【無補給】丹沢24時間縦走

【無補給】丹沢24時間縦走

2022年7月24日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

2022/05/03(火) ゴールデンウイークを利用して

丹沢に縦走してきました。

 

せっかくの連休という事もあるので、嫌というほど丹沢を歩こうじゃないかということで、ひたすらコツコツと歩いたのですが、

ただ縦走するだけではなく、トレーニングになるような目標やテーマを設けることにしました。それについては後程紹介しますね。

 

又、道志村女児失踪事件で、遺骨と思われるものが発見されるなど急展開を迎えていることから、ついでに道志村付近の状況など、可能であれば確認することも考慮しています。

 

果たして、無事に縦走を終えることが出来るのでしょうか。ご覧ください。

 

ここでは山と高原地図№29「丹沢」を使用しています。

 

 

日時:2022/05/03(火) 下山後、箱根で後泊 

天候:晴れ(一時雪)

メンバー:2名

エリア:丹沢(道志エリア含む)

登った山:大山(1,252m)、塔ノ岳(1,491m)、丹沢山(1,567m)、蛭ヶ岳(1,673m)、檜洞丸(1,601m)、大室山(1,587m)、加入道山(1,418m)、※主な山のみ記載 チェックポイントにヤビツ峠、城ヶ尾峠

宿泊地:なし

ルート:鶴巻温泉駅・・・吾妻山・・・善波峠・・・念仏山・・・高取山・・・浅間山・・・大山・・・ヤビツ峠・・・二ノ塔・・・三ノ塔・・・烏尾山・・・木ノ又小屋・・・塔ノ岳・・・丹沢山・・・蛭ヶ岳・・・臼ヶ岳・・・檜洞丸・・・犬越路・・・大室山・・・加入道山・・・白石峠・・・水晶沢ノ頭・・・バン木ノ頭・・・モロクボ沢ノ頭・・・城ヶ尾峠・・・城ヶ尾峠入口・・・落合橋・・・道の駅「どうし」

累積歩行時間:約24時間

累積歩行距離:約50km

累積獲得標高  5,578m

スタート地点までのアクセス:小田急線新宿から鶴巻温泉駅下車

 

 

嫌というほど丹沢を歩いたけど、それでも丹沢を嫌いになれなかった

「嫌と言うほど丹沢を歩きたい」

こういった思いから、小田急線の鶴巻温泉駅を出発して1つめの山は伊勢原の日本遺産、大山を経由することを前提とし、24時間でどこまで歩けるかの挑戦をすることにしました。

先ほど申したこの登山の目標とテーマは次の通りだ。

・丹沢を味わ尽くす

・家を出発してから無補給とする

(山小屋・水場での一切の補給を行わないこととする)

・宿泊及び睡眠を伴う休憩を行わないこと

・24時間でタイムリミットとし、適切なエスケープルートで下山する事

・安全は最優先する

無茶にも思えるルールに、安全最優先と言うと矛盾したようにも感じますが、この条件下でいかに安全に歩行できるかのトレーニングとして捉えております。
100㎞以上や一昼夜にわたるロングレースに出る以上は、必要なトレーニングであると考え、良い経験になればと企画。

 

果たして24時間でどこまで行けるのか。
「行けるところまで行ってみる」という登山もなかなか浪漫があります。

鶴巻温泉駅

さ、出発だ! 時刻は7:50

コースは、大山から塔ノ岳方面へ行き、蛭ヶ岳までの主脈を経由してから檜洞丸、大室山、加入道山が鎮座する道志村方面を歩き、菰釣山からの甲相国境尾根をぐるっと、三国山、不老山を経て駿河小山駅に下って最後に箱根エリアの金時山をゴールとして仮設定をしています。

 

もちろん、ゴールまで辿り着ければ、丹沢を制覇したと言ってよいほど、味わい尽くしたことになりますが、その距離約90kmに獲得標高が7000mを超える為、この制限時間と休憩、補給の条件では非常に苦しいため、エスケープは必至である。しかしながら、適切なエスケープルートを選定し、安全に下山する事もまた重要なトレーニングである。

 

安全の先読みに、所要時間も考慮した、”適切な落としどころ” を歩きながらも考えるのだ。

 

先ずは一座目の大山をはるか遠くに眺めながら

 

登山日和の新緑爽やかな登山を楽しむ

 

大山山頂はさすがに人混みであり、ようやくGWらしくなってきました。

 

ただ、大山山頂では雪が降っていました。

 

それでも再びすぐに晴れて暑くなる。ヤビツ峠に到着。

 

ペットボトルに充填した柿ピーは行動食の主役だ。

 

三ノ塔に登手からは、天空の表尾根縦走!!

写真の通り、人は少なく混雑ゼロ。サイコー!

 

景色は相変わらず申し分ない。

 

ですが、日が暮れてくると手がかじかむほど寒く、防寒手袋は必須

寒暖差大きく、ウエアリングが意外と難しい・・・

 

「日没と富士山」

ずーーっと眺めていたい景色がそこにはあるのだが、制限時間に余裕はなく、先を急ぐ。

 

日没後は長い夜が待つ。蛭ヶ岳は19時ごろ到着も、ご覧の通り暗闇。

 

深夜に檜洞丸通過。吹きさらしの気温は氷点下。歩くと凍った夜露がパリッと割れる音がする。

このあたりから、道志村エリア。失踪事件が発生した付近をよりにもよって、深夜帯に通過することになるなんて・・・

休憩のたびに防寒具を取り出し着込む。歩き出すと暑くなるので脱ぐ。の繰り返し。
疲労でペースを落とす。

 

 

夜が明ける。夜行登山をしていると、とにかく夜明けが待ち遠しいものです(笑)

ここから、幻覚も見え始め、記憶も曖昧。

 

7:50タイムリミットにて、城ヶ尾峠からエスケープ。

予定はしていなかったが、道志村に下山することとなる。「道の駅どうし」でバスを待ち、山中湖、御殿場駅経由で箱根まで。

結局、22時ごろから道志村エリアに差し掛かり、タイムリミットの8時まで同エリアを歩き続けることになり抜け出せなかった。何かに取り憑かれたように。

道志村のキャンプ場に下山すると、GW真っ盛りで、たくさんの子供連れファミリーがオートキャンプを楽しんでいた。事故捜索現場エリアとは思えない程平和な雰囲気だった。しかし、キャンプ場を見ると流行の中央直立ポール式の背の高いテントと大型ワゴン車が完全に子供を隠して見通しが悪い。親御さんは子供から目を離さないで欲しいと思いました。余談ですが。

 

 

本当は道志村ではなく、願わくば、もう10km、20㎞は先に進みたかった。進みたかったが、途中まともな休憩をとっていないことがダメージとして蓄積したのが要因か。

ここまで歩けないものなのかと自分の体力無さに自信を無くしたが、うまくエスケープルートを見つけ出すことが出来、手応えとしては上々だ。

今度は、何日かかけてでも、丹沢を完全に1周するチャレンジにトライしたいと思いました。

疲労困憊

お疲れ様でした! ではまた!

この登山の詳細はコチラに詳しくレポートしています。