日没との戦い!正丸尾根ラウンド【飯能/関東ふれあいの道】
2023/05/21(日)奥武蔵・飯能・秩父エリアの正丸尾根を結ぶ登山道をぐるっとラウンドしてきました。
5月も下旬になると、GWのような混雑渋滞も随分と緩和されるので、自動車で登山に行かれる方はお勧めです。新緑もまぶしく時期的にも最高です。
飯能でお馴染み、子の権現、伊豆ヶ岳、正丸峠をメインに綺麗に円を描くようなルートを作成してみました。ここはトレランのコースとしてもよく使われており、実際登山した日も100マイルのレースが開催されていたところでした。
飯能は標高も低く、無数の登山道入り口があり、駅も近いしエスケープもし易い。そして登山者も比較的多い場所です。ただし、無数の分岐があるからこそ、ルートミスや道迷いを起こしやすさを肌で感じましたので、ルートの理解、地図の持参などは必ずお願いしたいところです。
9時に登り始めたのもあって、日没までの猶予は無く、ちょこちょこ走りを織り交ぜる結果となりました。
この登山の概要
日時:2023/05/21(日) 日帰り
天候:快晴
メンバー:1名
エリア:奥武蔵・秩父(飯能)
登った山:伊豆ヶ岳(851m)、子の権現(640m)、関八州見晴台(760m)、正丸峠(641m)
宿泊地:なし
ルート:
吾野駅(09:06)・・・東郷公園(09:42)・・・浅見茶屋(10:03)・・・子ノ権現(10:27)・・・天目指峠(10:57)・・・中ノ沢頭(11:07)・・・高畑山(11:25)・・・古御岳(11:46)・・・伊豆ヶ岳(11:58)・・・五輪山(12:14)・・・長岩峠(12:21)・・・正丸峠(12:31)・・・旧正丸峠(13:07)・・・虚空蔵峠(13:37)・・・牛立久保(13:55)・・・刈場坂峠(14:03)・・・ツツジ山(14:25)・・・ブナ峠(14:37)・・・飯盛峠(14:53)・・・関八州見晴台(15:20)・・・花立松ノ峠(15:40)・・・傘杉峠(15:52)・・・尾根道入口(16:02)・・・顔振峠(16:11)・・・顔振峠登山口(16:25)・・・吾野駅(16:58)
累積歩行時間:約7時間52分
累積歩行距離:約27.5km
累積獲得標高 2,332m
スタート地点までのアクセス:自家用車 関越道経由、西武線吾妻駅周辺の有料P
ワンポイント:初心者の方は、伊豆ヶ岳、子の権現、関八州見晴台、正丸峠、どれか1つだけ登頂してみるのもおすすめ。伊豆ヶ岳は山頂が広く食事休憩におすすめ。正丸峠は食事処で定食などが食べられる。女性登山者がかなり多かったことからも、難易度の易しさ、アクセスの良さが伺えた。ある程度登山に慣れている方は是非「旧正丸峠」「刈場坂峠」にも行ってみて欲しい。
ここでは、山と高原地図№22「奥武蔵・秩父(武甲山)」を使用しています。
日没との戦い! 夢をかなえた高齢登山者
昭和の佇まいが何ともノスタルジック!
本来朝8:00出発する予定が、寝坊し9:00出発となった。9:00出発で標準CTだと22:00下山というとんでもない時間帯になるので、時々走りを織り交ぜながら日没前を目指す。
子の権現への取り付きが駅からだと分かりずらい
間違えて、天覚山、名栗湖方面に登っていかないよう注意。分からなければ素直に車道から諏訪神社目指そう。
諏訪神社を通り過ぎると茶屋があります
東郷公園の駐車場、子の権現、伊豆ヶ岳をピストンするなら、ここへの駐車がおすすめ。
細い道のゆるやかな登りが続く。しばらく歩くと見える「浅見茶屋」
江戸時代の建物らしいです!! 寄ってみるのも良いですね!
