ルール違反はハチミツの味がする

ルール違反はハチミツの味がする

2023年3月17日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

ルール違反はハチミツの味がする・・

これはどういうことか。

 

ルールを違反することで得られる利益がハチミツのように甘いものであった場合、その人は必ずくり返しルール違反を行うだろうということ。

 

 

例えば、「ハチの巣を壊してハチミツを奪ってはいけない」ルールがあったとする。

このハチミツの美味な甘さを欲するあまり、ルールを破って熊がハチミツを貪り、それを許せない蜂が一斉に抵抗する。

ルールを違反する者と、ルール違反が許せない者の「いたちごっこ」ともとれる不毛な闘いは、人間の性なのかもしれないが、見ていてうんざりする。

これは私が指摘する社会問題の1つです。

 

 

この記事を書くきっかけは、次回投稿する記事に関係しますので、もしよろしければ明日の記事も読みに来てくださいね。

 

メリットとデメリットとの対比でルールは破られる

ルールは破るためにあるのだ!w

何故、ルールが破られるのか。

簡単に答えるのであればルールを違反して得られるメリットが大きい時や、

ルールを違反してもペナルティが無い、又は、罰則が小さい時にルールは破られがちだ。

 

罰金や、罰則、懲役、法律違反に接触するほどのルール違反であれば、あまりにもデメリットが多く、人としての倫理からかけ離れていることもあり、そうそう違反されないだろう。もはや犯罪である。こういうルールは守られやすい。

 

ところが、

「これって・・ルール違反?なっとくいかないなぁ」

と、もし守らなくても、小言を言われるくらいでペナルティは無い。

このようなささいなことは、守られにくい。

 

 

これらの前提がある中でも、メリットを一度経験すると、デメリットとの対比感覚が鈍り、ルールが破られやすくなる。

 

例えば、信号無視やスピード違反は道路交通法違反で罰則や罰金もあり、下手をすれば人命にかかわることだ。にもかかわらず、ほとんどの人が無視したことがある代表的なルールではないか。

信号機も長いものだと3分5分待たなければならないが、無視をすることで5秒で通過できる。不謹慎だがこの時短は大きい。

 

自動車は別としても、歩行者や自転車の場合、明らかに誰も通らず誰も見ていない。どう見ても安全だと思った場合に信号無視をした経験はありませんか?

これは多くの方が経験しているだろうし、これにいちいち注意する人はレアケースだ。

 

しかし、それを見た人が、信号無視をした車に衝突されて子供の命を奪われた経験のある人だったら、その光景を見て激しい怒りと悲しみに暮れるかもしれない。

極端な例ですが、どんなルールの背景にも人それぞれ様々な事情があるのだ。

 

世の中のルールが存在するのと同じように、人それぞれのルールが人の数だけ存在する。そう考えると守らない人がいて当たり前。良いか悪いかは別として。

ダメなものは・・ダメ

 

 

【例】

「掃除機を使ったら、最後は定位置に縦置きし、ゴミが7割溜まったら、新しいものに交換する。水曜日は必ず掃除機でオフィスを掃除をする」

 

このルールはどうだろうか?守りますか?

 

結構な確率で破られることは容易に想像できる(笑)

何故縦置きなのか?7割で交換しなきゃいけない理由は?9割じゃだめなの?水曜日は誰が掃除するのか?明確に決まっていてその理由が理解できて納得できていないと意味を成さないルールである。

 

 

このようにルールを違反する理由は、

そもそもルールを理解していない(知らない、間違えて理解している)

ルールに納得していない(無駄である、間違っている)

ルール違反にペナルティがない(軽んじている、人の道に反するほどでもない)

ハードルが高くて守れない(難しすぎる、高度な技術を要する)

大概、このようなパターンであろう。

 

 

宝石店に侵入し、金品を盗んだら、大きな犯罪となります。これを行う人はほとんどいないでしょう。人の道に反するし、デメリットが大きすぎる。

ところが、こういった事件も時々耳にする。頻度はまちまちだが、一向に無くならない犯罪の1つである。

 

どうして?

それは、これまでにルール違反により大きな報酬を得て、捕まらなかった(バレなかった)経験があったから。が可能性として高い。

このハチミツのような甘い経験をしてしまったら、尚のこと善悪の判断が鈍り、メリットにデメリットがかき消されて、その者はいつか必ず同じことを繰り返すだろう。

 

犯罪については極端ですが、

このように「ルール」がある以上、必ず違反する者が現れると思った方が良い。違反する者が現れるからこそルールが存在する。常にメリットとデメリットが天秤にかけられているのだ。

 

 

まるでシャアアズナブルの名言!?

引用:心を輝かせる名言集より

「皮肉だが理解できる気がする。ルールは破るためにあるということをね」

 

なんでルールを破ったのか!と聞かれたらこう切り返そう。

破られるルールを作ったキミがわるいのだよ(笑)

※ジョークです

 

どのようなルールも必ず守らなければならないのか?

