背中を預けられる仲間はいるか?
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
「背中を預けられる仲間はいるか?」
是非、自問自答して欲しいです。
単独で物事を行えば、それは全て自己責任で片付けられるのでシンプルですが、
1人では限界がある。
協力し合うことでより大きなことを成し遂げることが出来ますよね。
人は家庭や社会に属しているので、常に協力し合いながら生きています。
なので、「協力できる仲間はいます」と、ほとんどの方は即答できるでしょう。
そこで少しずつ言い方を変えてみましょう。
「信頼できる仲間はいますか?」
・・いかがでしょうか
言葉を変えると印象が違ってきます。
ただ、それでも多くの方は「はい、います」と回答されると思います。
続いて、こちらはいかがでしょうか。
「背中を預けられる仲間はいますか?」
笑
少し漠然としてしまいましたが、
より深い意味合いに感じ取れます。
背中を預けるという事は・・無防備でガラ空きの背中を見せても何の心配も疑いも持つことなく信頼できるという表現になると私は考えます。
「俺の背中は預けたぜ!」
漫画やアニメの戦いのシーンとかであるやつですね。
撮影:息子
ある程度、難易度のある登山に置き換えて同じようにイメージしてみます。
私は断然、単独派であり一人で登山をすることを基本スタイルとしています。
一番安全に楽しめると思っているからです。
どうしても「ちょっと飯でも食べに行こうぜ」のような感覚で誘うような趣味ではないような気がしています。多少なりリスクが伴うというか。
ただ、登山も例外なく協力した方が良いパターンもあるのです。
夜行登山、不明瞭な道、長距離縦走、クライミングなど複数人で助け合ったほうが何かと、有利だ。
それに、楽しさや感動を分かち合えるという側面もあります。
登山のとき、複数人で行動する場合は、体力・経験値・体調などが優れている方が、最も弱い方に合わせるのがセオリーです。
優れている方に合わせると、劣ってしまう方が置き去りにされて、協力し合っているはずなのに逆にリスクが高まるという矛盾が生じるからです。
理想的なのは、能力的に近いパートナーであればスケジュールが立てやすく、かつ狂いにくいので、そのようなパーティー構成がおすすめです。
それだけでなく、高い信頼関係があると尚良いです。相手の性格をよく理解していて意思の疎通が確実に出来るという事です。単純に仲が良いとはちょっと意味合いが異なるかも知れませんね。
なかなか厳しい条件です。
このことから、夫婦なんかは高い信頼関係とお互いをよく分かっているので良さそうですよね。
そう思ったのですが、男女の体力差は否めない。体力差が大きいのでであればベストとは言えないかもしれない。
私の場合は幸い、20年以上の付き合いの長い友人で、偶然登山を趣味としており、経験値と体力がほとんど同じレベルの仲間が奇跡的にいるので、恵まれていると思うし、過酷な登山では背中を預けている。
過酷なトレーニングと夜行登山は同行をオファーしています。
じゃあ、そういう仲間意外とは登山に行くべきではないのかというと、そういうわけではなく、
普通の登山やハイキングであれば、神経質になる必要ないと思いますので、限界を追い込むようなトレーニングをあくまで想定した場合の話なので、誤解のないように(笑)
「背中を預けられる仲間」はなかなか居ない。
安易には使えないけど、もしあなたに機会があれば、
「彼はとても信頼できる存在だ」という言葉を「彼は背中を預けられる存在だ」と言い換えてみてはいかがでしょうか。
言われたその人も喜ぶでしょうし、
意味は一緒でも、特別感がぐーっと上がるような感じしません?(笑)
試す価値はあるかも知れません。
あなたには背中を預けられる仲間はいますか?ではまた!