:Yahoo知恵袋 2023/3/4 22:56 動物/ヒトより一部抜粋

 

でたらめな質問で恥ずかしくありませんか?とのことですが、残念ながら別に全然デタラメではなく、実際に起こりうる、起きている事象になります。このように回答したくなる気持ちは分からないでもないですが。

大菩薩のトイレの張り紙に書いてあったように、この山に日頃から通う人は当然知っていることであり普通のこととして認識されていると思います。

 

どことなくショッキングで受け入れがたい事でもあるが、この大菩薩に限らず、これに似た事象については他でも語られている。

 

私がツキノワグマの写真や生態、遭遇した時の様子など、参考にさせていただいていたフォトグラファーの宮崎学さんの記事でも、

「鹿が馬鹿といわれるワケ」という記事の中で、鹿が糞尿を舐めることについて淡々と説明されていて、腑に落ちる部分があった。

この記事は、今はオンラインサロン入会者しか閲覧できないので、ずいぶん前に閲覧したものをメモ書きとして残していました。記事の内容は、

足跡をたどってみれば、シカたちは農家で有機肥料につかっている牛糞に向かっていた。

その牛糞に向かってたくさんの足跡がついていたので、どうやらシカは牛たちが出した糞尿をなめにきているようだ。

それをシカが求めているなんて、普段の私たち人間の感覚では想像もできないこと。

そこで牛糞に向けて無人撮影カメラを設置してみることを思いつく。

結果は、夕方から明け方にかけての夜間にシカたちは確かに訪れていた。

しかも、糞尿から滲みだしてくる醤油のような液体を好んで舐めていたのです。
それは、まさかという光景でしたが、シカたちは夢中になっているようすでした。

※宮崎学さんのエッセイより

まあなかなかショッキングですが、私が大菩薩で見た光景と姿形上は同様です。

宮崎さんのエッセイの締めくくりとして、鹿は内臓の部品が1つ足りないから馬鹿と言われていて、消化の悪い主食の植物を取り込むのに塩分やミネラルが必要になるのではないかということでした。そもそも、地面や植物を舐めて塩分を得ることがあるという生態からも、生物学的に至極当然、かつ原理原則に基づいた行動であったと結論付けることができ、笑い話でも恥ずかしい話でもなんでもないわけです。

この距離で撮影しても逃げない鹿

 

一度舐め始めると、我を忘れて舐め続けるさまは、まさに馬鹿の1つ覚え。このような行為も「鹿が馬鹿といわれるワケ」の理由に含まれている気がしてなりませんでした。

ではまた!