間もなく登山道です。
なんか趣がある
子の権現に着きました。
トレランレース中でした。奥武蔵の100マイルレースだそうです。
次に目指すは伊豆ヶ岳
趣のある竹林
竹林抜けるとこれが出てくる
中々楽しませてくれるじゃないの(笑)
アップダウンはキツいが、爽やかな新緑。
「山道」と書いてある道標。どこへいくかは分からない汗
天目指峠 ちょっとした休憩ポイントといったところ
飯能の山々が一望
伊豆ヶ岳が近づくにつれ、登山者とのすれ違いも多くなる。しかし何故だろう?男性も含んだグループ、女性のみのグループ、女性の単独など、とにかく女性の割合が多かった。西武秩父線からのアクセスが良いからかな?伊豆ヶ岳と言えばクイーンカップという女性のみのトレランレースが開催される(た)地でもある。
いくつかの小さな山を越える。展望は無い。
いい感じの森だ。
伊豆ヶ岳に到着! 石標とは珍しい。
山頂は広く、多人数グループでの休憩もできそうだ。
ファミリーなども、この景色を眺めながらゆったりと過ごしていた。人気の理由が分かる。
伊豆ヶ岳から正丸峠方面側の山頂直下はクライミングの練習場所になっている。ヘルメットとザイル装備で訓練している人いました。登山では通行禁止区間になっています。
通行禁止区間は山頂から長岩峠までの「男坂」です。
スタートこそ遅れたものの、正丸峠に向かう頃にはその遅れを取り戻していた。
走りやすい平坦なトレイルは、軽く走った。
正丸峠が近づく。
名栗げんきプラザには行かないように
名栗湖方面の山々の景色。この深緑色が素晴らしいですよね!間もなく迎える夏を想わせてくれます。
正丸峠に到着。
正丸峠といえば、東京埼玉に在住している方で知らない人は居ないだろうと思えるほど有名な峠道である。自転車バイク乗りからすれば峠の聖地だし、自動車運転する方からすれば、正丸峠の長いトンネルを抜ければ秩父市街地に入る境界点でもある。
外国人の自転車乗りが多かった。正丸峠の奥村茶屋でカルピスウォーター500mmを一気に飲み干す。日没がかかっているので先を急ぐ。
奥村茶屋の向かい側に旧正丸峠への取りつきがあります。
空虚蔵峠方面に向かいます
急に藤の花が散らばり始める。・・鬼滅の刃か!?
薄暗いトレイル、人ともまったくすれ違わなくなる。日が暮れたら鬼でも出てきそうだ。
旧正丸峠に着いた。
旧正丸峠から虚空蔵峠までは正丸尾根とよばれる区間だが薄暗い感じのトレイルで人もほぼ見られなくなる。踏み跡薄く、尾根広く、少し迷いやすいかも。
と、思ったら突然ご高齢の登山者(男性)とすれ違い、写真撮影を頼まれる。
「ここに来るのが夢だった」
そう語った登山者は嬉しそうに笑顔になった。
それは良かった、と思った。
旧正丸峠の道
ここ旧正丸峠は、道路の開通していない江戸時代などでは、この峠道で物資を運ぶメインの道として使われていたようです。歴史があるし浪漫がありますね。木材の輸送などはこの山越えに5日間くらいかかっていたと、そういえば看板にも書かれていました。
今となっては人影すらない。
空虚蔵峠に到着。どれだけ寂しい所かと思いきや、開けた明るい場所であった。
ただ、その先が若干不明瞭な道がある。人もあまり歩いていないようだ。
こんな感じ。分からない程でも無いが。
白い建物が見えたら、刈場坂峠だ。
刈場坂峠、胸をすくような見晴らしだ!自転車乗りの聖地にもなってる。
トイレもあるので、忘れず用を足しておきたい。
ここからは、アスファルトとトレイルを交互に行き来しながら顔振り峠、関八州見晴台に向かう。なんとか日没は避けられそうだ。時間が読めてきた。
飯盛峠
関八州見晴台、見晴らしはかなり良い。ファミリーハイキングも良さそうな場所だ。
分岐は多いので注意!方向間違えると全然違うところに行ってしまいます!
道標は多いので、見落とさないでください。
傘杉峠 トトロが傘さしてバスを待っていそうな場所ですね(笑)
顔振峠、これが最後の峠かな。とにかく峠の連続だった。
里山風景が楽しめます。
いよいよ下山だ。
市街地に出て駅を目指す。16:58吾妻駅に到着。念のためヘッドライト出しておいたが必要は無かったようだ。
お疲れ様でした、より詳しい情報はコチラからご覧ください(ヤマケイオンライン)