これが、登山家『植村直己』名言集だ!植村冒険館を訪問しながら解説

これが、登山家『植村直己』名言集だ!植村冒険館を訪問しながら解説

2023年7月7日 オフ 投稿者:

 

皆は、登山家 植村直己 を知っているか?

 

 

引用:GOETHE 冒険家・植村直己の人生をかけた最大の挑戦。「何か新しいことをやることが冒険であると思います」

登山家 植村直己と言えば、私の家の近所で暮らしていた世界的有名な登山家であり、私にとって山を語る上では欠かせない人物の一人です。

日本人初、エベレスト登頂という偉業を成し遂げ、世界の高標高の山々を始め、単独による北極、グリーンランド犬ぞり横断やブラジルのアマゾン川のイカダ下りを成し遂げた冒険家の中の冒険家である。

彼が存命していた頃、私はまだ物心つくかどうかの年齢でしたが、地元にこのような素晴らしい登山家がいたことはとても光栄なこと。

当初暮らしていた東京都板橋区のアパート

出典:板橋区 植村冒険館ホームページ

 

植村直己は兵庫県生まれ、明治大学農学部卒。昭和44年には東京都の板橋区で暮らしている。偉業として、日本人初のエベレスト登頂と、世界初の5大陸最高峰登頂を成し遂げている。

エベレストや南極大陸では滑落や凍傷により多くの仲間が死傷する中、植村さんは、ほぼ無傷で生還していることから、体力、技術、運ともに恵まれていることが分かる。

とはいえ、単に運が良いということではなく、走り込みなども含めて相当なトレーニングを積んでいる努力家であり、体力面においても準備に妥協が無いところが尊敬できる。そしてそれは後に紹介する植村語録にも表れている。

 

そんな植村氏だが、1984年マッキンリー(デナリ)登頂が無線による交信で確認された後、下山中に行方がわかなくなり、そのまま行方不明。死亡したと考えられる。

登山者を飲み込む山「マッキンリー」

どんなに強靭な肉体や技術を持ち合わせていても、この山だけは気象が荒れやすく、遭難者が後を絶たない。

世界のアルプス遭難者として、著名なトレイルランナー「相馬剛」選手はマッターホルンで遭難され、4年後に発見されたというお話がありますが、

植村直己氏は、未だに発見されておらず、今も尚、マッキンリーに眠っているのだろうか・・それとも?

 

「ナオミ・ウエムラではないのか?」

冒険家・植村直己さんが厳冬のデナリ(マッキンリー・6190メートル)で消息を絶ってから、35年。その遺体はいまだ見つかっていない。しかし数年前、植村さんの遺体ではないかという通報がもたらされ、捜索が行われたことがあった。

通報したのはアメリカ人の登山家コンラッド・アンカー氏。レンジャーステーションの広報官モーリン・グワルチェリさんによると、次のような通報だったという。

「デナリで、雪に埋もれた遺体を見つけた。髪の毛が露出していて登山装備もいくつか見えた」

 そのときタルキートナにはふたりの日本人登山家が滞在していて、この報を耳にしている。花谷泰広さんと谷口けいさん(2015年、大雪山で死去)。いずれも、登山界のアカデミー賞と言われる「ピオレドール賞」を受けた日本を代表する登山家だ。花谷さんによると、この通報には続きがあった。

「それは、ナオミ・ウエムラではないのか?」

花谷さんは振り返る。

「まさか!と思いましたよ。バンブーポールがあってアジアンフェイス、これはもしかしたらと……」

引用:AERA dot 教育>記事2019/02/15 20:06 より一部抜粋

この記事に出てきている谷口けいさんも、北海道の雪山で亡くなられています泣

どれだけの経験値があろうと、事故が起きるときは起きるので、私も登山前は怖くて足が震えるときもあります。

 

尚、植村直己氏は1984年に国民栄誉賞を受賞しました。

 

これが登山家『植村直己』の名言集だ!

この植村直己さんのスピリットを永く伝えるべく、植村直己の暮らした地、板橋区では「植村冒険館」が設立され、彼の活動を展示によって知ることが出来る。

前置きが長くなりましたが、今回私が植村冒険館を訪問しながら、数々の展示品や文書に目を通す中で、印象に残った言葉を紹介していきたいと思います。

撮影は全て私によるものです。

植村記念加賀スポーツセンター内に展示コーナーがあります。

それにしても立派な建物。2022年にリニューアルしたばかりなのです。

では、さっそく中に入ってみましょう。

 

犬ぞりの展示

1階は、プールとトレーニングジム、体育館などの受付の横に、何故か植村直己の展示ブースがあるなど、妙な感じでした(笑)

 

図書コーナーは山に関わる本がいっぱい!ゆっくり読書できます。

それに雑誌コーナーには月刊『TRAIL Running』に『山と渓谷』

とことん登山です(笑)

 

こちらは3階のアドベンチャーミュージアム

撮影禁止エリアが多く、あまり紹介できませんが、最先端の映像シアターを短時間で楽しめます。

 

※撮影許可を頂き撮影しています

何を隠そう、このリニューアルオープンに向けて、植村冒険館に対し私の在籍する山岳会から寄付と言う形で出資したので、「板橋山岳ハイキングクラブ」のネームプレートが飾られています。さらに出資して「週末は山の中」も飾れば良かったかも(笑)

 

たくさんの展示物が飾られている中、途中途中で植村氏の言葉が飾られていました。いわゆる『植村語録』である。

そんな格言とも言える印象的なメッセージを、最後にいくつか紹介します。

 

・準備が全てである

私の感想:短い言葉にぎっしり詰まった重みがある・・

 

・努力している人を笑う事。それは、なによりも最低な行為である。

私の感想:今も努力している人を笑う人はたくさんいます・・

 

・物資に恵まれている中では、人間本来のものは失われている

私の感想:スマホがそれです。

 

・他人に言われただけで中止するとはまったく言い訳にならない

私の感想:自分で考えることが肝要です。

 

・いいかい、君たちはやろうと思えば何でもできる。僕と別れた後もその事を思い出して欲しい。

私の感想:忘れがちなことですよね。

 

いかがでしたでしょうか。よく見られる格言に似ているようで、どこかユニーク。植村氏の人柄が出ているような気がします。

私は1つめの準備が全て・・これがなんかガツーーンと来ましたね。

まるで50年後の未来の子供たちに投げかけるような言葉のようです。

 

 

当初、植村氏がランニングなどのトレーニングをされたとする東板橋公園。

以上、植村直己さんの格言を紹介するとともに、Vlog形式で植村冒険館を訪問し、植村直己の足跡を歩いてきました。ではまた!