米子大瀑布 根子岳山荘再生 出資の御礼が届きました
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
轟々と降り注ぐ滝、米子大瀑布は長野県須坂市にあり、名所としてこれまでにハイキングやトレッキングで訪れる人の多くを魅了してきました。
私は写真でしか見たことが無いのですが、秋の紅葉時や冬季の米子大瀑布の景観には言葉が出ません。
ここ、米子大瀑布には山小屋があります。ところが、平成初期にオーナー不在になってから手つかずとなり、エリア内唯一の山小屋が廃墟化しているという。
そこで、株式会社マウンテンワークスが出資者を募り、ここ「根子岳山荘」を再生するプロジェクトを開始したという情報を得たので、微力ながら出資させていただきました。
一旦、目標額に達したというお礼のご挨拶をいただいたこと、再生プロジェクトの概要などを私の考える2つの視点より紹介させていただこうと思います。
・なぜ、再生が必要なのか
・今後の展望 |
なぜ、再生が必要なのか
長らく台風被害により立ち入りが出来なかった米子大瀑布も満を持して開放されることになりました。又、コロナ禍が落ち着いたことで多くの人の訪れが期待されます。
須坂市としても、地域活性化や観光振興、愛される文化と自然としてこれからも残していきたい、盛り上げていきたいと思われていることは言うまでもありません。
復興のタイミングとしてはまさに「今」だったのでしょう。
だが、唯一の山小屋は廃墟化しているため、訪れる方を受け入れる場所がありません。ファンを獲得するためには憩いの場所、山小屋は不可欠です。
出典:(株)マウンテンワークス CAMP FIRE
修行の地として栄えた1910年代に「滝山館」という名称の茶屋として親しまれていたという。なんというか、ネーミングも昭和を感じますな(笑)嫌いじゃないですよ。
さて、ここ滝山館も平成初期にはオーナーが不在となり、以降は手つかずで自然と同化(廃墟化)していったという。
出典:(株)マウンテンワークス CAMP FIRE
この状態から、観光客を受け入れる山小屋として再生をしていくのですが、建物も相当傷んでいるでしょうし、かといって、避難小屋レベルの掘っ立て小屋というわけにもいかず、かなりの手入れが必要になったことでしょう。
又、山小屋を綺麗に再生すればそれで終わりというわけにはいきません。
というのも、ここにアクセスするための登山道が崩落し荒れ果てているため、同時に登山道の修復も行わなければならないという事です。
私としては、須坂市や米子大瀑布はトレイルランニングの地としても愛着があり、今後跡継ぎ不足などで多くの山小屋が継続の危機に瀕するであろうこと、登山文化に貢献したいという気持ちから、微力ではありますが出資をさせていただきました。
今後の展望
(株)マウンテンワークスさんからお礼のメッセージが届きました。
出資額は500万円ほど集まったようで、目標額は達成したようで良かったです。
再生プロジェクトは順調のようですが、手紙に書いてある通り「水」の問題などまだまだ課題はある模様。
先ずは時間営業の「カフェ」として営業ができるところまで進めるそうです。
内装は今風のお洒落な装いでくつろぎの空間を設計されていました。豆からこだわったスペシャリティ珈琲を楽しめる予定とのこと。
今後は滞在型の宿泊施設として運営できるまでのレベルに復興させていく。これが次なるステップだと語られています。
「根子岳山荘」とは旧滝山館から改名した名称であり、新たなスタートとなるわけです。このプロジェクトが成功し、再び小屋が愛される場所になった時、
先代の方々はきっとお喜びになられることでしょう。
個人的な感想として、500万円も出資額が集まったことが驚きであり驚異的と思います。(株)マウンテンワークスさんは、山岳ガイドから山岳救助まで行っており、地元関係者から著名人まで顔が広いことでその宣伝力もあるのでしょうけど、
クラウドファンディングの募集要項の説明が秀逸だったのかなと。
それはまるで紙芝居をみているかのようなストーリー仕立てが端的に分かりやすく、米子大瀑布の素晴らしさと、何故出資が必要なのかが明確かつメッセージ性があったことです。
これにより、米子大瀑布のファンや、全くの無関係者に至るまで想いが広く届いたのだと思料します。
完成後は、是非訪れてみたいと思いますよ。ではまた!