一方で、ルールは必ず守らなければならないのだろうか。

逆に、ルールも場合によっては矛盾があったり危険を招いたりするケースもあるのではないだろうか。

そうであった場合、ルールに対する疑問を投げかけたり、ルールの変更を提案することが私は適切だと考える。

 

つまり、ルール=無条件で守る という思考停止は良くないと個人的に思う。

 

これも人の価値観で差が生じるが、例えばワクチンを3回打たないと入店できないなどは、まったくもって意味を成さず、早々に再検討すべきルールだ。(陽性者を絶対に避けたい場合はワクチンではなく陰性を確認すべきで何故ワクチンなのか理解できない)考え方で大きな差が出てしまう。

 

例えば、自粛警察という言葉が流行ったが、

緊急事態宣言の時、マスクを着けていなかった者、県外に外出したもの、他県ナンバーの自動車を発見した時、怒鳴ったり、石を投げつけたり、SNSに公表したりといった事態が散見された。

その理由は、常識やルールを守らなかったから、許せなかったのだ。

ルール違反を絶対許せないという正義感も中々やっかいだ。

 

「努力義務」が課せられたワクチンは接種しなければ許されないことなのか。

きっと、上記に述べた価値観の人にとっては許せないことなのでしょう。

 

当然、ルールを守る側だから、正当性があるという主張は否定できない。これがルール違反者と、許せない者との不毛な闘いとして、難しい社会問題になっている。

本当に必要なことなら、ルールを守る大切さを理解いただくまで説明するしかない。矛盾があるのであれば、そのルールが必要かどうか都度検討して変化させていくべきである。

 

感染症に関しては、当時、1日30人程度の感染者数で東京アラートという名目で、都庁が真っ赤なLEDに染まり、緊急性を訴え、不要不急外出を制限した。

私もそれに従い、なるべく外出は控え、マラソンのトレーニングでさえマスクを着けて走ったり、誰も居ない真夜中の時間帯に走るなどして、体力を維持するために必死に工夫したものだ。

今はどうか?1日に1,000人超えても、もう他県移動禁止なんて馬鹿げたことはやっていないでしょう。事実、有効なルールでないと判断したから緩和したのでしょう。

1日ゼロ人でした!って日もありましたけど「そんなわけないだろ」と思ってました(笑)何が正しいのやら。自分が判断するしかありません。

他県移動者を攻撃した人は、当時はルール違反だから指摘したと言うでしょう。今はどれだけ感染者が増えようが今はルール違反じゃないから指摘しない考えの方が多いと思います。全員じゃないにしろ。

つまり、単にルールに縛られていたことに過ぎないのです。

本当に他県移動が危険なことであれば、そのようなルールにすべきと提案すれば良いでしょう。それが社会運営で適切かどうかは疑問ですが。

これからの社会、ルールを守ったせいで馬鹿を見る可能性もあるので、何故このようなルールがあるのか、従わなければならないのかについてはよく考え納得された方が良いかもしれない。

 

自粛に関しては先ほど紹介したルールを守れない理由の1つ

ハードルが高くて守れない(難しすぎる、高度な技術を要する)

に該当する。家に籠るのは簡単だが、社会生活を維持する上でこれを続けるのは無理がある。長続きできないという意味で難しいルールだったのだろう。

 

 

こんな中で、ルール違反者を見つけるために、出歩いて、犯人捜しのような行動に力をいれることはどうなのか。少し人間性を疑う。

理解の仕方も人それぞれだろうし各自が自分の出来る範囲で守る。ルールに捉われず、道徳心に従って行動した方が理にかなっていると思う。

「ルール」に縛られ過ぎると、ルールを守ることが目的になってしまい、

本当の目的が霞んでしまいませんか?

 

ルール違反者を見つけ出すためのルールなのでしょうか。

ルール違反も褒められませんが、ルール違反取締警察も非常に厄介である。

※犯罪行為は当然許されません

 

ルール違反はハチミツの味がする

本記事で述べたことをまとめます。

 

ルールが守られないのはいくつかの理由がある

・理解していない

・納得していない

・ペナルティが無い

・ハードルが高く続けられない

・ルール違反のメリットが上回る

 

 

ルールは「何故守らなければならないのか」理解することが大切

疑問がある場合は、より適切なルールになるよう提案するべき。無条件でルールに従う考えは思考停止である。

しかし、どんなときでも相手の立場を考えた人としての道徳観や倫理観は大切にしたい。

 

何故、ルール化されているのか。ということよりも、とにかくルール違反を許せないという心理(自分は守っているのに、アイツは守っていないから許せない)による正義感で、違反者を攻撃したり、警察に通報したり、弾圧する人も一定数存在し、社会問題となっている。多数派が少数派を除外する行動にも似ているが、ルールに必ずと言っていいほど付いてくる問題として気を付けなければならない。

 

ルールに違反したことで得た利益が快感となり、そのハチミツのような甘さの経験が守るべきルールの大切さや、大きな代償があることへの判断を鈍らせ、繰り返してしまう心理が誰にでもある事にも注意したい。

精神的な病とされる窃盗癖(窃盗症)も存在する。本人の利益は全くないが、リスク自体が快感になっていたり、盗む行為が日常の習慣になってしまっていることを指すが、一見、まともな人が該当する場合もあるしこれも他人ごとにはできない。

リスクと代償が大きいとされる男女のスキャンダルも「ハチミツ」に例えられるかもしれない。

 

ルールがある。それだけのことで、様々な問題がある。

ルールとは、まさに悪魔の「ハチミツ」である。

 

明日、このルールの記事を書いた本当の理由について書きます。

ではまた!